[レビュー]キングブレードX10II~フルカラーは第二世代へ
[最終更新:2013.07.28 AM02:10]
メーカー | 株式会社ルイファン・ジャパン |
発売日 | 2013年07月25日(シャイニング、スモーク) 2013年08月08日(スーパーチューブ) |
定価 | 3,150円 |
購入日 | 2013年07月25日 |
購入店 | でらなんなん秋葉原店 |
購入価格 | 2,775円 |
ラインナップ | シャイニング、スモーク、スーパーチューブ |
プリセット色 | 1.RED→2.BLUE→3.WHITE→4.ORANGE→5.GREEN→ 6.PURPLE→7.PINK→8.YELLOW→9.LIGHT GREEN→ 10.LIGHT BLUE→11.LIGHT PINK→12.VIOLET→13.LIME→14.TURQOISE→15.HOT PINK |
光源 | フルカラーRGB LEDx1 |
電池 | 単四電池x3 |
光量切り替え | なし |
リバース(逆送り)機能 | あり |
先端処理 | あり(シールド) |
フリッカー、色分離 | なし |
連続点灯時間 | 3~10時間(メーカー公表値) |
全長 | 25cm |
重量(電池・ストラップ含む) | 95g(メーカー公表値) |
ストラップの有無 | 付属 |
配色のユーザーカスタマイズ | あり |
定電圧・定電流回路 | なし |
ロット情報 | 初期ロット:2013年07月~ |
これまで発売された市販フルカラーペンライト(便宜上、第一世代)のトレンドは以下の通りだったと考えています。
■第一世代のトレンド
・色をプリセット色の中から選べること
・全長25cm以内に収まっていること(レギュレーション対策)
・先端処理がされていること
・操作性が良いこと
・フリッカー(色分離)がないこと
・色ムラがなく、発色が良いこと
市販フルカラーペンライトの登場から早1年、これら第一世代のトレンドは出来て当たり前の状況になっており、時代の趨勢はさらなる高機能化へと向かい始めました。・色をプリセット色の中から選べること
・全長25cm以内に収まっていること(レギュレーション対策)
・先端処理がされていること
・操作性が良いこと
・フリッカー(色分離)がないこと
・色ムラがなく、発色が良いこと
当blogでは第二世代のフルカラーペンライトに求められる機能を以下のように(勝手に)予想しています。
■第ニ世代のトレンド
・配色のカスタマイズができること
・色の調光がRGBごとにできること
・色の順送り、逆送りが直感的にできること
・明るさの調節ができること
・白色の発色を改善
・定電圧、定電流回路を搭載することで電池が消耗しても色のバランスを保つこと
・電源OFFからONまでの反応の良さと誤作動防止を両立すること
もちろんこれら全機能を満たしていては価格が跳ね上がるばかりでユーザーとしては良くありません。・配色のカスタマイズができること
・色の調光がRGBごとにできること
・色の順送り、逆送りが直感的にできること
・明るさの調節ができること
・白色の発色を改善
・定電圧、定電流回路を搭載することで電池が消耗しても色のバランスを保つこと
・電源OFFからONまでの反応の良さと誤作動防止を両立すること
ただ、他社への差別化として一部の機能を搭載してくる製品はあるでしょう。
今回取り上げるキングブレードX10IIは第二世代のトップバッターとして配色のカスタマイズ、色の順送り・逆送り機能を搭載したペンライトです。
※色の逆送りは先日発売されたカラフルプロでも実装されていますが、実用的な操作方法ではなかったので除外しました。
パッケージ
ver.IIシリーズ誕生に合わせてパッケージも小型化・オサレ化されました。
従来品の約半分のサイズとなっており、陳列する店側も大助かりなのではないでしょうか。
QRコードも載っています。http://ruifan.co.jp/kb2_info.html
操作方法がやや特殊なため、マニュアルが同梱品に加わりました。
マニュアルスキャン
■外観■
全長は旧X10と同様に25cmで、持ち手は2~3mm細くなっています。
また、今回の発売日には含まれていませんが後ほどスーパーチューブタイプ(全長19.9cm)も発売されます。
重量は電池、ストラップ込みで95.8g
このように持ち手がスマートになっています。特に尻側の膨らみがキュッとシェイプアップされました。
また、表面の質感も変化しており旧X10のザラザラに変わって、X10IIはパールホワイトなツルツルボディになりました。
一見、滑りそうですが汗をかいた手では、逆に旧X10のザラザラ表面の方が滑ってしまうのです。
「KING BLADE」の印字は黒色から銀色に変わっているため、見る角度によっては読みづらくなりました。
