[最終更新:2013.01.27 PM16:30]
メーカー |
ターンオン有限会社 |
発売日 |
2013年01月23日 |
定価 |
2,100円 |
購入日 |
2013年01月25日 |
購入店 |
でらなんなん秋葉原店 |
購入価格 |
2,000円 |
ペンライト色 |
オレンジ、レッド、グリーン、ブルー、イエロー、ピンク、ピーチ、ホワイト、バイオレット、パープル ※すべて単体売り |
光源 |
3W 白色LED ※赤、緑、青は1.5WカラーLED |
電池 |
単四x3 |
光量切り替え |
3段階 |
連続点灯時間 |
3.5~10時間(メーカー公表値) ※光量によって異なる |
全長 |
24.7cm ※Sシリーズは全長20cm |
重量 |
100.3g(電池・ストラップ含む) |
ストラップの有無 |
付属 |
「月刊ターンオン」かと思うほど発売ラッシュが続くターンオン様より、新たに「サンダー110」シリーズがラインナップされました。
昨年9月に発売された
「サンダー」を電池3本仕様および低価格化(3140円→2100円)したペンライトです。
てっきりサンダーの廉価版だと思っていたのですが、後述の結果を見るとどうも違うようです。
ラインナップは「オレンジ、レッド、グリーン、ブルー、イエロー、ピンク、ピーチ、ホワイト、バイオレット、パープル」の10色×2(ノーマル、ショート)で計20種類です。
旧来のサンダーシリーズではレッド、グリーン、ブルーは白色LED版とカラーLED版(彩シリーズ)の2種類があったのですが、110からはカラーLEDの彩シリーズのみに統一されたようです。白色LEDだと色が薄くて意味ないですからね。
ともあれ、これで「サンダー」と名のつくペンライトは
「サンダー×26種類」、
「サンダー110×20種類」、
「カラフルサンダー110×4種類」の
計50種類に達しました。
でらなんなんなどペンライトショップの在庫管理が心配になりますね……。
パッケージスキャン(※2206×3308ピクセル)
■外観■
外観はカラフルサンダーと同じです。
全長は24.7cm、発光部は15cmです。カラフルサンダーと同じ寸法です(ボディを流用している)
持ち手についてはサンダーシリーズは円柱形ではなく箱型なので、持つところによって太さが27mm-30.5mmに増減します。
当サイトでは非推奨ですが、指の間に入れて複数持ちするとフィットしないので痛いですね。
重量はストラップと電池込みで100.3g
サンダー110のレッド、グリーン、ブルーはLEDが単色カラーLEDなので本体にLED色がプリントされています。
これは非常に有り難いですね。旧サンダーやキンブレも外観が全て同じなので点灯してみないと色がワカラナイので何か目印を付けておく必要がありましたから。
レンズはレッド、グリーン、ブルーは拡散レンズ、白色LEDタイプは通常レンズでした。
サンダーシリーズが拡散レンズを採用する基準が今一わかりません。
混色させたほうが良さそうなカラフルサンダーは何故か通常レンズだったり、サンダーSオレンジは何故か拡散レンズだったり謎です。

先端処理はサンダーでお馴染みのスポンジです。
このスポンジも万能ではなくて、
このようにズレてくることがあります。現場では大閃光などを突っ込んで直しています。
■操作性■
スイッチはサンダーのスライドスイッチ方式から、キンブレ、ルミエースと同様の底面プッシュスイッチ方式に変りました。
カラフルサンダーの基板とマイコンを流用したので簡単に実現できたのでしょう。
ただ私の使い勝手では、最高輝度モードがどれか明確にわかるスライドスイッチのサンダーの方が反応速度の面で使いやすいですけどね。
マイコン制御のプッシュスイッチ方式だと、ボタンを押しすぎて目的の光量を通りすぎてしまうことがありますからw
(→スライドスイッチのサンダーは振っている間に勝手に位置がズレてしまうことがあるので、プッシュスイッチが一概に悪いとは言えません)
操作方法は次のとおりです。
【ライトON】
●光量記憶ON:約1秒間押す→OFFにした時の光量が次回ON時に点灯
●リセットON:長押し(約3秒間)→光量レベル1からのスタート
【光量調節】
スイッチを押すたびにレベル1→レベル2→レベル3→レベル1→……の順に変化
【ライトOFF】
スイッチを長押し(約2秒間)するとライトOFF
