2015 年 8 月 24 日

[レビュー]アニサマ2015公式ペンライト「Supernova」


[最終更新:2015.09.01 AM00:35]


  キングブレードX10III アニサマSupernova ミックス・ペンラ-雷
メーカー ルイファン ターンオン ターンオン
発売日 2015年8月 2015年8月 2015年4月
LED数 4(RGBW) 5(RGBWY) 5(RGBWY)
価格(税込) 3780円 3800円+2300円 3294円
電池 単4×3本 単4×3本+専用電池 単4×3本
デフォルト色 15色 11色 24色
全長 25cm 26cm(合体時32cm) 24.7cm
ボタン配置 底面 側面 側面
色の並び替え 対応 対応
ボタンロック 対応
明るさ切り替え 対応(2段階)
特殊機能 色チューニング 合体!


今年のアニメロサマーライブ公式ペンライトはターンオン製になりました。(2013、2014はルイファンのキンブレがベースでした)
このペンライト最大の特徴は「合体」です。まずは以下の動画をご覧ください。

別売りの専用電池である「Sparkle Charger(スパークルチャージャー)」を接続すると(シャキーン!)という効果音の後に「合体!!」と喋ります。
……すごいです!!びっくりしました。考えた人は天才かも知れません。
しかもスパークルチャージャー(税込み2300円)は「(約50分で)使い捨て」であり、充電機能などという小洒落たモノは搭載されていません。
……すごいです!!後に引けない窮地で放つ必殺技みたいです!考えた人はロボットアニメの見過ぎかも知れません。

前置きはこの辺にしておきましょう。
レビューの前に結論から言ってしまうと、ターンオンのミックス・ペンラ-サンダーを持っているならば買う必要もありませんし、これから買うならミックス・ペンラ-サンダーの方が安くて高機能です。
早い話が「完全にネタアイテム」で、「実用性よりも珍しいペンライトをコレクションしたい愛好家向けの逸品」と言えます。

■マニュアル■
[Supernova Motherbase]



[Sparkle Charger]


いつものターンオン製品に同梱されているマニュアルがベースとなっていますが、特筆すべきは「電池交換の目安や、静電気に対する対策」が書いてある点です。


家電のマニュアルによく記載されているいわゆる「故障かな?と思ったら」ページと同じように、まずは状態確認することを勧めています。静電気云々に関しては以前ももクロの国立競技場ライブで売ったカラサンが異常動作したことから記載するようになったのかと思われます。



「ストラップはおまけとなります。よろしければご利用ください」という謎の注意書きもありました。

■外観■
Supernovaのベースとなっているのはターンオンの最新フラグシップモデル「ミックス・ペンラ-サンダー」です。


パワーLEDもペンラ-サンダー同様にターンオン脅威のメカニズム、5LED(RGBWY)仕様になっています。



全長を比較します。


Supernovaの全長は26cmで、この時点で一般的なレギュレーションである25cmを超えていることから、今年のアニサマのレギュレーションは全長30cmまでに改定されています。……あの、合体すると32cmになるのですが。

重量は電池、ストラップを含まない状態で、
・マザーベース:88.2g(本体69.6g + 筒18.6g)
・スパークルチャージャー:69.5g
・合体時(電池込み):168.8g
でした。

専用電池(スパークルチャージャー)を見ていきます。


スパークルチャージャーとマザーベースは2接点で接続されます。
電圧は5.8V出ていました。恐らく6V(3Vx2?)のリチウム一次電池に近いものが入っていると思われます。


ネジを4本外すことである程度分解できますが、ここからはどう分解すればいいのかわかりませんでした。なお、分解中にツメが折れてしまいましたが安定性に特に支障はないようです。

2015-09-01追記
無理やり分解した方の情報によれば電池は単4×4本が入っているとのことです。

裏側を見ていきます。


ミックス・ペンラシリーズ特有の2ボダン仕様ですが、ボタンの色は黒から白になっています。
ペンラシリーズには誤操作防止用に(振っている最中に誤って色が変わらないよう)、一定時間操作をしないとボタンがロックされる仕組みがありますが、Supernovaにはロック機能がありません。振っている時に指で押してしまわないようご注意ください。
なお、合体中に消灯した場合、合体を解除しないと電源ONにできないのでご注意ください。

また、電池交換の方法も変わっています。


ターンオンと言えば底を回すことでネジ蓋が開く構造でしたが、Supernovaではキンブレのようにネジ留め式になりました。ここは残念と思う人が多そうですね。
電池は単4×3本ですが、


