2012.05.10追記
2012年春に発売されたネオンスティック(底がスクリュー式になっている)から、発色が改善されています。詳しくは、
「ネオンスティック2012ver.」を御覧ください。
このページに書かれている改善方法は、2011年~2012年前半にネオンスティックを購入された方が対象です。
『GENTOS閃で閃ブレ(電池式UO[ウルトラオレンジ])を作る』の補足です。
閃ブレを作る上で欠かせない存在のターンオン製「ネオンスティック」の仕様が変わりました。
具体的には
フィルムが薄いオレンジ色になりました。
UOの代替として閃ブレを運用している者にとってこれは死活問題です。
それでは詳しく見ていきましょう。
これは2011年3月上旬に東急ハンズ渋谷店で購入したネオンスティックのオレンジです。
SG-305に装着してみましょう。
左が従来型、右が新型です。
写真では判りにくいですが、実際に肉眼で見ると次のような色に見えます。
↑従来型↑
↑新型↑
新型の方が明らかに色が薄くなっています。
フィルムを見ると違いがないように見えますが、
コスト削減のため塗布している特殊なコート剤の量が減らされたと見て間違いないでしょう。
私が確認しているだけでもネオンスティックのオレンジは今まで
3種類以上存在しています。
・初期型(通常フィルム + 高輝度白LED)
・中期型[2010年6月購入](通常フィルム + 橙LED)
・2011型(新フィルム + 橙LED)
中期型と2011型を見て頂ければ判るように、「普通に使う分には」違いがないのです。
なので、コスト削減のためフィルムのコート剤を減らしたのでしょう。
ターンオンにとって、ネオンスティックが閃ブレの素材として使われていることなんて全く考慮する必要がないため、今回の措置に踏み切ったと見えます。
(一方、サンジェルマン社は従来から50ルーメンもアップしたSG-325、SG-329を投入予定です)
ちなみにこの初期型は2010年5月にアキバのオノデンにて購入したものです。売れずにホコリが被っていました。
パッケージからして違いますね。(これがホントの初期型かどうかは判りません)
そして中期型と2011型の見分け方ですが、
あくまで参考です。
左が2010年6月に東急ハンズ渋谷店で買ったもの、右が2011年3月に東急ハンズ渋谷店で買ったもの。
フィルム先端の縁までコーティングされていないのが新型になります。
パッケージでも先端の隙間を確認できます。
もし店頭在庫で先端までコーティングされているオレンジを発見したら全力で確保してください。絶対確実にセーフです。
ただし、フィルム先端の縁までコーティングされていなくとも従来と同じ発光が可能なモデルが存在するはずです。(中期型と2011型の中間が存在する)
証拠として、
これらは2010年8月に購入したネオンスティックの紫、緑、赤です。
比較対象できるモデルを所持していないので断言できませんが、この3種は綺麗に発光できているように見えます。
従って、同時期に店頭に並んでいたオレンジも同じ仕様(縁コーティングなし)だったと予想できます。
※該当モデルの情報をお持ちの方はお知らせください
[2011-04-08追記]
コメント欄のjoker氏より写真提供していただいた、「フィルム先端の縁までコーティングされていなくとも従来と同じ発光が可能なオレンジ」です。(比較で写っているのは大閃光)
これでネオンスティックのオレンジは
4種類以上存在しているということが確定しました。
ご協力していただいたjoker氏に深く御礼申し上げます。ありがとうございました!
[04-08追記終わり]
それにしても
「予告なく商品の仕様が変更になる場合があります。」
と書いておけば何をしても良いという風潮はどうかなぁと思いますよ。
これだけコスト削減したのなら1本700円程度にまで値下げしても良いぐらいなのに、お値段据え置きというのは露骨に儲け優先な姿勢が見えてしまいます。
ネオンスティックに同梱されているカタログには
『コンサートペンライトへの「思い入れ」が違います!』と題して、他社と比較していかにターンオンが優れているかなどが長々と書かれているわけですが、今回の仕様変更は自社で掲げた理念に反する行為なのではないでしょうか?
さて、悲観していても仕様が元に戻るわけではないので対策を考えていきます。
■■■案1:オレンジフィルタ■■■
「色が薄いなら濃くすれば良い」という発想で、東急ハンズにて使えそうな部材を見繕ってきました。
オレンジ色がない!!
