2012 年 3 月 27 日

無線LANルーターを売るときは位置情報にご用心




こんばんは、さいたま市在住のはずがgoogle的には千葉県流山市民にされているmontaです。

今から2年ほど前に中古で、


「WZR-AGL300NH」という無線LANルータを買って愛用しています。
何故、流山市と誤認識されるかはスマートフォンの位置情報取得方法に原因があります。

まず基礎知識として、スマートフォンやタブレットで位置情報を取得する方法を知っておきましょう。

 1. 内蔵GPSを使って衛生から測位する方法(精度は高いが屋外じゃないとほぼ使用不可)
 2. 3G通信のキャリア基地局から位置情報をもらう方法。A-GPS。(屋内でも使用可能)
 3. 周辺にある無線LANルーターのMACアドレスを位置情報データベースと照合する方法(無線LANさえ使えればどこでも使用可能)
1. 2.は良いとして、今日問題になっているのは3.の方法です。
位置情報データベースの有名所はPlaceEngineやGoogle Location Server(GLS)ですが、この「位置情報データベース」の登録は人海戦術によるもので、街中をMACアドレス収集車が走っているのです。

つまり、montaが買った中古ルーターの前オーナーさんの自宅付近(流山市)をMACアドレス収集車が走っていて、既にこのルーターのMACアドレスがデータベースに登録済みだったというわけですね。
なお、montaの自宅は正門から邸宅まで約1kmあるのでMACアドレス収集車にキャッチされることはありません(´∀`)

それにしても位置情報の精度が凄いもので、


拡大していくと、


どの建物に住んでいたかまで判明してしまうのですよ……。

なので、無線LANルーターを売ったり譲渡する場合は、事前に位置情報データベースからMACアドレスを削除してもらう必要があります。
PlaceEngineについては、「PlaceEngineサポート」から問合せをするようです。
Google Location Serverについては「位置情報サービスからオプトアウトするには」によると、「SSIDの末尾に_nomapを付加して次回巡回を待つ」ということらしいです。面倒極まりないですね。
なお、MACアドレスを収集している企業はこの2社以外にもあります。
……というわけで、無線LANルーターは売らないで廃棄するのがベターなのではないでしょうか?


以前から気になっていた問題ですが、最近ネタがなかったので書いてみました。皆さまもお気をつけください。
Filed under: PC,日記 — monta @ 23:59