2008 年 6 月 25 日

新・萌えるヘッドホン読本 と E-MU 0404




というわけで「新・萌えるヘッドホン読本」買ってきました。

こんにちは、montaです。

火曜にメイトで購入。入ってすぐの平台に積んであって苦笑。



カバーを外すと幻の同人版の表紙が出現します。




本の趣旨としては、「萌え絵 + ヘッドホン評論」なのですが硬派なmontaとしてはイラストサイドはどうでもいいのです。
仮に評論だけしか載っていなかったとしても、この価格(1890円)なら買っていたと思います。
それぐらい価値がある内容です。

レビューの対象は数万円以上する高級ヘッドホンだけでなく、


実売2800円でコスパに優れるHP-RX500も載っています。(去年3月に購入済み)

ヘッドホン以外にも、


カナル型イヤホンのMDR-EX90SLも載っていました。




今回新たに書き起こされたヘッドホンアンプのレビュー。
ここは、montaとしては「市販のヘッドホンアンプの売価は原価の5倍~10倍以上はザラなので自作しましょう!」と言っておきますw


そして凄いのがインタビュー。
よくこれだけ著名な方々とのアポが取れたものです。



SACD『Pure AQUAPLUS LEGEND OF ACOUSTICS』を出したアクアプラスの下川直哉社長をはじめ、ボーカルのSuaraさんらへのインタビュー。
「Pure」のクオリティは異常です。SACDを聴ける環境がないのが残念ですが、CD版でも録音クオリティの高さはヒシヒシと伝わってきます。
↑のWebサイトでもスタジオミュージシャンをすべて公開されていることからその自信のほどが伺えます。(「篠崎正嗣ストリングス」はトップクラスのレベルだそうで、最近ではトライアングラーにも参加されていました。あと、星空のSpica)



バンナムサウンドチーム。
椎名豪氏はレジェンディアの人だったはずです。
montaとしては、リッジレーサーの大久保博氏や今はフリーの高橋弘太氏、境 亜寿香氏の話も聴きたかったところw (R4厨)



川井憲次氏は説明不要ですね。




ソニーのMDR-EX90SL、Z900HDの設計を担当された方へのインタビュー。




最後はSTAXの社長様。
STAXについては説明不要ということで。イヤースピーカーです。


買って損はない本でした。

同じオーディオつながりで。



ちょっと前に、クリエイティブのE-MU 0404(オーディカード)を買いました。
(少なくとも仕様的にサウンドカードではないよね?w)



ソフマップにて中古4980円でした。




カード本体。
同じクリエイティブのSound Blasterシリーズとは違い横一列にコンデンサがずらっと並んでいるなんてことはありません。
もちろん、Onkyoのように石油コンビナートにもなっていません。



コントローラであるE-MU E-DSP
『なんでCreativeじゃなくて、E-MUなの?』と疑問が出るのを想定してちょっとややこしい話ですが、「CreativeとE-MUの関係」を一応説明しておきます。(説明大好き☆)

E-MUこと「E-MU Systems」は1970年代に創業したアメリカの電子楽器メーカーです。サンプラーのEmulatorとか音源のProteusで一世風靡しました。
そのE-MUを1990年代初頭にCreativeが買収したのですね。(買収されてもE-MUはE-MUとして製品を出していたわけですが)

で、CreativeがE-MUと一緒に作ったDSPが「EMU10K1」というものです。
この「EMU10K1」こそがSound Blaster Live!の3Dアクセラレーション「EAX」を実現するDSPでした。
EMU10K1はLive!以外にもE-MU側の「APS(Audio Production System)」という製品にも流用されていたので、『Live!にAPSのドライバーを入れて高機能なサンプラーとして使う』という芸当もできました。

余談ですが、「Creativeは買収で大きくなった会社」の典型で、元々、クリ自身は技術力が大してありませんでした。
ISAバスからPCIバスに以降する際も、自分たちだけではPCIを制御しきれなくて、結局、当時PCIサウンドカードの開発が絶好調だったENSONIQを買収して、ENSONIQ既製品のシールを貼り替えて販売していたほどですw


で、話をE-MUに戻します。
CreativeはLive!の次にAudigyシリーズを発売します。
AudigyシリーズのDSPはLive!の「EMU10K1」の進化版である『EMU10K2』となっています。(Audigyシリーズは2とか2ZSとか4があり、それに合わせてEMU10K2もリビジョンアップしているようですがコア自体は同一世代なはずです。)

Audigyでは『EMU10K2』はもっぱら立体音響であるEAXの処理に使われていますが、サンプラーメーカーであるE-MUが開発に携わったものでもあるのでEAX以外にもパワフルなルーティング機構が盛り込まれていたのですね。

