2013 年 10 月 27 日

[レビュー]サンダー220 ピュアスティック


[最終更新:2013.10.28 PM17:20]


メーカー ターンオン有限会社
発売日 2013年10月22日
定価 2,100円
購入日 2013年10月23日
購入店 でらなんなん秋葉原店
購入価格 1,980円
ラインナップ レッド、グリーン、ブルー、オレンジ、ホワイト、
イエロー、ピンク、ピーチ、バイオレット、パープル
光源 単色カラーLED(詳細は本文にて)
電池 単四電池x3
光量切り替え 3段階
先端処理 あり(拡散シート)
フリッカー、色分離 なし
連続点灯時間 2.5~10時間(メーカー公表値)
※光量によって異なる
全長 20.0cm
重量(電池含む) 約89g(電池含む)
ストラップの有無 付属
定電圧・定電流回路 なし
ロット情報 初期ロット:2013年10月~
公式サイト ターンオン コンサートペンライト サンダー220スティックSシリーズ




ターンオンファンの皆さん、お待たせしました。
「発色超発光!Pureな発光!Pureなカラー!」を謳ったサンダー220ピュアスティックの登場です。
これまでターンオンの単色ペンライトの光源は赤、緑、青を除いて全て白色LEDだっため、後から筒だけ(スティックヘッド)を別途購入することでリーズナブルな運用が可能でした。
純粋な赤、緑、青を除けば大抵の色は白色LED+フィルムで再現できていたのでこれで十分という風潮もありましたが、先手を打ったのはルイファンジャパンです。
オレンジ、ピンク、パープルにも単色カラーLEDを採用したキングブレードMAX ver.IIが8月に発売されました。(発表自体はもっと以前から)
キンブレMAX IIシリーズの発色は確かに良く、単色ペンライト(カラーLED)>フルカラーペンライト>単色ペンライト(白色LED)という図式が復権されたと言えます。(フルカラーペンライトが進化し過ぎていました)
この報を受けてか以前から密かに開発していたのか定かではありませんが、ターンオンも対抗する形で単色カラーLED搭載型サンダー「サンダー220ピュアスティック」シリーズを投入せざるを得ない状況となったようです。

サンダー220ピュアスティックの存在が明らかになったのは7月末にWebページに突如掲載された


「3W 発色超発光ペンライト」のバナーからです。
ターンオンは製品発表から発売まで非常に短いこと(2週間程度)が特長でしたが、ピュアスティックは発表から3ヶ月も経ってやっと発売となったことから、この間に何か改良を加えていた可能性が考えられます。



ターンオンの単色ペンライトで初めてラインナップの全色を購入しました。
今までは色×サイズ×キラキラorマットの組み合わせで何を買おうか迷うところでしたが、ピュアスティックシリーズは今のところSサイズの単色筒しかないので迷いようがありません。



パッケージスキャン(2246×3319ピクセル)

※持ち手の形状がカラフルサンダー220と共通している箇所が多いため、以下のレビューもお読みください。
[レビュー]ターンオン カラフルサンダー220


■外観■


持ち手はカラフルサンダー220から順送り、逆送りボタンを省いたものと同じです。9月に発売されたカラフルサンダー110リニューアル版と同一とも言えます。


公称の全長は20.0cmで、キンブレMAX II ST(19.9cm)よりも1mmだけ長いようですが実用上は同じ長さにしか見えません。
発光部はMAX II STよりも約0.5cmだけ長くなっています。



電池、ストラップを含めた重量は約90gでMAX II STよりも7gほど軽いです。
筒の重量は、MAX II STが21gなのに対してピュアスティックは約12gと大幅に軽くなっています。



筒自体が着色されています。


キンブレSuperTubeシリーズと似ていると言えばそれまでですが、これまでのターンオン製品からルーツを紐解くこともできます。


■2012年9月:初代サンダー発売
・先端処理された透明スティックヘッド+オレンジフィルムの誕生

■2012年10月:初代サンダーS発売
・スティックヘッドをSサイズ(10.4cm)に縮小化

■2012年12月:カラフルサンダー110発売
・フィルム式ではない乳白色のスティックヘッドも作れることが判明
・マイコン制御化

~サンダー110でカラバリ展開、カラサン220で持ち手スリム化~

■2013年10月:サンダー220発売
・カラーLED+着色ヘッド
ターンオンのラインナップ上に突然変異で誕生したペンライトではないということです。



単色ペンライトだからこそできる色純度の高いキレイな発色ですね。
ちょっと前まではこんな色ムラのないペンライトなんて有り得ないと思われていたんですよ。

カラーLEDの組み合わせは、


レッド-赤色LED(拡散レンズ)、グリーン-緑色LED(拡散レンズ)、ブルー-青色LED(拡散レンズ)、オレンジ-白色LED、ホワイト-白色LED、イエロー-黄色LED、ピーチ-ピンク色LED(拡散レンズ)、ピンク-ピンク色LED(拡散レンズ)、バイオレット-バイオレットLED、パープル-パープルLEDとなっています。
なお、持ち手のラベル色がLED色に対応しています。



