2009 年 1 月 29 日

マガジンZ休刊!~ 熊倉裕一先生の今後は?


いつもアニメしか取り上げないmonta@siteですが今日は漫画の話をします!


皆さんは「月刊マガジンZ」という漫画雑誌を知っていますか?

講談社が1999年に創刊した月刊誌です。
表紙を見れば判るように、仮面ライダーやウルトラマンといった特撮系のコミカライズが主力な雑誌です。
あとは、マイナーなアニメとゲームのコミカライズが載ってます……。

創刊当初は10万部ほど発行していたようですが、ここ数年は部数激減の一途でついに2万部になり、休刊が決定したようです。
同じ講談社の月刊少年シリウスの方がまだマシだという事実が意外です。ちなみにシリウスはマガジンZの編集部で作っているとのことです。


連載作品
なんでサクラ大戦が今さらこんなにプッシュされてるんだ……。


移籍先が決まっている作品
これら以外は怒濤の最終回&打ち切りラッシュ!!


さて、特撮系に全く興味のないmontaにとってマガジンZはほど遠い存在だと思われがちです。
「montaには電撃萌王とREDいちごあたりがお似合いだろwww」
と、なりがちです。(間違いではないのが悔しいところですが)

今から15年ほど前に、月刊コミックボンボンで連載されていた、

『王ドロボウJING』(ジン)という漫画を憶えていますかね?
(作:熊倉裕一先生)

94年~98年の間にボンボンを購読していた人間ならジンの存在を知っているはずです。
ちなみに幼少期にボンボンを読んで育った人間の9割が将来ヲタになります。そのウチの5割がガノタ。(monta調べ)
さらに補足するとコロコロを読んでいた人間の3割がDQNに。
両方読んでいた人間はボンボンのヲタとコロコロの下ネタ(主に男性性器とスカトロ関連)がミックスされることで完全変態になります。

王ドロボウJINGは連載開始当初こそ普通の少年漫画でしたが、短期間のうちに画力が大幅にアップし、同時にストーリーも複雑化、末期には「明らかに誌面から浮いている」という状態になっていたんですよ。
そこら辺はこの後、詳しく時系列順にお見せしますのでお楽しみに

王ドロボウJINGは98年5月号以降はボンボンに掲載されなくなります。
当時は特に完結等の話は告知されていなかったので、montaは「作者の熊倉裕一先生は長期取材か病気か何かなのだろうか?」と思い、ボンボンも8月号ぐらいまで買い続けていた気がします。

それでも連載再開の見通しがないので、これを期にボンボン購読を卒業することにしました。
ときた洸一氏のガンダムや有賀ヒトシ氏のロックマンMANIAXやじゅきあきら氏の海の大陸NOA(復活してます)も終わってしまったので他に読む作品が無かったのです


月日は流れ、2000年。


たまたま、gooで「王ドロボウJING」と検索してみたらとあるファンサイトを発見。
そのファンサイトによれば、「マガジンZという雑誌でジンが名前を変えて連載されている!」とのことでした。


それが『KING OF BANDIT JING』です。


これがジンが表紙を飾ったマガジンZ(2001年12月号)


さらにボンボン時代のコミックも、新装版として新たに刊行されているじゃないですか!

それが「新装版 王ドロボウJING」です。サイズはKCDXにアップ!(従来比1.3倍)
巻末には設定資料が追加されてます。
すぐ絶版になってしまうボンボンKCと違い、マガジンZKCDXになればとりあえず一安心。
何という破格の待遇。

KING OF BANDIT JINGは2005年まで連載され、単行本は7巻まで出ています。
余談ですが、『KING OF BANDIT JING』って文法的に正しいのでしょうか?
「王ドロボウJING」をそのまま英語にしただけのような……。
『JING:THE KING OF BANDITS』とか『JING:THE BANDIT KING」とかの方が良いような。


その後、作者の熊倉祐一先生はマガジンZ 2006年5月号より、

『Q&A QUEEN AND AMARETTO』という女性が主人公の漫画を新連載します。
↑は連載記念として本誌の付録で付いてきた画集+コミックな冊子『熊倉本 LOVE-CHILDREN』

ヤフオクを見たら3700円で落札されてました……。

なんでこんなことになっているかと言うと、ここ2年半以上休載しているからなのです。
単行本が1巻すら出ていないんです><;

マガジンZに移ってからの熊倉先生は遅筆で休載が多く、月刊で追いかけていては話を忘れてしまうので多くのジンファンは単行本派なのです。もちろんmontaも。(だからZが休刊するわけだ……)

現在も長引く休載の原因は、熊倉先生が病気療養中のためとのことです。

しかし、その休載の間に古巣であるマガジンZが休刊になってしまったわけですよ。

『一体、Q&A QUEEN AND AMARETTOはどこで連載されるんだ……?』とほとんどのジンファンが頭を抱えているわけです。
でもまぁ、講談社の漫画雑誌は他にも受け入れてくれそうな編集部がありそうなのでそこまで心配せずとも良いと思うのですが……
元々、熊倉先生は滅多に表に出てこない人なので近況を知る術が何もないのがツライところです。