4本目が入ってもおかしくない配置でした。発売前の通販ページでは、単4×4本仕様だったので、当初は本当に4本入る仕様だったのかも知れません。

■温度■
合体させて5分後(強制冷却による自動消灯時)の温度です。


通気口付近が39.3℃に達しました。(室温30℃にて計測)
ちなみにこのサーモグラフィ画像は、


楢ノ木技研のUSBサーモグラフィモジュール(1万5500円)とWebカメラを組み合わせて撮影しています。個人でも安価にサーモグラフィが撮影できるなんていい時代になりました。

■発色、色度■
プリセット全11色の一覧です。
上からレッド、ブルー、アクアブルー、イエロー、オレンジ、グリーン、ペパーミントグリーン、ピンク、サクラピンク、バイオレット、ホワイト。



次に各色を見ていきます。
比較対象はキングブレードX10III(シャイニング)、ミックス・ペンラ-サンダー(キラキラ)です。

■1.レッド



■2.ブルー



■3.ライトブルー


上3色は大差ありません。
以降はスペクトルを測定し色度も掲載します。
スペクトルは分光放射測定器「UPRtek MK-350N」を使用し、光源から10cmの距離で測定します。(写真では室内照明が点灯していますが実際には暗闇で測定)


ちなみにこのMK-350Nのお値段は17万円ほどでした。(かなり無理をしています……)
MK-350Nが出力するグラフの見方を説明します。


重要なのは
・光スペクトル分布
・CIE193色度図
の2つです。
光スペクトル分布はどの波長(色)がどれほどのエネルギー比率で放出されているかを示しています。
CIE1931色度図はスペクトル分布を踏まえて、実際に人間が見える色としてグラフに起こしたものです。山状のカーブを「スペクトル軌跡」と呼び、そこに近づくほど純度の高い鮮やかな色となります。
色温度は白色を比較する際に使用します。

■4.イエロー


Supernovaとペンラ-サンダーは黄色LEDを搭載していることからスペクトルのピーク発光波長λPが573nmを中心としてキレイに山になっていますね。これが見られるだけでも測定器を導入したかいがありました。
かといってX10IIIの方が黄色に見えないかと言うとそうではなく、色度で見ればどちらも遠くない距離にいます。演色性(物を照らしたときの色)になるとまた変わるのでしょうが、そこは考慮しません。

■5.オレンジ


これも黄色LEDを使っているSupernovaは有利で、黄色に近いオレンジ色になっています。
■6.グリーン


ペンラ-サンダーのグリーンはややエメラルドに近い色でしたが、SupernovaではλPが530nm付近の正統派グリーンになりました。(測定器すごい!)
■7.ペパーミントグリーン


X10IIIにはペパーミントグリーンがないためライトグリーンで代用しています。
ライトグリーンは水色に近く、ペパーミントグリーンは黄緑に近い薄緑となっています。

■8.ピンク


Supernovaは赤にやや寄ったピンクになります。
■9.サクラピンク


X10IIIにはサクラピンクがないためライトピンクで代用しています。
色度図を見るとサクラピンクは白に近づいているのがわかります。

■10.バイオレット


X10IIIとSupernovaの差は少ないです。
■11.ホワイト


全て白色LEDを使っていますが、色温度(K:ケルビン)は大きく異なります。


X10IIIは20000K近い青みがかった色(アクアリウムなどで使われます)、Supernovaは8500Kで青白い色、ミックス・ペンラ-サンダーは6100Kでほぼ昼光色となります。
どれが正解というわけでもありませんが、X10IIIは客観的データで見てもやはり青いかと。
ただ、目の錯覚でX10IIIを暗闇でずっと使った後にペンラ-サンダーを見ると黄ばんでいるように見える現象が起きます。ぜひお試しください。

■EX.スパークルオレンジ


合体時に発動する注目のスパークルオレンジですが、これがオレンジかというと恐らく大半の方は「黄色」と認識するのではないでしょうか。もしくは黄金ですか。
UO、大閃光オレンジを折った直後のピーク時とも異なる色です。
しかも照度を測ると明るさは単色ペンライトに劣るので、イマイチどうスパークして良いのか困りどころです。個人的には「合体!!」というカッコイイボイスを鳴らしてまで光らせる色ではないですね。

