[レビュー]キングブレードMAX ver.II
[最終更新:2013.08.16 PM23:00]
メーカー | 株式会社ルイファン・ジャパン |
発売日 | 2013年08月10日 |
定価 | 2,100円 |
購入日 | 2013年08月10日 |
購入店 | ルイファンストア |
購入価格 | 2,100円 |
ラインナップ | MAX II(オレンジ、グリーン、ブルー、レッド、ピンク、イエロー、ホワイト、パープル、ブラック) SuperTube(オレンジ、グリーン、ブルー、レッド、ピンク、イエロー、ホワイト、パープル、ライトピンク) |
光源 | 単色カラーLED(詳細は本文にて) |
電池 | 単四電池x3 |
光量切り替え | 4段階 |
先端処理 | あり(シールド) |
フリッカー、色分離 | なし |
連続点灯時間 | 2.5~10時間(メーカー公表値) ※光量によって異なる |
全長 | 25cm |
重量(電池含む) | MAX II:95g(メーカー公表値) SuperTube:99g(メーカー公表値) |
ストラップの有無 | 付属 |
定電圧・定電流回路 | なし |
ロット情報 | 初期ロット:2013年08月~ |
キングブレードMAX II、MAX II SuperTubeシリーズが発売になりました。
表記上紛らわしいので本レビューでは、
キングブレードMAX II=MAX II、
MAX II SuperTube=新SuperTube として書いています。
パッケージは先日発売されたX10II同様のスリムな形状です。
本体の形状など共通する部分が多いので以下のレビューもお読みください。
◆monta@site » [レビュー]キングブレードX10II~フルカラーは第二世代へ
X10IISuperTubeも発売されたので、これで第2世代キンブレシリーズが全て出揃ったことになります。
なお、旧MAXシリーズで発売されていたマットフィルム版ですが、今後マットフィルムはルイファンストアのみで取扱いし、パッケージ単体での発売はないとのことです。
マットの代わりにSuperTubeシリーズが全色揃ったわけですね。
MAX IIシリーズ最大の目玉は、
ほぼ全色にカラーLEDを採用したことです。R,G,Bはもちろんピンク、オレンジ、パープルといったレアなパワーLEDが惜しげも無く使われています。
パープル、ピンク、オレンジで使用されているLEDは以下の写真をご参照ください
どこのメーカー製のLEDかご存知の方がおりましたら是非とも教えて頂きたいです。
オレンジ色については、
新SuperTubeオレンジは白色LEDになっていますのでご注意ください。
カラーLEDだからできる純度の高い発色に惚れ惚れしますね。
■外観■
MAX IIについては外観上細くなった以外で特に変わった点はないので(X10IIのレビューで色々と比較しています)、新SuperTubeを重点的に見ていきます。
SuperTubeの全長は旧SuperTubeよりもさらに短縮され全長19.9cmになりました。これで20cmレギュレーションもクリアできます。
持ち手と発光部がほぼ1:1なシルエットはエコブレードSSを思い出させます。
黒光りする持ち手は高級感を漂わせます。X10IIの時はそうも思わなかったのですが、やはり白光りよりも黒光りのほうがカッコイイですね。スリムマッチョです。整列させると圧巻です。
ただし、持ち手がすべて同じ外観なため、筒と分離した状態ではどのLEDが使用されているのか全くワカリマセン。
サンダー110のように使用LEDの色をラベルで貼ってもらえると良かったです。(たくさんのペンライトを管理している立場の意見です)
レンズは新SuperTubeシリーズ:スモークレンズ、MAX II:クリアレンズ仕様となっています。
ただし、白色LEDについては新SuperTube、MAX II共にスモークレンズ仕様です。
また、新SuperTubeの筒自体も改良され透明度が上がっています。
筒によって透明度は異なり、
一番薄いブルーだと裏側が透ける程度にまで透過します。
中のLEDまで見えてしまうので、少なくとも後ろ側に振り回さない方が良さそうです。
先端処理は旧SuperTubeから改良され、白い反射板のようなものが先端裏側に付くようになりました。
この白い反射板がクセモノで筒の透明度が上がっているため先端裏が白く光っているのが見えてしまいます。
先端裏に白い円が発生しているのがわかりますでしょうか?