排熱用の通気口は下を向くように変更されており、旧X10のように汗などの水分がダイレクトにヒートシンク、基板に流れこむことがなくなりました。
電池は単四x3。電池スペースと比較すれば持ち手がどれだけ細くなったかイメージしやすいですね。
先端処理パーツはX10IIからまた新しいタイプが導入されました。
X10IIの先端処理パーツは筒のフチを覆うように変更されており、フィルムと先端との隙間から光が漏れるのを防ぐようになっています。
筒自体にも「RUIFAN」の刻印が加わりました。
レンズは旧X10二次ロット同様、スモークレンズ仕様です。
■操作性■
全ての操作は、
底面にある2つのボタンで行います。
ストラップ側にあって表面がザラザラの方をBボタン、ツルツルな方をAボタンとしています。
デフォルトモード(15色カラーチェンジ)のご使用方法 ● ON・・・スイッチAとスイッチBを同時に軽く押し、指を離してください。
(長押しすると、1番の色から始まります。)
● OFF・・・スイッチAとスイッチBを同時に1秒押してください。
● カラーチェンジ・・・スイッチAを押すと下記の色順に変わり、スイッチBを押すと色順が逆戻りします。
1.RED→2.BLUE→3.WHITE→4.ORANGE→5.GREEN→6.PURPLE
→7.PINK→8.YELLOW→9.LIGHT GREEN→10.LIGHT BLUE
→11.LIGHT PINK→12.VIOLET→13.LIME→14.TURQOISE→15.HOT PINK
メモリー機能(色順・色数の変更)のご使用方法 ①OFFにした状態で、スイッチBを5秒間長押ししてください。→REDが点滅します。
②スイッチAを押すと色が変わります。スイッチBを押すと色が選択され、点滅が速くなります。
設定したい順に色を選択してください。(最大30番まで設定可能)
③色を全て選んだら、スイッチBを長押ししてください。→OFFになり、設定完了となります。
※設定完了後のON/OFF・カラーチェンジ方法は、デフォルトモードと同じです。
※30番目を設定すると自動でOFFになり、設定完了となります。
メモリーのリセット方法 ①OFFにした状態で、スイッチBを5秒間長押ししてください。→REDが点滅します。
②スイッチAを長押ししてください。→OFFになり、色順・色数がデフォルトモードにリセットされます。
※電池を交換しても、設定中のメモリーは保持されます。
ただ、同時押しの判定に余裕がなく、0.2秒以内程度で同時押ししないと認識されないので、待てども待てども点灯できない(消灯できない)というトラップに陥る恐れがあります。
もう少し同時押しの判定時間に猶予があればよかったですね。
色の切り替えですが、(まだ私が慣れていないという点もありますが)どちらがAボタンかBボタンか判別しにくいです。
一応、Bボタンは表面がザラザラしていますが注意深く意識すれば分かる程度のザラザラ具合なので瞬時の判別は困難です。つまり、順送りしたいときに誤って逆送りしてしまうことがあるのです。
個人的には表面で判別するよりストラップの位置で判別した方が確実だと思います。
※自分が使う少数の色だけをプリセットしておけば順送り、逆送りのどちらになっても連打で解決できます。
また、円形を2分割した形状のため、片方のボタンを押したつもりが方向が90度ズレていて分割線の中央を押していたこともありました。(点灯中に同時押し長押しで消灯します)
誤操作を防止するには、片方のボタン形状を差別化したり位置を離すなど設計レベルでの見直しが必要と思われます。
■発色■
キンブレシリーズで言及する必要はないと思いますが、
色ムラはありません。
■レッド■
X10IIが旧X10より薄く見えるのはあくまで明るさが上回っているからでして、肉眼ではX10IIが鮮やかな赤色です。
■グリーン■
■ブルー■
G,B系は差が出ないのでサクッと飛ばします。
■ホワイト■
旧X10の紫がかった白よりかは白く見えるようになりました。
ですがやはり白は白色LEDのペンライトを使うべきだと自負しています。
■オレンジ■
■パープル■
■ピンク、ホットピンク■
ピンクはX10IIと旧X10で色味が異なるので注意が必要です。
旧X10のドピンクと比べて、マイルドなピンク色になりました。
代わりにホットピンクという新色がプリセットされました。
ホットピンク色は赤みが強いピンク色でこれまでにない発色をしています。
■イエロー、ライム■
新色のライムがプリセットされました。
従来のフルカラーペンライトのイエローは赤に寄っている傾向でしたが、ライム色は赤みを抑えた爽やかなイエローが特徴的です。
■ライトグリーン、ターコイズ■
ライトグリーンも旧X10から色味が変化しています。