■照度、消費電流値■
※ロット違い、LEDの個体差により同じ電流値、照度になるとは限りません。あくまで目安として参考にしてください
安定化電源を4.5Vに設定した場合の消費電流値、照度を測定しました。
どの色が電池を消耗するかの目安にしてください。
照度の測定方法は「コンサート用ペンライトの照度比較」ページに準拠しています。

電源は安定化電源4.5Vです。
10cm照度[Lx]
キンブレX10III
シャイニング
アニサマSupernova
キラキラ
ペンラ-サンダー
キラキラ
Highモード
1.レッド 140 123 143
2.ブルー 255 295 346
3.アクアブルー 338(ライトブルー) 254 294
4.イエロー 202 140 159
5.オレンジ 153 125 155
6.グリーン 190 146 202
7.ペパーミント
グリーン
155(ライトグリーン) 181 206
8.ピンク 186 131 149
9.サクラピンク 208(ライトピンク) 165 167
10.バイオレット 238 253 290
11.ホワイト 371 206 213
EX.スパークルオレンジ   406  

消費電流値[mA]
キンブレX10III アニサマSupernova ペンラ-サンダー
Highモード
1.レッド 300 250 270
2.ブルー 270 300 300
3.アクアブルー 390(ライトブルー) 290 290
4.イエロー 360 280 270
5.オレンジ 330 280 290
6.グリーン 280 240 240
7.ペパーミント
グリーン
220(ライトグリーン) 260 260
8.ピンク 370 240 260
9.サクラピンク 410(ライトピンク) 250 260
10.バイオレット 310 280 290
11.ホワイト 270 260 280

■まとめ■
■良い点
・5LEDなので発色は良い
・ターンオン製なので筒の互換性はある

■一長一短
・前代未聞のボイス機能
→コストを上げてまで実装する必要があったのか疑問
→→話のネタにはなります
・スパークルオレンジの使いドコロ

■悪い点
・価格が高い
・スパークルチャージャーが使い捨て。電池が切れたら二度と合体できない
・重い、長い
・ミックス・ペンラにあったボタンロック機能がない
普通のペンライトに飽きてしまったペンライト愛好家の方はぜひお買い求めください。
一般の方はミックス・ペンラ-サンダーが買ったほうが安くて高機能です。

Filed under: ペンライトレビュー — monta @ 23:36

2015 年 8 月 14 日

[簡易レビュー]キングブレードX10III


[最終更新]2015-08-14 AM00:30
※後日、詳細版に更新されます


ついに発売されたキングブレードX10IIIの簡単なレビューをお届けします。

  キングブレードX10II キングブレードX10III キングブレード1ONE ミックス・ペンラ-雷
発売日 2013年7月 2015年8月 未定 2015年4月
LED数 3(RGB) 4(RGBW) 5(RGBWY) 5(RGBWY)
価格 3240円(税込) 3780円(税込) 未定 3294円(税込)
電池 単4×3本 単4×3本 単3×1本 単4×3本
デフォルト色 15色 15色 15色 24色
∞INFINITY COLOR TUNING   対応 対応  
全長 25cm 25cm 22cm 24.7cm
ボタン配置 底面 底面 側面 側面

■パッケージ■


ラインナップはX10IIと同様にシャイニング、スモーク、SuperTubeの3種類です。
キンブレのパッケージは第2世代から凝っているものが多かったですが、


さらにデザインが洗練されて発光部が360°見えるようになりました。



パッケージの中紙の印刷はSMOKE、SHINING、SUPER TUBEごとに別々になっています。
(SUPER TUBEはパッケージ自体も短くなっています)



マニュアル。カラーチューニングモード以外はX10IIを踏襲しています。
最新のマニュアルはWebページをご覧ください。

また、同日発売のオプション品としてスペアチューブが加わりました。


通常サイズの「レギュラー」、短くなった「ミニ」と、太くなった「ワイド」の3種類がラインナップされています。
もちろんX10IIIに限らず、これまでのキンブレシリーズに装着可能です。



価格はワイドが税込み648円、ミニとレギュラーが453円です。


続いて寸法を比較します。


ミニはSuperTubeよりは長いです。


ワイドチューブはスターセイバー極太よりも「太くて長い」という罪深い奴です。(スターセイバーの唯一のアイデンティティが……)