キンブレでは採用されなかった黄色LED



ピーチとピンクは恐らく同一のLEDだと思うのですが、基板上の抵抗値が異なるため消費電流値、照度も異なります。



バイオレットとパープルは別物のLEDです。バイオレットの方はキンブレMAX IIのパープルLEDに近い色をしています(後述)



先端の裏側はキンブレMAX II STのように透けて見えることはありません。
ただ、先端の表側は、


黒い影が2箇所のできてしまうのが残念ですね。


レッド、グリーン、イエローは影がほとんど気になりませんが、ブルー、オレンジ、ホワイトあたりは目立ちます。

筒の中には、


白い拡散シートが入っており、先端処理とマットな質感を出すための最重要パーツとなっています。
試しに拡散シートを取り出してしまうと、


中のLEDが透けて見えるほど透明感が出てしまいます。キンブレMAX II ST以上です。


スポンジが入っていないため拡散シートを取ると先端が強烈な発光をします。

拡散シートは良いことばかりではなく、隙間からの光漏れ、重なりの影が目立つことがあります。


こんな感じです。
とは言え、これまでのフィルムに付き物だった、


上記のような太い影とは決別できるので実用上はメリットの方が多いと思います。
なお、この拡散シートは全てのラインナップで共通ではなく、


バイオレットだけは薄い青色をしています。


バイオレットのシートだけを透明な筒に入れた状態です。
これだけでも薄い青色ペンライトとして使えそうですね。

■操作性■


底面スイッチを押すだけです。


迷うことはありません。

■発色■
※ロット違い、LEDの個体差により写真と同じ色になるとは限りません。あくまで目安として参考にしてください
比較対象はキンブレMAX II、同MAX II SuperTube、サンダー110、(カラサン220、キンブレX10II)です。
■レッド■


■ブルー■


赤色LED、青色LEDで違いを見出すことは難しいです。

■グリーン■


ピュアスティックの方が白っぽく見えます。拡散シートが上手く作用して淡い光を放っているようです。

■オレンジ■


ピュアスティックのオレンジはこれまでターンオンが出していたオレンジフィルムよりも黄色に近いオレンジ色で、大閃光オレンジを折り始めた瞬間のような色に近いはずです。

■ホワイト■


ターンオンのホワイトは伝統的に青みがかっています。
これは使用している白色LEDに起因するもので、


このように光源自体がサンダーは昼光色、キンブレは昼白色に近いからです。
従ってお互いの筒を入れ替えても色の傾向は変りません。
個人的にはキンブレのホワイトの方が好みです。


なお、ピュアスティックヘッドとカラフルサンダーS(ホワイト)のヘッドは、似た発色をするのでほぼ同じものと考えていいです。写真ではカラサンに先端処理のスポンジが付いていますが、後期型ではスポンジがありません。(今思えばピュアスティックへの布石だったのですね)

■イエロー■


イエローはピュアスティック(黄色LED)とMAX II ST(白色LED)の頂上決戦です。
スペックだけ見れば黄色LEDを採用したピュアスティックの方が有利に思われますが、実際はMAX II STの方が真っ黄色です。
これに関しては人によって好みの色は違いますので好きな方を選べば良いと思います。
実験的に光源を入れ替えた場合、ピュアスティックの筒は緑がかった蛍光イエローになります。(つまりピュアスティックは黄色LEDを使うことが前提の作りとなっている)

■ピンク、ピーチ■


ピュアスティックピーチ-ピンク、MAX II STライトピンクとの比較です。
どれも色は微妙に異なるのですが、系統としてはピュアスティックピーチとSTライトピンクは近く見えます。
他のフルカラー、白色LED+フィルムと比較


ピンクは閃ブレ時代から白色LED+ネオンスティックフィルムの組み合わせで特に困った事はありませんし、近年はフルカラーペンライトでも鮮やかなピンクが作れることから「ピンクLEDは本当に必要なのか?」と疑問に思うようになりました。
実際、キンブレMAX IIもピュアスティックもフルカラーで作ったピンク色より薄い発色です。
周りの意見を聞いてみると濃い発色が好きという割合が多い結果でした。