プラ板のオレンジも探せばあるのかも知れませんが、入手性が悪くては掲載できません。
唯一あったオレンジがクリアファイルのみ。(後ほどダイソーで透明おりがみを探してきます)
とりあえず最初に赤色のプラスチック板を被せてみます。
赤すぎるので却下。これではウルトラレッドグレープフルーツです。
続いてオレンジ色のクリアファイルを被せてみます。
お、意外と良いかも?
というわけでファイルを円形に切り出し閃に入れ込んでみます。
閃は発熱しますがこの程度でファイルは溶けないはずです。
色の薄さは改善されましたが、だいぶ暗くなってしまいました。
それに均一な発光も難しいです。
[2011-03-28追記]
透明おりがみをダイソーにて入手しました。
教育セロファンと違い、これには橙色も含まれています。
丁度ネオンスティックの筒と同じサイズなので、丸めてそのまま入れることにします。
1枚verと2枚verを作ってみました。
なんとかオレンジ色は取り戻せたのですが、やはり全体的に暗くなることは避けられず「輝き」を失ってしまいました。
これでは長時間用サイリウムの代わりしか務まりません……。
[2011-04-17追記]
東急ハンズ新宿店にてオレンジの塩ビ板と中川ケミカルのIROMIZUを買ってきました。
IROMIZUとは非常に透明度の高い吸着シートです。
色と濃度(25%、50%、100%)が豊富に容易されており、組み合わせ次第で無限の色が作れます。
価格はA4一枚で735円と高価なのが難点。(写真のは100%のもの)
それに販売店が限られているので入手難易度は高めです。
コメント欄のまいろーさんの情報によりますと、東急ハンズ横浜店、新宿店、渋谷店にはあるとのこと。
私は新宿店6階(DIYツール&マテリアルコーナー)のレジ横で発見しました。(4月15日確認)
閃側に貼るか、ネオンスティック側に貼るか悩みましたが今回は比較の簡略化のため、ネオンスティック側に貼り付けました。(粘着面になっているので貼れる)
IROMIZU1枚(100%)とIROMIZU2枚重ね(200%)で比較しました。
100%だとまだまだ薄い感じなので200%を採用しました。
旧フィルムと比較して明るさもそれほど落ちず実用に値します。
735円という初期費用がネックですね。
もう少し安いほうが良いという方は次の「塩ビ板」をご覧ください。
塩ビ板こと塩化ビニール板です。
東急ハンズにて330mmx360mmのサイズで270円。
下敷きでも代用できますが、そもそも透明オレンジなものが見つけられませんでした。
円形に切り出して、閃の底に沈めます。
貼り付けなくともネオンスティック側の口径より大きければズレることはないでしょう。
先程のIROMIZUに匹敵するぐらい良い結果ではないでしょうか。
透明度の高い塩ビ板だったので、明るさもそれほど落とさずに色を濃くすることができました。
価格も安いので
塩ビ板はオススメです。
塩ビ板が見つからない場合は最終手段として自分で作るという手もあります。
要はプラ板をマッキーのオレンジで塗るだけですね。本物の塩ビ板には及びませんが、そこそこ使える方法です。
[04-17追記終わり]
[2011-08-13追記]
東京舞台照明の「カラーフィルター見本帳」です。東急ハンズにて210円でした。
(2011年8月現在 東急ハンズ 新宿店 5Fに在庫あり)
このようにサイリウムでよく使われそうな色が予めカットされて収録されています。
あくまで見本サイズですが閃ブレのフィルターとして使うなら十分なサイズです。
本来の用途が高温になる舞台照明装置なので、耐熱性も十分です。
取り扱っている店舗が少ないのが難点なので、選択肢の1つとしてお考えください。
[08-13追記終わり]
■■■案2:2枚重ね■■■
ネオンスティックを2つ買ってきて単純にフィルムを重ねます。ツインドライブです。
写真では良い感じに見えますが、肉眼ではオレンジ色が強すぎます
イメージとしては次のような色です。
↑従来型↑
↑新フィルム2枚重ね↑
ただ、「新フィルム1枚のみ」「新フィルム+オレンジフィルタ」「新フィルム2枚重ね」のどれが一番マシかと言われたら2枚重ねでしょうか。
目が痛いですが、他の2種よりかは綺麗に見えます。
[2011-03-28追記]
mizさんのリクエストにお応えするため、新オレンジ+旧イエローの組み合わせを試してみました。
ホントは新イエローがあれば良かったのですが、そもそも市場に存在しているかも判らないので今はこれで代替とします。
ネオンスティックの旧イエローは発色が非常に良いので、オレンジをかなり侵食していますね。
この色は例えるならスーパーサイヤ人の髪色でしょうか?w
[03-28追記終わり]
[2011-04-14追記]
mirageさん、ガラガラ蛇さんの貴重なコメントを参考に、私のほうでも新イエローを試してみました。
4月13日にシモジマ浅草橋5号館にて購入。
※シモジマはネオンスティックが1本619円なので東急ハンズよりかなりオススメです。ただし、営業時間が短いのでご注意ください。また全ての店舗でネオンスティックを取り扱っているわけではありません。
早速インサート!!