ミニは長さが短い分、光が凝縮します。(ターンオンのM-Type、S-Typeの筒でお馴染みな現象ですね)
SuperTubeの乳白色感よりもシャイニングの輝き具合がお好きな方はぜひミニを使ってみてください。
重量は電池、ストラップを含まない状態で、
・X10IIIシャイニング:54.0g(本体32.9g + チューブ21.1g)
・X10IIシャイニング:58.8g(本体41.0g + チューブ17.8g)
・ワイドチューブ:37.0g
・ミニチューブ:19.1g
でした。
本体が大幅な軽量化をしています。これは後日分解したいところですね……。

■外観■
X10IIとX10IIIの外観上の比較をしていきます。


全体のシルエットは変わりません。メッキの色が金色に変わっています。



先端処理は変わっており、コラボブレードと同様に王冠が光るようになりました。
ちなみにスペアチューブは、


先端が光らない仕様なのでご注意ください。



持ち手とストラップに印字されている「KING BLADE」の文字色も金色に。



裏側の通気口中央には赤外線受光部が設置されています。
また、王冠マークも成形されています。



電池を引き出すリボンは赤色から黒へ。
また、スイッチを繋ぐフラットケーブルが敷設されました。



ロットナンバーは先頭数字が「3」に。



レンズはX10IIのスモークレンズから信号機のような網目レンズになりました。
これによってどんな変化があるのかは後日検証したいところです。



白色は白色LEDを積んでいるのでRGB混合のX10IIより遥かにキレイです。
ただ、少々青白く見えます。


分光放射測定器(MK-350N)を購入したので後日まとめて結果を掲載します。(この測定器、たったの17万円でした……)

■カラーチューニング■
さて、目玉機能のカラーチューニングモードです。


「チューンケーブル」と呼ばれる音声→赤外線変換ユニットが同梱されています。(今後もずっと同梱されるかは不明です)
このケーブルの3.5Φプラグ側をスマートフォンに差し込んで利用します。


2015-08-14時点ではAndroidバージョンのアプリが提供されています。
対応機種については、公式の対応機種ページをご覧ください。
対応機種にない場合は検証していないだけで実際は使えるものもあります。
Android 4.1以上の機種であればアプリのインストールは可能です。(転送できるとは限らない)
管理人個人の検証結果です。
○転送OK ・Galaxy Nexus(SC-04D android4.2.2)
・Galaxy Note3(SC-01F andoird4.3)
・TOSHIBA AT500(android4.1.1)
・LGL24(android4.4.2)

×NG(Installを押しても転送できない) ・dtab 01(android 4.1.2)
・Galaxy S3(SC-06D andoird4.1.2)
転送できない機種は「音声出力がイコライザーなどで加工されている」「音量が足りずIR LEDを駆動できていない」「アプリから音声出力できない or 出だしの音が一瞬無音になる」などの理由が考えられます。
IR LEDが駆動できているかどうかはIR LEDをデジカメで撮影することで動作状態がわかります。


このように一瞬紫色に光ればIR LEDが動作しています。

アプリの画面に移ります。


起動画面です。現在のバージョンでは1ONEと1ONERのボタンは押すことができません。



アプリの使い方を一から説明するのは大変なので、公式の「新規カラーの作成」をご覧ください。




R,G,B,Wの値をスライドバーで調整していきます。この時にチューンケーブルをX10IIIに接続していれば色が仮反映します。RGB値だけで想像するよも実物の色を見て調整した方が確実です。
※端末の大きさによってはスライドバーの1目盛り単位での調整がやりづらい場合があります。



作成した色はQRコードで共有することができます。
Array Longさんが作成した内田彩さんをイメージした配色です。



QRコードのフォーマットは以下のようになっていました。
Copyright RUIFAN[LF]
ブレード名[LF]
RGBWYを16進数で計10桁[LF]


※[LF]は改行コード(0x0A)

カラーチューニングによって自分好みの色が作れるのは非常に画期的かつ大変ありがたいのですが、「ペンライトの色」にどれだけコダワリを持っている方がいるのか未知数なのが何とも言えません。(特に指定色もないのに安直に赤色に染まる最近のフェス系イベントを経ての発言です)
また、構造上な問題ですが、


このようにチューンケーブルを常に押さえ付けていないとダメなので少し疲れます。マグネットで簡単に脱着できるとカッコ良かったですね。
後はアプリの今後のバージョンアップで対応機種の増加と軽微なバグ修正をお願いします。(たまに強制終了します)
Filed under: ペンライトレビュー — monta @ 23:59