■独SENNHEISERの自信作
MX400を買った二ヶ月後に再びヤマギワに出向き、当初の目的であったMX500を無事購入することができた。2006年現在ではMXシリーズはMX450、MX550とシリーズを拡大しているが、2002年当時では1500円ほどのMX300、2000円ほどのMX400、2200円ほどのMX500の3種類が展開されていた。
価格的はどれもミドルレンジ〜ややローエンド帯に属する製品であるが、それぞれ微妙に性格が異なっている。
まず最も安いMX300であるが、出音の傾向としてはMXシリーズ全体に言えることでもあるのだが、ボーカル音域、つまり中音域が前面に出てくる印象である。
また、MX300はiRiver等のメーカーで付属のイヤフォンとして採用されていたり、OEMとして他社に供給されていることも知られている。
コストパフォーマンスの高さはこうした現象からも裏付けされる。
MX400については単体でレビューしてあるのでそちらを参照されたし。
■MX400+ボリュームコントローラー+α?
MX500を端的に言い表すとMX400にボリュームが付いたものと言える。音の傾向はMXシリーズの例に漏れず、ボーカル聴きに適した中音域が前面に来る音である。
ボリュームコントローラーと言っても、単なる可変抵抗である。
理論上は無限段階に調節可能なはずなのだが、この小さなボリュームを扱うのは思いの外難しく、実際にはおそらく5段階ほどにしか調節できない。
MX400のレビューで指摘し忘れたが、MXシリーズは総じてどれもユニットが大きい。
やはり欧米人は耳の穴が大きいのだろうか。(SENNHEISERはドイツの企業)
従って耳の穴の個人差によって、人によっては上手く入らず壮大に音漏れをさせてしまうことがある。
できれば一度店頭でご自身の耳にフィットするか確認してから購入して欲しい。
ヨドバシカメラやビックカメラのような巨大量販店には置いてあるはずである。
■付属イヤフォンからのステップアップに
ポータブルオーディオの付属イヤフォンに限界を感じ、もっと良い音で聴いてみたいと思った方にまず候補に挙げて頂きたい一品である。ここからさらなる高級イヤフォンへと進んでも良い。(私としては屋外で使うものなので、断線等の損傷を考慮するとあまり高いものは使いづらい。)