あと、朗報なのか誤植なのか判りませんが、マガジンZ本誌の表記では、

「KING OF BANDIT JING 1~7巻」となっていて、まだ完結扱いになってなかった(゚∀゚)
……一体どうなっているんだZ編集部。




さて、ここからは王ドロボウJINGを知らない人のための紹介コーナーだよ。

せっかく考えた文章がwikipediaに書いてある内容とほぼ同じだったので、そのまま転載するね♪ (´・ω・`)
概要

◆本作は“王ドロボウ”であるジンとその相棒キールが、目的のモノを盗むための冒険を描いた物語。「ドロボウの都編」「第七監獄編」といったように、数話ごとに構成される独立した物語の連続となっている。

◆物語の舞台は各エピソードごとに、「世界中からドロボウが集まっている」「時間に支配されている」など全く異なる世界観を持つ。そこでジンは、ボンドガールのように毎回「ジンガール」と呼ばれる、舞台や盗む対象と何らかの関わりを持つヒロインと出会い、目的のものを盗むべく一緒に行動する形でストーリーが進む。

◆綿密に描き込まれた独特な世界観と洒落たセリフ回しが特徴。

◆連載当初はそれほどではなかったが、話が進むにつれて重厚な雰囲気や舞台を備えた作風へと変化し、絵柄もさながら絵画の様な表現を用いたものになる。

◆作風・世界観はティム・バートン(特に作品で言えばナイトメアー・ビフォア・クリスマス)の影響を強く受けている。

◆主要登場キャラクターには主に酒の名前が付けられているが、中にはカクテルの用語・道具の名前が付けられているキャラクターもいる。


なるほど!お宝を奪うついでにヒロインの心も盗んでいくんですね!


■「ドロボウの都」編 95年4月号に掲載 単行本1巻収録

最初期のジン。
まだこの時期は普通の少年漫画的な作風です。
ジンガール兼お宝はダブルマーメイドのシードル(CV:野川さくら)

後に続く背景の凄まじい描き込みは既にこの時期から兆候を見せ始めています。


■「ブルーハワイの幽霊船」編 95年5月~6月号に連載 単行本1巻収録

単に綺麗な絵だけでなく、このように生理的に嫌悪感を抱く醜いモンスターもバリバリ描けることが判明。


ジンガールは婦警のロゼ(CV:田村ゆかり)
ボンボン連載時は乳首まで見えていた記憶があります。普通にパンチラもしてますね。
最後の「終身刑よ」の意味が連載時には判りませんでした(´Д`;)
ここら辺から多くのチビっこ読者は「ジンはエロ担当だったのか!」と胸に刻むことになります。


■「時の都アドニス」編 95年7月~10月号 単行本1~2巻収録

時に支配された街が舞台。
唯一、少年漫画的(ジャンプとかガンガンに居そう)な敵キャラが出てくるエピソードです。
ジンガールはミラベル(CV:堀江由衣)


この辺りから画力の向上が目に見えて判るようになってきます。既にボンボン誌上では浮き始めてますw
また、時計じかけのぶどう(元ネタ:時計じかけのオレンジ)といった小学生では知らないようなネタが王ドロボウJINGには密かに紛れ込んでいます。montaも今になって判るようなネタがあって、「いったい熊倉先生は誰をターゲットにJINGを描いていたんだ……」と戦慄しますw

■「爆弾生物ポルヴォーラ」編 95年11月~96年2月号 単行本2~3巻収録

「ポルヴォーラ」という愛くるしい生物(爆発します)がメインな話。
ジンガールはイザラ(CV:三石琴乃) 王ドロボウ時代のジンガールでは最年長かも。


背景の描き込み具合が病的なほどに。


■「不死の街リヴァイヴァ」編 96年3月~5月号 単行本3巻収録

不老不死と永久機関の話
ジンガールは実は永久機関で動いているベルモット(CV:倉田雅世)
RPG的な要素が多いエピソード。
クライマックスにて、不老不死の薬を手に入れたジンが取った行動とセリフが印象的な本作。
個人的には判りやすい(一度読んだだけで把握できる)のはこのリヴァイヴァ編までです。
これ以降は、1回読んだだけではストーリーを理解できません><;


■「第七監獄(セブンス・ヘブン)」編 96年6月~9月号 単行本4巻収録

来ました、セブンスヘブン! 好きなエピソードの1つです。
このエピソードでは夢の中の世界と現実世界を行き来するわけですが、夢の中の世界の構造がそれはもうカオスになっており、ちょっと読み飛ばすと進行が把握できなくなります。
画のレベルも向上の一途を辿り、何でボンボンに載っているのか誰にもわからないレベルに。
ジンガールはベネティクティン(CV:千葉紗子) ちなみに俺の嫁……と言いたいところですが彼女には婚約者が既にいます。
演出の都合上、ベネティクティンが全裸になるシーンがあるのですが、そのシーンはボンボン内の別の漫画で(主にエロシーンの代表例として)引用されるほど作者間の中でも話題だったようです。


