2012 年 4 月 27 日

[レビュー]閃電(イナズマ) ネオンスティック


[最終更新:2012.05.10]

今月は、
12色点灯ペンライト「カラフルビーム」レビュー


光の最終兵器「キングブレード・マックス」レビュー


2つもペンライトの新製品を取り上げて豊作だと思っていたのですが、ここへ来てなんと老舗ターンオンからも高輝度ペンライトが登場しました。
その名も『閃電イナズマ ネオンスティック』です。
ベースとなったのはももクロのグッズで販売されたギガライトですね。

2012年4月27日現在、秋葉原のオノデンにて先行販売されています。
もちろん早速買いに行きましたとも。


先行販売分なのでパッケージは簡素です。
価格は3100円。強気ですね。



ターンオンのネオンスティックと同様に筒は取り外し可能です。

説明書に、


※ご使用約15分後、ライト部とグリップスイッチ上部が最高約45℃まで発熱します。
ご使用中、異常な熱さを感じたら、すぐにライトOFFし、ご使用を中止してください。
と注意書きされていることから、かなり強力なLEDを搭載していることが予想されます。
温度は後ほど検証します。

それでは順に特徴を見て行きましょう。
■全長

上はみんな大好きキングブレード。下はイナズマです。
何か縮尺がおかしく見えますが、遠近法とか目の錯覚とかではなく、イナズマは太いです。



持ち手の一番細い部分でも直径30mm、一番太い部分では39mmに達します。
キンブレが28mm-34.5mmなのに比べれば異常に太いです。
montaは推奨しませんが、ユニットカラーがたくさんあって片手でライトを複数持つ必要がある場合、イナズマは太すぎるため指の間に挟むのは困難でしょう。


■電池

電池は単四x4本です。
この手のライトで1.5V直列4本は珍しいですね。これが太さの原因です。
なお、電流値は約380mA流れていました。


■重量

電池が4本も積んであるだけあって、重量は約118gに達します。
備考 閃ブレSG-305/325仕様:約123g、キンブレ:95.2g

■先端処理

キンブレと違い、シールド的な先端処理はされていません。
従来のネオンスティックに比べればはるかに隙間が小さくなりましたが、写真のように微かに光が漏れている箇所があります。
仮に漏れなくともこの先端を向けられれば眩しいことに違いはありません。
今どき確実な先端処理ができていないなら発売しないで欲しいですね。


■ストラップなし

ストラップホールはあるのですが、ストラップ自体は別売りです。
少しはキンブレを見習って欲しいです。


■色ムラ

イナズマの色ムラは特殊で、根元が暗いです。
どうもライトの位置に問題がありそうです。


■発熱

説明書にあった45℃には達しませんでしたが、20分連続点灯しただけで最高41.4℃、グリップの細い部分で33℃になりました。
持っていてかなり生暖かいです。キンブレのようにヒートシンク+通気口で熱を一箇所から逃す工夫が欲しいところです。

■比較してみる■


左からキンブレ、イナズマ、閃ブレです。
写真では全くわかりませんがイナズマのオレンジ色はこの中では最も薄いです。
イメージ的にはネオンスティックの新オレンジと旧オレンジの中間のような色でしょうか。
UOの発光が落ち着いた時の色に近いです。UOを折って50秒後ぐらいの色ですかね。
キンブレはフィルム2枚だとオレンジ色が濃すぎるので、色的にはイナズマが有利です。

また、オノデン店頭にあった青色のイナズマは青みが薄く、水色のように見えたので購入しませんでした。他の色は未確認です。

■照度を測定してみる■
測定環境はキングブレードの時と同様です。


電池は秋葉原のパーツ屋で安く売られているALL-WAYS製で統一しています。

※一部あやしい数値があるので目安までに使ってください。
単位はlxです。キンブレとイナズマネオンスティックは色ムラがあるので、測る位置によって照度にも幅があります。
旧ネオンスティック付属オレンジフィルム キンブレ付属オレンジフィルム2枚 イナズマ付属オレンジフィルム
閃ブレ(SG-325) 230 218 310
キングブレード 180-310 140-210 220-410
イナズマネオンスティック 177-296 137-185 269-416
これを見て分かるのは「イナズマ付属のフィルムはかなり明るく見える」ということですね。
オレンジ色が薄い分、光が透過しているためだと思われます。
フィルムの条件を同じにした場合、キンブレとイナズマネオンスティックの差はほとんどありませんでした。
ただし、フィルムの交換が改造となる場合は、デフォルトで明るいフィルムが装着されているイナズマネオンスティックに分があります。
[追記]:「ネオンスティック2012ver.」とフィルムが同一でした。


■まとめ■
■良い点
・確かに明るいのは間違いない
・キラキラ仕様じゃないフィルムが標準添付
・全長25cm以内

■微妙な点
・重い
・高い
・熱い
・ストラップが付属しない
・先端から光が微かに漏れる
・輝度調節機能がない
・色ムラがある
・フィルムだけが欲しいなら「ネオンスティック2012ver.」を買ったほうが安い
キングブレードが発売された今、プラス1000円払って買う必要はなさそうです。
輝度調節もないので、明るすぎるイナズマは小規模会場では使いづらいですね。
強いて言えば、キンブレのキラキラ仕様が嫌いな場合に選択肢となりえます。

4 Comments »

  1. キングブレードのレビューも参考になりましたが、イナズマネオンスティックのレビューもとても参考になりました。
    ターンオン社の新商品ということで、すごく期待していたのですが検証を見る限りキングブレードの方が完成度は高そうですね。
    今後のペンライト購入の参考にさせていただきます。

    Comment by まーくん — 2012 年 4 月 29 日 @ 08:31

  2. レビュー拝見しました やはりキンブレとイナズマ両方試したくなりさっそく秋葉行きました、キンブレはドンキもオノデンでも品切れ、イナズマはオノデンにてゲットしました。

    Comment by ヒロ — 2012 年 5 月 1 日 @ 20:47

  3. montaさん始めまして
    コメントは初ですが、レビューいつも拝見させて頂いています。
    自分もレビューを見て昨日オノデンに行ったのですが、オレンジと青以外も試供品が1階の店頭販売の所にあったので両方確認してきました。
    定員さんに許可を取って筒を外してみた所、青と赤も下のLEDは白色LEDを使っていました。
    どうやら青が水色のように見えたのはこれが原因のようで、赤も濃いピンクの様な色で店員さんもそう言ってたぐらいです。
    どうやらイナズマは閃ブレで問題であった青や赤の発色は度外視して、閃ブレの要領で作ってしまったみたいですね。
    この辺りもキンブレの方が有利の様です。
    あくまで試供品での話ではありますが、参考になれば幸いです。

    Comment by カムチェ — 2012 年 5 月 1 日 @ 22:38

  4. >>ヒロさん
    キンブレは大人気ですね。
    GWは大規模なイベントがいくつかあったので特に品切れのようです。
    定価でもよければ東急ハンズ(新宿、渋谷、池袋)などにあるそうです。

    >>カムチェさん
    こちらでは初めまして。Twitterでは今後ともよろしくお願いします。
    他の色もやはり光源は白色LEDでしたか。調査ありがとうございます。
    どうもターンオンという会社は立派な理念を語る割に、出てくる製品は微妙な気がしますね。

    Comment by monta — 2012 年 5 月 2 日 @ 00:00

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