2013 年 1 月 19 日

[レビュー]キングブレードSuperTubeオレンジ


[最終更新:2013.01.19 PM15:30]



メーカー 株式会社ルイファン・ジャパン
発売日 2013年01月18日
定価 2,100円
購入日 2013年01月18日
購入店 でらなんなん秋葉原店
購入価格 1,775円
ペンライト色 オレンジ
光源 3W 白色LEDx1
電池 単四x3
光量切り替え 4段階
連続点灯時間 2.5~10時間(メーカー公表値)
※光量によって異なる
全長 21.3cm
重量 94.6g(電池・ストラップ含む)
ストラップの有無 付属


キングブレードシリーズでお馴染みのルイファンジャパン様からUOの発光を目指したペンライトが発売されました。
また、これまでの単色キングブレード(シャイニング、マット)に存在したフリッカー(ちらつき)が改善しています。


「SuperTube」とはシリーズ名であり今後はグリーン、ブルー、ピンク、X10のSuperTube版も予定されているとのことです。楽しみですね。


パッケージスキャン(※2389×2920ピクセル)
銀反射パッケージのため、スキャンすると黒くなってしまっています。

■外観■

全長21.cm(発光部11.5cm)とこれまでのキンブレよりかなり小型になっています。
20cm以下ではないので何かのレギュレーションに引っかかる恐れがあるかも知れません。
(隣に並べたサンダーSは全長20cm)



重さは電池ストラップ込みで94.6gでした。



筒はもちろん取り外し可能で、キンブレの他チューブと互換性があります。



先端から中まで全てオレンジ色です。
同じコンセプトのペンライトとして、


ルミカの「大電光煌」があります。煌の先端は卑猥なほど丸いですが、SuperTubeの先端は他のキンブレと同じ緩やかなカーブです。
あと、SuperTubeの先端はゲートの切断跡が残っているのが少々残念ですね。煌のキレイなヘッドを見た後だと尚さらです。


電池はお馴染みの単四x3本。
持ち手側の外観は特に変化していません。



レンズ周りの仕様が旧来と変わっていて、側面に反射が施されるようになりました。
(実はSuperBlueから反射仕様に変わっていました。指摘漏れでした)


LED自体も変わったようで色の傾向がSuperTubeが昼白色寄り、従来のキンブレが昼光色寄りになっています。


点灯中は筒が少し透けて中のLEDがうっすら見えます。

■操作性■

点灯のON/OFFと光量切り替えは従来同様、底面のスイッチで行います。
ONの仕方が従来のキンブレはスイッチを軽くクリックしただけで点灯してしまったのに対し、SuperTubeは0.5秒程度スイッチを押し込んでから離すことで点灯するようになっています。
これで「運搬中にいつの間にか点灯していた」という誤動作が防げるはずです。
(実はこのセーフティー仕様はSuperBlueから実装されていました。指摘漏れです)

■発色■ まずは色ムラをチェックします。


左からサンダーSオレンジ、SuperTubeオレンジ、大電光煌です。
サンダーSが脅威の均一発光なのに対して、SuperTubeは根元と上半分が若干暗くなる傾向ですが気になるほどではありません。
むしろ先端がオレンジ色に強烈発光するので振っているときの軌跡のキレイさではSuperTubeの方が上かも知れません。(人の目には向けないでください)
余談ですが煌がシマシマなのは光源が悪いからであって、あのヘッドを閃ブレなどに移植してやれば真価を発揮します。

続いて他のオレンジ色と発色を比較


左からサンダーオレンジ、サンダーSオレンジ、SuperTubeオレンジ、大電光煌、キンブレマット&シャイニングオレンジです。
キンブレのマットとシャイニングオレンジがだいぶ赤に近いオレンジだったのに対し、SuperTubeはUOや大閃光に近い「明るいオレンジ色」に変更されました。
最大出力の明るさではサンダーに勝てません。詳しくは後述の照度をご覧ください。
ただし、サンダーや従来のキンブレなどフィルムを使うタイプのペンライトは、


フィルムの重なる部分が影になってしまうという弱点がありましたがSuperTubeは全方位使用可能です。

■照度・消費電流■ 例によって照度は「コンサート用ペンライトの照度比較」ページにまとめていますのでそちらをご覧ください。

安定化電源を4.5Vで定電圧動作させた場合の消費電流値をテスターで測っておきました。
光量レベル SuperTube(白色LED) SuperBlue(青色LED) 従来のキンブレ(白色LED)
LV1 250mA 230mA 110mA
LV2 330mA 320mA 190mA
LV3 410mA 400mA 280mA
LV4 490mA 470mA 400mA
消費電流値の結果を踏まえるとSuperTubeの光源は従来のキンブレよりも電力を消費するようになっています。
つまり、光量が増大している可能性が高いです。
これを踏まえてチューブと光源を交換してみた照度を掲載します。

チューブの種類 LV1 LV2 LV3 LV4
光源:SuperTube白色LED
SuperTubeオレンジ 279 363 448 527
マットオレンジ 233 300 366 417
シャイニングオレンジ 194 246 289 334
光源:従来のキンブレ白色LED
SuperTubeオレンジ 131 216 297 418
マットオレンジ 115 192 264 361
シャイニングオレンジ 86 142 193 266
予想通りSuperTubeのLEDは光量が従来からアップしていることがわかりました。
LV4はそれほど違いはないですが、LV1~2が大幅に明るくなっています。

■発熱■ 室温21℃の環境で連続点灯させました。


計測場所は通気口付近です。

経過時間 温度
0分 20.7℃
5分 27.2℃
10分 30.7℃
20分 36.2℃
30分 35.3℃
夏場にどれくらい発熱するかは未知数ですが、持てないほど熱くはなりません。

■まとめ■
■良い点
・筒全体がオレンジ色に光る
・従来のキンブレから光量がアップした
・弱点だったフリッカーが改善された
・スイッチの誤作動が減った

■悪い点
・気にならない程度の色ムラがある

■サンダーと比較して
・価格が1000円以上安い
・(非推奨ですが)複数持ちがしやすい
・サンダーより軽い(サンダーは116g)
・サンダーLV3ほどの強烈な発光感はない
 (ただしサンダーLV3は非常に短命&厄介です)
過去に閃ブレで擬似UOを作ろうとしていた人間にとっては嬉しい製品ですね。他社との開発競争で劇的に進化しているのが見て取れます。
SuperTubeは今後グリーン、ブルー、ピンク、X10も出てくるそうなので、そちらにも期待しましょう。
また、この光源を現行のマット&シャイニングシリーズに流用したバージョンが出てきそうな気配もします。