■「ザザの仮面舞踏会」編 96年10月~97年3月号 単行本5巻収録

仮面舞踏会だと思ってやって来たら実は『仮面武闘会』でした。
ジンにおけるバトルは、財宝に至る過程で敵キャラが出てきた場合、仕方なく倒すためにするだけで基本的にはバトル主体の漫画では無いんですね。ジン自体、技が1つしかないですし。
しかし、本エピソードは武闘会というぐらいですからバトル主体になっています。
熊倉先生の描くバトルはどうかというと、先生は何でも描けるようで「いつジャンプに移籍が決まってもOK」なことを見せつけていますw
もっとも、この時点での画力はそこらのジャンプ漫画より遙か上層に行ってしまっているわけですが。


ジンガールは王女様ステア(CV:飯塚雅弓)
ちなみに俺の嫁。
劇中では惜しげもなくブラとおぱんつと悩ましいプロポーションを見せつけてくださるので、全国の小学生歓喜。


■「JING ON AIR」編 97年4月~9月号 単行本6巻収録

ジンが空の上に行くから、「JING ON AIR」
なんだ、そのセンスは……(゚Д゚)
本エピソードと5巻のザザ、7巻の色彩都市は各連載期間半年、単行本1冊を丸々使う(ジンの中では)長編。


ジンガールは電気を盗む盗電団のリーダー、キルシュ。
しっぽは飾りみたいですが、ネコ耳は(全裸にされても付けていたので)本物のよう。
ちなみにON AIR編は連載前半と後半で線の太さが違います。後半ほど細い線に。


■「色彩都市の少女」編 97年11月~98年5月号 単行本7巻収録

最終7巻
最早、何も言うことはないでしょう。

「これは絵画か何かか?」

というような画風へと究極進化しちゃってます。

カラーで描かせたら↑ですよ?
隣のページではへろへろくんが載っているのに!!


熊倉先生には、7巻ではいつもと違うコスチュームにする決まりがあるのか、サンタコスです。(KING~の方でも7巻はいつもと違うコス)


ジンガールはとある有名画家の娘にして作品であるフィノ(CV:椎名へきる)
ちなみに俺の嫁。
オークションで「画家の作品として」競売にかけられているところを保護。
年齢はジンガールの中では最も幼いはずなのですが、精神的には独り立ちしており、そのギャップと相まってやっぱり俺の嫁。いや、俺の娘。

ちなみにこの「色彩都市の少女」編ですが、最終話はボンボンには掲載されず、単行本を買うまで結末が判りませんでした。

これにてボンボンに浮きまくりながら連載されていたジンは終わりです。
驚くことに、ジンはボンボン誌上にて同人誌を募集していました。
その名も『DO JING誌』 JING DATA WORLD様に詳しく載っています
……スミマセン、ボンボンを読んでいるような小学生は「同人の存在」自体知らないと思います。montaも知りませんでした。
なので、一体何の企画なのかサッパリだったわけです。
何なの、この編集部?


マガジンZに載っていたKING OF BANDITの方もちょろっと。

年齢はエピソードによって前後するのですが、総じて「ジン、老けたなぁ……」と思うこと受け合い。
あと、身体にたくましい筋肉が付きました。


ジンガールでオススメなのは4巻、5巻の「赤い風車と恋愛税」編に登場するアニゼット審査官が俺の嫁。


あと、ここまでのジンガールにCVが振ってあるのに気付いたと思うんですが、そうです、ジンは過去にアニメ化されてます。
アニメの公式サイトはまだあるみたいです。

2002年のNHK BS2の18時から放送されてました。全13話。(後にOVAも3巻発売)
制作がスタジオディーン、監督がわたなべひろし(スターオーシャンEXとか)なので地雷臭が凄くて凄くて……
語りたくはないですね。
とりあえず、声優陣とスクーデリアエレクトロが奏でる音楽だけは凄く良かったです。
ジンは斎賀みつきさん、キールは中尾隆聖さん(ポロリとかフリーザの中の人です)
ジンガールだって、野川さくら、田村ゆかり、堀江由衣、三石琴乃、倉田雅世、千葉紗子、水樹奈々、飯塚雅弓、椎名へきる、坂本真綾 雪乃五月、野沢雅子といった感じに新旧混合の有名どころばかり。

でも、脚本が!演出が!
色彩都市の少女を実質20分に収めるなんて、そんな無謀な!



これは2001年末に発行された画集『u-1 kumakura works 1995~2001 熊倉裕一画集』
実は画集はこれの他にあと2冊、ミニ画集的なものがあるのですがそちらは買い逃し……死ぬか。



オマケ

整理していたら何だか凄いことになっていたことが露呈

■1巻

旧2冊、新2冊

■2巻

旧2冊、新2冊

■3巻

旧2冊、新3冊

■4巻

旧1冊、新2冊

■5巻

旧2冊、新2冊

■6巻

旧2冊、新1冊

■7巻

旧3冊、新2冊


最早、病気である。

KING~の方は、


まだ4巻までしか2冊ずつないので安心です( ´∀`)


このサイトは熊倉先生の早期回復を願うmontaがお送りしております。


Filed under: 日記 — monta @ 19:30