白い円が目立つ順は個人的に、
ブルー>オレンジLV1>ピンク>ライトピンク>グリーン>ホワイト>レッド>イエロー
の順です。(ホワイト以下はほぼ気になりません)
白い反射版のメリットは、「振っている時の軌跡がキレイ」「先端を人に向けても眩しくない」ですが、デメリットは「筒の透明度を考慮しないと明らかに色が違う部分となってしまう」ということでしょうか。
色々と考えた上でこの仕様となったのでしょうが、個人的には旧SuperTubeの濃いチューブが好きでした。チューブが濃いと明るさが出ないというデメリットがありますが、UO的な爆発的な明るさを求めない使い方であれば濃い筒+強力な白色LED光源という組み合わせが有利です。
なお、SuperTubeホワイトのチューブを他の本体(カラーLED)に付け替えても使用に耐えうる発色になりますので先端裏が気になるようでしたらお試しください。
そもそも白いチューブ+カラーLEDのコンセプトを具現化したのがX10IISuperTubeですね。
SuperTubeホワイトと10IISuperTubeののチューブは同じものです。
■操作性■
点灯のON/OFFと光量切り替えは従来同様、底面のスイッチで行います。
旧MAXシリーズがスイッチを軽くクリックしただけで点灯してしまったのに対し、MAX II、新SuperTubeシリーズは0.5秒程度スイッチを押し込んでから離すことで点灯するようになっています。運搬中の誤作動防止です
(昨年11月に発売されたSuperBlueシリーズからこのセーフティー仕様になりました)
■発色■
まずは色ムラを見ます。
MAX IIシリーズはオレンジ以外だと色ムラはほぼありません。
オレンジだけでは光源付近がやけに明るくなってしまっています。
新SuperTubeシリーズには色ムラはありません。(ただし先端裏側を除く)
続いて各色を見てみます。
■レッド■
旧MAXレッドはフリッカーがあるので買い替え推奨です。
■グリーン■
旧MAX SuperGreenがあるなら買い替えは不要だと思われます。
■ブルー■
旧MAX SuperBlueがあるなら買い替えは不要だと思われます。
■オレンジ■
新SuperTubeオレンジは旧SuperTubeと色自体がより明るい色に変わり、サンダーと肩を並べるほどになりました。
先端処理についてはどれも一長一短です。
■パープル■
パープルは断然SuperTubeパープルの発色が濃い紫で一番キレイです。
紫は白色LED、フルカラーLEDで再現するにはムズカシイ色なのです。
■イエロー■
イエローも断然SuperTubeイエローが最高です。旧MAXやサンダーが蛍光色に近い黄緑色だったのに対し、ちゃんと黄色になっています。
MAX IIイエローもフィルムが旧MAXから変わっており、自然な黄色に近くなりました。
■ホワイト■
ホワイトはシャイニング系、キラキラ系の方が白色LEDの素直な色がでます。
■ピンク系■
MAX IIのピンクはX10IIホットピンク、旧MAXピンクの中間ぐらい色合いになります。
「ホットピンクだと赤すぎる、旧MAXピンクだと強烈すぎる」という場合に丁度いいです。
実は旧MAXピンクとMAX IIピンクはフィルムが異なっています。
光源がピンクLEDになるのを見越して濃度を薄くし、明るさを上げたのだと思います(旧MAXブルーとSuperBlueのフィルムと同じ関係)
SuperTubeライトピンクはMAX IIピンクと似たような傾向です。
SuperTubeピンクは赤みが強く、X10IIのホットピンクを目指した色だと思いました。
なお、STライトピンクもSTピンクもLEDは共通です。
■X10II■
せっかくなのでX10IIのシャイニング、SuperTube、スモークチューブの発色の違いも載せておきます。色順はプリセット色です。
■消費電流・照度■
※ロット違い、LEDの個体差により同じ電流値、照度になるとは限りません。あくまで目安として参考にしてください
安定化電源を4.5Vに設定した場合の消費電流値を測定しました。多少の誤差はありますがどのLEDもほぼ同じ傾向です。
色 | MAX II(ST共通) 単位[mA] |
|||
LV1 | LV2 | LV3 | LV4 | |
レッドLED | 130 | 210 | 340 | 570 |
ブルーLED | 130 | 230 | 380 | 610 |
ホワイトLED | 130 | 210 | 370 | 620 |