組み合わせとして最も濃いピンクはピンクLED+ピンクフィルムになるので、これまでのサンダー110ピンクの光源をピンクLED化しても良かったと思います。

■バイオレット、パープル■


パープルはピンク色っぽく見えるので必要な場面は限られると思われます。
そもそも「紫色」は種類が多すぎるため、正解がないのが実情です。


拡散シートを取った場合、キンブレMAX II STパープルとピュアスティックバイオレットはほぼ同じ色になります。

■照度・消費電流■
※ロット違い、LEDの個体差により同じ電流値、照度になるとは限りません。あくまで目安として参考にしてください。
※消灯状態から点灯した直後の値を測定しています。長時間点灯した場合の値とは異なります。
安定化電源を4.5Vに設定した場合の消費電流値を測定しました。
どの色が電池を消耗するかの目安にしてください。
LED色 消費電流値[mA]
サンダー110 サンダー220 キンブレMAX II
LV1 LV2 LV3 LV1 LV2 LV3 LV1 LV2 LV3 LV4
レッド 120 250 370 170 420 620 130 210 340 570
グリーン 110 240 380 180 450 680 130 230 360 600
ブルー 100 230 370 220 570 880 130 230 380 610
オレンジ ホワイトLED 130 220 360 580
ホワイト 140 290 460 160 290 610 130 210 370 620
イエロー ホワイトLED 170 300 610 ホワイトLED
ピーチ ホワイトLED 160 350 570 未発売
ピンク ホワイトLED 120 270 450 130 230 370 590
バイオレット ホワイトLED 170 300 640 未発売
パープル ホワイトLED 170 300 620 130 220 360 580
照度の測定方法は「コンサート用ペンライトの照度比較」ページに準拠しています。(電源は安定化電源4.5V)
筒の色 10cm照度[Lx]
サンダー110(ノーマル筒) サンダー220 キンブレMAX II
SuperTube
LV1 LV2 LV3 LV1 LV2 LV3 LV1 LV2 LV3 LV4
レッド 98 210 319 145 357 504 90 153 247 410
グリーン 173 320 445 277 517 662 86 142 229 374
ブルー 182 415 664 353 839 1132 139 249 400 628
オレンジ 222 379 678 257 443 834 131 239 382 635
ホワイト 265 461 811 326 564 1013 179 311 501 812
イエロー 320 529 950 312 533 989 184 322 518 839
ピーチ 155 255 466 105 210 301 72 124 201 327
ピンク 146 245 440 124 269 414 56 101 162 260
バイオレット 85 143 256 97 170 321 未発売
パープル 71 121 219 106 179 335 50 87 144 243
全体的に明るいペンライトですが、特にブルーのLV3がおかしな値になっていますね……。
青色がメインカラーの現場が多いから力を入れるのは分かりますが、だからこそココまで明るくする必要もないですよね。LV1でも十分明るいです。

ピーチとピンクは(恐らく)同じLEDなのに消費電流値が異なるのは「ピーチのスティックヘッドがピンクより濃くて明るさに不利なため、ピンク側のLEDにリミッターをかけることで両方の明るさバランスを取ろうとした」と推測します。
試しにお互いの筒を入れ替えてみたのが以下の表です。
光源と筒の組み合わせ 10cm照度[Lx]
サンダー220
LV1 LV2 LV3
ピーチ本体 ピーチヘッド 105 210 301
ピンクヘッド 175 345 491
ピンク本体 ピーチヘッド 76 166 258
ピンクヘッド 124 269 414
仮にピーチとピンクのLEDを同じ明るさで発売した場合、照度は約1.6倍の差が出てしまいます。
ピンク側の本体にリミッターをかけることで(回路の抵抗値が違います)、照度の差を1.2~1.3倍程度に抑えているのでしょう。
つまり、明るいピンクLEDが欲しいなら「ピーチのピュアスティック」を指名買いするべきと言えます。


オレンジをUO、大閃光的な使い方をしている方のためにピュアスティックの筒を旧サンダー、サンダー110に装着した照度も測りました。
筒の色 10cm照度[Lx]
旧サンダー(6V) サンダー110 サンダー220
LV1 LV2 LV3 LV1 LV2 LV3 LV1 LV2 LV3
レッド(ピュアスティックヘッド) 84 191 306 106 226 332 145 357 504
グリーン(ピュアスティックヘッド) 167 281 400 183 333 478 277 517 662
ブルー(ピュアスティックヘッド) 175 359 564 166 379 612 353 839 1132
オレンジ(ピュアスティックヘッド) 172 442 971 239 405 733 257 443 834
オレンジ(従来のスティックヘッドSタイプ) 174 451 983 256 434 768 271 466 872
この結果から以下のことが分かります。
・レッド、グリーン、ブルー光源の明るさはサンダー220>サンダー110>旧サンダー彩
・ホワイト光源(オレンジ筒)の明るさは旧サンダー>サンダー220>サンダー110
・オレンジ筒の明るさは従来のスティックヘッドSタイプ>ピュアスティックヘッド
純粋にUO的な瞬間的明るさを求めるなら「旧サンダー+スティックヘッドSタイプ」から乗り換える必要はありません。
明るさよりも「色」を重視するならピュアスティックヘッドがオススメです。

■分解■
※分解及び改造行為を行ったペンライトは安全性が保証できないためライブ会場に持ち込まないでください。
いつも通りに分解できます。


特に際立った点はありません。

■まとめ■
■良い点
・Pureな発色
・拡散シートのおかげで筒の透過なし&マットな質感
・持ち手が細くなり握りやすくなった
・重量が軽い
・持ち手のラベルでLED色が判別可能

■賛否両論
・明るすぎる色がある

■悪い点
・一部の色で先端の影が目立つ
先端の影が目立つというのは他の発光部が完璧すぎるため「相対的に目立つ」というだけで、過去のアレなペンライトに比べれば全くもって許容範囲です。
レッド、グリーン、ブルー、オレンジは買って損はありません。
イエローの発色は個人的にはキンブレMAX II SuperTubeが好きです。

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