それでCreativeは「うはwww 余ったEMU10K2を使ってオーディオカード作ればいいんじゃね?あー、ブランド名はE-MUの方がDTM方面では知名度があるからそっち名義で頼むよん」みたいな感じで出てきたのが、表題のE-MU 0404を含むCreative Professional E-MUシリーズなのです。

ややこしいですね。詳しくは藤本健のDigital Audio Laboratory 第140回あたりを見てください。




DACは旭化成のハイエンドDAC「AK4395」を採用。(Dr.Dacにも使われています)
AK4395自体のS/N比は120dBにまで迫ります。(カードのアナログ出力のS/N比は116dB)




ADCはバーブラウン(Ti)のPCM1804を採用。
こちらのS/N比も111dBとかなり強まっています。




オペアンプは日本無線の2068。
無難なところですが、せっかくDACにAK4395を使っているのだからもっと、その、ねぇ?w



コンデンサはクリエイティブが多様しているWINCAP
知らないメーカーですw

まぁ、かの名カード、Audiophile 2496だって


レギュレータ付近にしかコンデンサが付いてなかったりしますから、それほど音に影響しないのかもしれません。
DACやコントローラに供給される電源さえ安定していればいいみたいです。
いや、別にOnkyoを卑下しているわけではありませんよ。あれは芸術です。
このE-MU 0404だって上半分はアナログ入出力部、下半分はディジタル入出力部にセパレートした綺麗なデザインだと思いますよ(*´д`*)




ワードクロック端子があるオプションのSyncボード接続ポート。




アナログもデジタルもMIDIもすべてブレイクアウトケーブルによって引き出す仕様です。
つまり、このケーブルを紛失したら終わりw




アナログはRCA(アンバランス) 2in 2out
デジタルは光(Optical)と同軸(Coaxial)の入出力が可能
合わせて4in 4OutなのでE-MU「0404」なのだそうですw
『いや、普通デジタルは数のウチに入らないだろw アナログだけでカウントしろw』と思いましたw




付属CD一覧。

↑の写真を見て違和感を覚えた人、鋭いですw

純粋なCD-ROMは、


この1枚だけです!!



他は全部CD-R!!
『やられた!!!』
クソマップめ、絶対に許さんぞぉ!!!
ちゃんとレジで中身をチェックするときにCDも見ておけばよかったです。
これなら付属アプリケーションCDが欠品扱いということで、500~1000円は値引きされてもいいところです。
※このmontaのE-MU 0404はSecond Edition版ではなく初期版なので、本来はCubase LEとかは付いてこないはずです。
しかし、


CD-RはSecond Edition版そのもの。
これは……恐らく前オーナーがゴニョゴニョして入手してしまったのでしょうね。

ちなみに、シリアルナンバーが無いのでインストールできません。
※シリアルがあってもライセンス違反なのでインストしちゃダメです。

まぁ、ソフマップはこんな感じに買い取り査定がザルなので、完動するスキャナがジャンク980円で売られていたり(普通は中古5000円以上する)、プレミアが付いていてヤフオクで1万円以上するTrackball Explorerが1480円だったりと美味しい思いもできたわけです。

もちろん、買った後に「絶対に許さないんだからね!」と店に持ち込むことも出来たのですが、一度マザーに取り付けたカードを外して箱に詰めて電車に揺られてアキバのマップに持って行く労力を考えたらトントンなので止めましたよ。




今回E-MU 0404を買った目的の一つがMIDI入出力でした。



montaはKAWAIのDATACAT MDK3を持っているのですが、こいつがUSBじゃなくてMIDIでしか繋がらない古い製品でして、MIDI入力のないAureon7.1を使い始めてからはしばらくホコリを被ることになってました。
USB-MIDI変換アダプタも2500円ぐらいするので、「だったらMIDI入出力できるオーディオカードを買おう!」という結論に達し、現在手元にE-MU 0404があるのですw

ただ、付属ソフトが一切無かったので仕方なくSONAR5 体験版でも入れて遊びます^^;





これはE-MU 0404のコントロールパネル「PatchMix」




CPUに負担をかけずに音響効果を加えられたりと非常に多機能な反面、使いづらいことこの上なしですよw
せめてルーティングぐらいはAudioTrakのDirectWireみたいに使いやすくして欲しいです。



さて、ここまで読んでくれた人に嬉しいお知らせがあります☆



BostonのBA735という2.1chスピーカーをタダでプレゼントします。(元々はどこかの生徒会長様から譲り受けたものですし。)


ただし、このスピーカー、


『同軸デジタルでしか入力できません』ので注意してください。
一般的なアナログ端子はRCAだろうとステレオミニプラグだろうと一切入力できません。

バラせばDACとして使えるかも知れませんね。。。
なお、受付はリアル友人・知人の人に限定します。
何かしらの方法でmontaに連絡を入れてください。先着順です。


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Filed under: Audio & Visual,PC,日記 — monta @ 17:33