X10IIのライトグリーンは薄いエメラエルド色のようなバランスになっていて、普通のグリーンと差別化されています。
また、新色のターコイズはライトブルーをやや緑に寄せた色になります。
■ライトブルー■
■ライトピンク■
ライトピンクも旧X10から色味が変化しています。
旧X10の紫っぽい色からサクラピンク色になりました。
■バイオレット■
ねぷねぷ。
■照度・消費電流■
安定化電源を4.5Vに設定した場合の消費電流値を測定しました。
どの色が電池を消耗するかの目安にしてください。
色 | X10II[mA] | 旧X10[mA] |
レッド | 150 | 100 |
ブルー | 200 | 170 |
ホワイト | 290 | 350 |
オレンジ | 170 | 130 |
グリーン | 160 | 160 |
パープル | 230 | 190 |
ピンク | 210 | 130 |
イエロー | 260 | 210 |
ライトグリーン | 210 | 170 |
ライトブルー | 270 | 310 |
ライトピンク | 230 | 180 |
バイオレット | 230 | 260 |
ライム | 220 | |
ターコイズ | 350 | |
ホットピンク | 170 |
旧X10にX10IIの筒を装着して再測定しています。
色 | シャイニング | スモーク | ||
X10II[Lx] | 旧X10[Lx] | X10II[Lx] | 旧X10[Lx] | |
レッド | 138 | 61 | 107 | 51 |
ブルー | 337 | 252 | 275 | 190 |
ホワイト | 428 | 373 | 339 | 293 |
オレンジ | 166 | 80 | 125 | 68 |
グリーン | 242 | 138 | 180 | 110 |
パープル | 352 | 257 | 287 | 198 |
ピンク | 237 | 97 | 188 | 80 |
イエロー | 299 | 155 | 226 | 128 |
ライトグリーン | 327 | 158 | 248 | 126 |
ライトブルー | 439 | 370 | 351 | 287 |
ライトピンク | 262 | 162 | 208 | 131 |
バイオレット | 325 | 296 | 260 | 234 |
ライム | 275 | 206 | ||
ターコイズ | 565 | 438 | ||
ホットピンク | 152 | 121 |
その他の色については色のバランス自体が変わっているので一概に何倍とは言えません。
しかし、明るければ万事それでOKかと言うとそうではなく、小さい会場やライブビューイングなどでは逆に使いにくくなりました。(なので、カラフルプロのような適度に明るいフルカラーペンライトと使い分けています)
■分解■
※分解及び改造行為を行ったペンライトは安全性が保証できないためライブ会場に持ち込まないでください。
まず鏡面リングを引きぬきます。旧キンブレMAX、X10よりも抜きやすくなりました。
隙間を徐々に広げていきます。
開けました。
これより先の分解は不可逆的な破壊が必要になります。
基板を引き抜きました。
EEPROM(8pin)はATMELの24C02シリーズ、マイコン(14pin)は印字が消えているので私の力では判別不能でした。
以下は写真ギャラリーです。
■まとめ■
■良い点
・市販ペンライトとしては初の物理ボタン式順送り・逆送り機能
・お値段据え置き
・旧X10で発色が微妙だった色が改善されている
・配色のカスタマイズが可能
・過去のキンブレで培った良い点はすべて踏襲
■賛否両論
・明るさが向上
(明るすぎることで使いにくくなることもあります)
■悪い点
・ボタン操作に慣れが必要
・市販ペンライトとしては初の物理ボタン式順送り・逆送り機能
・お値段据え置き
・旧X10で発色が微妙だった色が改善されている
・配色のカスタマイズが可能
・過去のキンブレで培った良い点はすべて踏襲
■賛否両論
・明るさが向上
(明るすぎることで使いにくくなることもあります)
■悪い点
・ボタン操作に慣れが必要
自分が購入したX10IIはBボタンがAボタンと比べて浮いているというか
2つのボタンの境目に微妙な段差があるので指先だけで判別できるのですが
montaさんがお持ちのX10IIではどうでしょうか。
Comment by キンブレ派 — 2013 年 7 月 28 日 @ 10:01
片方を軽く押せば段差ができますが、それだと意味がないですよね。
スイッチの部品は以下になっています。
http://monta.moe.in/temp/130727_01.jpg 設計上、段差を意図して作るようにはなっていません。
Comment by monta — 2013 年 7 月 28 日 @ 23:33