そして点灯!
こ、これは……。
発色、明るさ共に文句なしです!
さすがに旧オレンジと全く同じ濃さはありませんが、むしろこっちの色の方が「本物のUOを折った直後の色」に近いです。
シャッタースピードをいじって撮影すればこの通り。
見事にUOの代わりになりえます。
「新オレンジ+新イエローフィルム2枚重ね」は塩ビ板と並んでオススメできる改善方法と言えます。
他の方法と比べて材料の入手も容易です。
[04-14追記終わり]
[2011-05-25追記]
改悪後のネオンスティックを買い集めているうちに、とある傾向に気が付きました。
旧版と比較して改悪後の色が著しく薄くなっているのは、
赤、緑、青、オレンジの4色でした。
その他の色は旧版と比較して確かに薄くはなっていますが、遠目からなら判別不可能なレベルの劣化で収まっています。
では赤、緑、青、オレンジ4色とその他の色で何故差があるのかというと、
LEDが違うからなんですね。
赤、緑、青、オレンジは安価な高輝度LEDが確立しているので、LEDの光に色があるのを前提とすることでスティック側の塗料をケチっているのだと思います。
白色LEDが使われている色のネオンスティックはそのまま閃に差し替えても違和感がありません。
さて、DealExtremeで次のようなナイスなLEDフラッシュライトを発見してしまいました。
◆Ultrafire WF-501B Philips Luxeon K2 Red LED Flashlight
◆Ultrafire WF-501B Philips Luxeon K2 Green LED Flashlight
◆Ultrafire WF-501B Philips Luxeon K2 Blue LED Flashlight
この3本は純粋な赤、緑、青のハイパワーLEDライトです。フィルタ等で白色LEDに色を付けているわけではありません。
明るさは100ルーメン以上は軽く出ているとのこと。
これはもう買うしかないでしょう!
といわけで待つこと2週間弱。
凄い!今まで白色LEDしか見てなかったのでこの発色は新鮮。美しい。
どちらも改悪版ネオンスティックを使用。
光源は左がLuxeon K2を使ったもの、右がいつものSG-305。
K2は暫定的にテーピングで固定。
写真では相変わらず発色の差が判別しにくいですが、
濃さが全く違います。
特に赤がヤバいです……。真っ赤な誓いです。
閃を使っていないのでもはや閃ブレではないですが、検討の余地はあります。
※
電池は付属しないのでご注意ください。Luxeon K2はCR123Ax2か18650充電池x1で点灯します。
※
初期不良率は高めです。国内では取り扱っていません。
DealExtremeでのライトや電池の選び方は以下のページにまとめました。参考にしてください。
『 [閃ブレ]DealExtremeの活用法』
英語力、電気的知識、自己解決能力に不安を感じた場合、手を出さないほうが良いでしょう。
初心者に扱えるライトではありません。当blogでもサポートは致しません。
[2011-09-18追記]
国内で買えるRGB懐中電灯を利用した作例を紹介します。
Luxeon K2ほど明るくはないですが、ライト1本で10色の表現ができて便利です。
『[閃ブレ]RGB懐中電灯でカラーシャインブレードを作る』
monta@siteでは引き続きネオンスティックの改善方法を検討していきます。
また、
「こんな方法はどうでしょう?」というアイディアがある方はぜひコメントをお願いします。
可能な限り試していきます。