オレンジLED | 130 | 220 | 360 | 580 |
グリーンLED | 130 | 230 | 360 | 600 |
パープルLED | 130 | 220 | 360 | 580 |
ピンクLED | 130 | 230 | 370 | 590 |
(電源は安定化電源4.5V、旧X10にX10IIの筒を装着して再測定しています)
色 | MAX II シャイニング&ST |
カラサン220 キラキラ |
カラサン110 キラキラ |
X10II シャイニング |
旧X10 シャイニング |
||||
LV1 | LV2 | LV3 | LV4 | HIGH | LOW | ||||
レッド | 83 | 146 | 237 | 387 | 126 | 74 | 90 | 138 | 61 |
SuperTube | 90 | 153 | 247 | 410 | |||||
ブルー | 130 | 223 | 369 | 601 | 273 | 163 | 180 | 337 | 252 |
SuperTube | 139 | 249 | 400 | 628 | |||||
ホワイト | 225 | 399 | 656 | 1091 | 551 | 327 | 369 | 428 | 373 |
SuperTube | 179 | 311 | 501 | 812 | |||||
オレンジ | 127 | 223 | 356 | 575 | 162 | 98 | 117 | 166 | 80 |
SuperTube | 131 | 239 | 382 | 635 | |||||
グリーン | 80 | 138 | 224 | 369 | 239 | 149 | 174 | 242 | 138 |
SuperTube | 86 | 142 | 229 | 374 | |||||
パープル (カラサンはバイオレット) |
66 | 118 | 190 | 316 | 278 | 166 | 192 | 352 | 257 |
SuperTube | 50 | 87 | 144 | 243 | |||||
ピンク | 77 | 135 | 221 | 363 | 159 | 95 | 116 | 237 | 97 |
SuperTube (ライトピンク) |
72 | 124 | 201 | 327 | |||||
SuperTube (ピンク) |
56 | 101 | 162 | 260 | |||||
イエロー | 148 | 258 | 432 | 704 | 317 | 191 | 206 | 299 | 155 |
SuperTube | 184 | 322 | 518 | 839 | |||||
ブラック | 34 | 59 | 93 | 150 |
■まとめ■
■良い点
・SuperColorsという名に恥じない発色(MAX II発表時の製品名)
・色ムラなし(MAX IIオレンジ以外)
・お値段据え置き
・持ち手が細くなり握りやすくなった
■賛否両論
・新SuperTubeの透明度が気になる
・いささか明るすぎる色がある
■悪い点
・持ち手の判別がしにくい(LED色のシールを貼るなどの運用でカバー)
管理人が特に購入を推奨する色は・SuperColorsという名に恥じない発色(MAX II発表時の製品名)
・色ムラなし(MAX IIオレンジ以外)
・お値段据え置き
・持ち手が細くなり握りやすくなった
■賛否両論
・新SuperTubeの透明度が気になる
・いささか明るすぎる色がある
■悪い点
・持ち手の判別がしにくい(LED色のシールを貼るなどの運用でカバー)
新SuperTube:イエロー、パープル、ホワイト(X10IIに使いまわせるため)、レッド
MAX II:レッド(旧MAXから買い替え推奨)
ですね。
これらは買って損はありません。
その他の色につきましては、発色の好みと既にお持ちのペンライトによって推奨度が変わります。
例えばSuperBlue、SuperGreenを既にお持ちならMAX II版は必要ないかなぁと思います。
新SuperTubeオレンジは初代サンダーが手に入らない今なら唯一UO的な使い方ができるペンライトとして君臨できます。
ピンクについてはピンクLED単色もキレイですが、X10、X10IIのピンクも十分キレイですしどちらの色が良いかは好みがあるので一概に推奨できません。