2007 年 10 月 22 日

透明ケースだとついつい中身をいじりたくなる罠


この間のヘッドフォンアンプの電源を単電源から正負電源にしてみました。




こんにちは、montaです。


単純に電池の中点をGNDにしただけですけどね(;´Д`)


ホントはここのヴァーチャルグラウンド回路みたいに抵抗やコンデンサ、トランジスタを使って分圧したほうが精度がいいのですが、まぁ元が安定した出力の電池ですからそれほど神経質にならなくとも大丈夫でしょうw (電池が消耗してくると微妙にバランスが崩れたりするのですが面倒なので放置。もうブレッドボードには回路は載らないし…w)


負電源とGNDが独立したことにより、入力段のカップリングコンデンサを除去できるようになりました。
そこら辺の詳しい理由は『50歳からのオーディオ』サイト様をを見てください。

(実際に単電源の時だと、入力段にカップリングコンデンサを入れないと音が正常に出ないことを確認済み)


入力段のカップリングコンデンサは一般には直流が流れ込んでくるのを防ぐために設けるものとされています。
直流がヘッドフォン、イヤフォンに流れ込むと壊れてしまうのです。

ただ、コンデンサを通ることにより音声信号は劣化してしまうので、直流が絶対流れないと解っているのなら(正常な機器ならラインアウトに直流が漏れていることはないはず……※要テスター)、コンデンサを除去してしまった方が音質に確実に有利です。(ちなみにコンデンサを入れる場合は劣化を最小限にするために高周波特性の良いフィルムコンデンサが用いられる)

市販の機器は、安全性を考慮してカップリングコンデンサを省けないので、その分、音質で損をしているわけです。

で、肝心のカップリングコンデンサ有りと無しの音質の差ですが、これは確実にあると言わざるを得ないでしょう。
オーディオ雑誌のような美辞麗句をこれでもかと並べた表現は好きではないので、単純に「スッキリした音」とだけ言っておきます。

配線に使う線材に凝るよりよっぽど効果がありますよ。


音質改善点で他に有利なのは抵抗、特に可変抵抗(ボリューム)を精度の良い上等なものに変えることだと聞きましたが、実際どれくらいまで投資したらいいのですかね。
例えばDALE製の抵抗だと一本70円か80円しますが、それに見合った見返りがあるのか疑心暗鬼です。
可変抵抗は、今使っているのがアルプスの2連ミニデテントといって1個500円ぐらいするギャングエラー(左右の抵抗値がずれることにって生じる気持ち悪い音量差)が少ない定番のものなのですが、さらに精度が良く高価な可変抵抗は得てしてサイズも大きいので、小さいアンプを作るには現状のミニデテントが選択肢の限界ですね。



というわけで、この74HCU04なHPAはもう大して弄るところが無いので(あとはブレッドボードから基板に半田付けするぐらい)、次は定番のOPアンプ+ダイヤモンドバッファなHPAでも作りましょうかね。


サイズ、5インチベイに搭載可能な小型オーディオアンプ


ヤマハのYDA138(D-3)を使ったデジタルアンプのようですね。
6,980円という価格がたいへん魅力的です。
ただ、別に5インチベイに格納できるようにする意味はあったのでしょうか?(もちろん外付けでも運用可能)
5インチベイに入れるということは、当然、入力信号線とスピーカー出力線をノイジーなPCケース内に引き回す必要があるので、音質には不利すぎるのでは?
ちなみにヘッドフォンアンプも内蔵されていますが、そっちはオマケレベルだそうです(´・ω・`)


このサイトは「ちゃんと電気回路と電子回路の授業を聞いておくんだった……」と今さら後悔するmontaがお送りしております。
Filed under: Audio & Visual,日記 — monta @ 23:59