2016 年 4 月 24 日

[NEWS]ターンオンがペンライト連結器具[KUJAKU(孔雀)]の発売中止を決定


■2016-05-11 PM23:10追記

ターンオンより[KUJAKU]の発売中止が正式に発表されました。
詳細については下記PDFをご覧ください。
 「絶対悪と複数持ちと規定」にお寄せいただきましたご意見結果のご報告
 http://www.turn-on.jp/images/160511.pdf


※発売中止に伴い、本記事のタイトルを修正しました。
※下記「2016-04-29 AM09:00追記分」は初出ではページ最下部に記していましたが、5/11にレイアウトを変更しました。


■2016-04-29 AM09:00追記

この件に関してターンオンよりプレスリリースが発表されました。
KUJAKUの是非について意見を募集しています。
詳細については下記PDFをご覧ください。
 「絶対悪と複数持ちと規定」
 http://www.turn-on.jp/images/news20160428.pdf



■2016-04-24
まず当blogのスタンスとしてこのような製品を市販化することに反対です。


写真を見るに装着できるペンライトはLR44ボタン電池式の単色PRO110シリーズ、フルカラーのカラフルPRO、ペンラPROシリーズのようです。

下端にある丸い部分を取り外してこのKUJAKUに装着する仕組みですね。
ターンオンは以前、A.B.C-Zの公式ペンライトとしてメリケンサック型を作ったことがありました。

A.B.C-Zのものは電池にLR44x6個を使用し、5つのLEDを点灯させていたので明るさも大したことはありませんでした。(5色点灯でも全体で20mA程度。上の写真はシャッタースピードを極めて遅くしています)
全長は12.5cm、発光部だけでは6.2cmなのでかなり短いペンライトだったと言えます。

このKUJAKUですが電池は装着するPROシリーズ側にあるので合計でLR44x6個x5本=30個となります。各色が独立しているので全色点灯させても他に足を引っ張られて暗くなることがありません。
PROシリーズはボタン電池式ですが、単色PRO110は単4電池式のLowモードに匹敵する程度の明るさがあります。

そして全長は、でらなんのツイートによるSスティック装着で24cmとのことです。
ということはMスティックで26cm、ベーシックだと28.5cmになり、いわゆる25cmレギュレーションに引っかかります。iLiteの人力バルログなんて可愛いレベルです。

また、連結行為は以下のレギュレーションにも抵触します。
■オフィシャルグッズ以外でサイリウム、ペンライトの使用の際、
「過度に長いタイプ」「工事現場で使用するような長い誘導灯等」の使用や、
「器具を使用して複数本持つ行為」「光の点滅を繰り返す行為」「口でくわえる等、手以外で持つ行為」は、
周りのお客様へのご迷惑や怪我、トラブルの原因となりますので一切禁止とさせて頂きます。

※上記のレギュレーションはよくある定型文です。最近ではμ’s Final LoveLive!もこれでした。
※イベントによっては器具を使用せずとも、素手で複数本持つ行為すら制限されることがあります。

さて、何故レギュレーションがあるのかと言うとそれは「参加者全員が楽しむための配慮(=誰も不幸にならない)」だと当blogは考えています。
同じチケット代金を払って鑑賞しているのに、周りの人が暴言を吐いたり酒を飲んで暴れたり視界を塞ぐほど大きいペンライトを振っていたりしたら全く楽しめないですよね。全席指定ならどうしようもありません。
そう言った声を踏まえてレギュレーションがより厳格化されていった経緯があります。
ただし、あくまで文面上のレギュレーションが厳格化されただけで、それが現実に適用されているかと言うと現場次第ということになっています。
・とある現場では大型の車輪や孔雀を取り出すとスタッフが飛んでくる
・一方の現場ではスタッフは見向きもしない
・ボタン電池式ペンライトのみ許可されている現場で単4のキンブレを振っていても運営側からは何も言われない(周りの参加者から何か言われることはあります)

いくら文面上のレギュレーションを厳格化したところで、運営側が意識の低いスタッフばかりの現場ではペナルティが無いので違反となるペンライトを持ってくる人間がいるのが現状です。
このような現状をターンオンが知らないはずはないと思うのですが、出てきたのはコレです。
KUJAKUがレギュレーションが緩い現場でのみ使用されるとはとても思えません。自作のできない厄介予備軍にエサを与えているだけです。

当blogはターンオン社を信用するに足るメーカーだと考えていました。
ターンオンのパッケージやマニュアルには「製品に自信あり」とする主張がたくさん並んでいますよね。Webサイトにも【私たちターンオンはコンサートペンライトへの「思い入れ」が違います】なんてコンテンツがありますので、少し紹介してみましょう。
TurnONコンサートペンライトシリーズは、「装置」も「発光部形状」も「色」も「安全性」も、「キレイに光って壊れない」にこだわって、さらに、皆様から当社に寄せられた「こんなの創って!」をプラスして作成した、私の「自信作」です。
装着されている「レンズ」や「拡散フィルム」また「内臓コンピュータ」や「配線基盤」さらに「素材」や「成型方法」まで、数々の「コンサート現場経験」を生かし作製しています。一見、派手さはなくシンプルですが、「実際にコンサートで使用するペンライトとしてBESTの創り」だと自負しています。

※monta注記:「内臓コンピュータ」「配線基盤」は内蔵と基板の誤字だと思うので直しましょう。


◆ 実際にペンライトは凶器になりました=発光部は軽く柔らかく。硬い部品は絶対NG

興奮状態で振り回す=ペンライトです。実際に私が設計した、発光部先端にオシャレな装飾プラスチック(硬いが、鋭利な角がない:インジェクション成型品)を装着し、さらに折れないように固く強度を持たせて制作した、デザイン性に凝ったペンライトで、実際に人身事故「前のお客様の頭を殴って流血」を、起こしてしまったことがあります。開演中でパニックになりました。
今思えば、発光部先端に「重い」を装着すると遠心力が増しさらに「硬い」では、全く衝撃吸収しない作りでした。事故は私が引き起こしたようなものです。
被害者の方はもとより、加害者の方にも本当に申し訳なく、お詫びに伺いました。
その事件以降、デザイン性より安全性=どんなにオシャレな造りになろうとも、ビッグオフィシャルからの依頼であっても、「発光部が重い+先端が固い作り」の製品は、絶対に作らないとTurnONとして決めました。
さらに細心の注意を測り、徹底管理と早急な対応ができるよう、発光部はすべてMADE IN JAPANにしました。
最近、ペンライトメーカーが増えてきて、「発光部が重い+先端が固い作り」を多々見かけます。デザイン性なのかなんだかわかりませんが、楽しいライブを台無しにする、明らかに凶器と言いきれます。

KUJAKUはターンオンさん的には凶器ではないということなのでしょうね。両手に10本装着して振り回したらどうなるのでしょうか。

当blogのペンライト系コンテンツは元をたどれば閃ブレの作成方法に行き着きます。
閃ブレが流行ったことで、さらに大きく目立つ自作ペンライトが多数作られるようになった経緯があり、(自責の念と言えば大げさですが)それ以降は安全な市販ペンライトのみを推奨しています。
そして多くの方にレギュレーションを守ってもらうため、草の根レベルですが注意喚起にも努めています。

件のKUJAKUについては当blogの主義主張に真っ向から反するため、今後ターンオン社の製品は一切取り上げない予定です。(動向を知るために買うことはアリ)


本当に良い時代なのでしょうか。
業界が自らの首を絞めているようにしか見えません。


Filed under: ペンライトニュース — monta @ 13:44