まぁ、普通ですね。
ただ、注意して欲しいのは
「電池を入れたばかりの初回起動時は約3秒間長押ししないと点灯できない」ということです。故障ではないのでお気をつけください。
※一度点灯させれば光量を覚えるので次回から1秒間で点灯できます。
■照度・消費電流■
例によって照度は
「コンサート用ペンライトの照度比較」ページにまとめていますのでそちらをご覧ください。
安定化電源で定電圧動作させた場合の消費電流値をテスターで測っておきました。
【サンダー(6V)】
光量レベル |
レッド |
グリーン |
ブルー |
オレンジ(白色LED) |
LV1 |
90mA |
110mA |
110mA |
110mA |
LV2 |
220mA |
230mA |
230mA |
290mA |
LV3 |
350mA |
370mA |
380mA |
730mA |
【サンダー110(4.5V)】
光量レベル |
レッド |
グリーン |
ブルー |
オレンジ(白色LED) |
LV1 |
120mA |
110mA |
100mA |
140mA |
LV2 |
250mA |
240mA |
230mA |
290mA |
LV3 |
370mA |
380mA |
370mA |
460mA |
白色LED以外はそれほど消費電流値が変わっているわけではないのですが、照度を見ると大きく異なります。
サンダーだけ抜粋します。
|
サンダー |
サンダー110 |
LV1 |
LV2 |
LV3 |
LV1 |
LV2 |
LV3 |
オレンジ |
188 |
461 |
950(新品電池) 800(1分後) 738(2分後) 691(3分後) |
222 |
379 |
678 |
赤 |
82(彩) |
189(彩) |
296(彩) |
98 |
210 |
319 |
緑 |
159(彩) |
276(彩) |
382(彩) |
173 |
320 |
445 |
青 |
181(彩) |
376(彩) |
596(彩) |
182 |
415 |
664 |
この結果から110シリーズからレッド、グリーン、ブルーはLED自体が変更されたか、もしくは旧サンダーの電流制限抵抗で無駄に消費されてしまっているかのどちらかですね。
いずれにせよ、レッド、グリーン、ブルーに関しては旧サンダー彩シリーズを選ぶ利点がなくなりました。
■発色■
まずは色ムラを見ます。
青とオレンジは根元と上部が若干暗くなりますが気になるレベルではありません。
赤と緑は恐いぐらいキレイです。
ちなみにフリッカーはどの光量でもありません。
■オレンジ■
サンダー一族はスゴイとしか言いようがありません。
この写真では輝き過ぎて微妙な明暗が分かりづらいので露出を下げてみます。
色ムラがわかるでしょうか。サンダーSの発光部があの長さなのは光が届かなくなるからですね。
■レッド■
レッドはキンブレがフリッカーのある旧SuperRedしか出ていないので現状ではサンダー110が一番使いやすいと思います。
■グリーン■
新たに発売したキンブレSuperGreenは微妙に緑色が他と違います。
詳しくはSuperGreenのレビューをご覧ください。
■ブルー■
ブルーはマット仕様が良いならサンダー110、キラキラ仕様が良いならキンブレSuperBlueをお選びください。どちらも甲乙付けがたいデキです。
■まとめ■
■良い点
・価格が定価ベースでキンブレと同等
・明るい
・色ムラが非常に少ない
・フリッカーなし
・レッド、グリーン、ブルーは単色カラーLEDで発色がいい
■悪い点
・(非推奨ですが)複数持ちがしにくい
…これぐらいしかありません
ターンオンが本気でキンブレ(ルイファン)に対抗してきたとハッキリ分かる製品でした。
従来のサンダーは「高い、重い」という弱点がありましたが、価格も同じで重さも電池3本に軽量化したとあっては、あとは企業体力による物量勝負になってきている感があります。
キンブレ発売から早9ヶ月。公式ペンライトで穏やかだったターンオンをここまで本気にさせてしまうとは、何が起きるかワカラナイものですね。
キンブレがSuperBlue、SuperGreenでマット仕様を標準で用意しないのも、「マット好きはサンダー、キラキラ好きはキンブレ」というように棲み分けを狙ってのことなのかも知れません。