[レビュー]青色LED採用キングブレード スーパーブルー
メーカー | ルイファン・ジャパン |
発売日 | 2012年11月8日 |
定価 | 2100円 |
購入日 | 2012年11月8日 |
購入店 | でらなんなん秋葉原店 |
購入価格 | 1775円 |
ペンライト色 | 青 |
光源 | 3W 青色LEDx1 |
電池 | 単四x3 |
光量切り替え | 4段階 |
連続点灯時間 | 2.5~10時間(メーカー公表値) |
全長 | 25cm |
重量 | 95.8g(電池・ストラップ含む) |
ストラップの有無 | 付属 |
キングブレードシリーズへ新たに「スーパーブルー」が加わりました。
名前の通り、光源のLEDに青色パワーLEDを採用したものとなっています。
これまでのキングブレードはフルカラーRGB LEDを採用したX10と、赤色パワーLEDを採用したレッド以外は全て白色LEDを光源としていました。
白い光にフィルタをかけて特定の波長をカットすることにより様々な色を抽出するのがフィルム交換式ライトの原理ですが、この方法だと光の三原色である赤緑青の再現性が低いという欠点がありました。(特に赤色は再現性がとても悪いのでキンブレでは当初から赤色LEDを採用)
また、キンブレの青フィルムはネオンスティックの青フィルムに比べれば濃いため、普通に実用できるレベルだったのですが明るさが暗いという欠点がありました。
青色はペンライトの中でも特に使用頻度が高い色なので(青を基本色とする演者が多い)、光の最終兵器を自称するキンブレは明るさと発色の両方を改善することを目指したようです。
なお、白色LEDを使用していた旧MAXブルーは生産終了となります。
■外観■
全長、重量などは全て従来のキンブレと同様なので省略します。
左がスーパーブルー、右が普通のキンブレMAX
LEDの実物を見たいところですがキンブレは分解が面倒なのでひとまず省略します。
■発色・照度■ 例によって照度は「コンサート用ペンライトの照度比較」ページにまとめていますのでそちらをご覧ください。
左からスーパーブルー(青色LED)、X10ブルー、MAXブルー(白色LED)になります。
見てわかるように圧倒的な光量です。X10は照明が明るいと筒の白さが際立ってしまいますが、スーパーブルーはいかなる照明下であっても青とわかるレベルです。
青色LEDで先行したサンダー彩ブルーとの比較です。
照度自体はサンダー彩のLV3とスーパーブルーの4段階目はほぼ同等です。
軽さ、持ちやすさの面でキンブレスーパーブルーの方が使いやすいですね。
続いてスーパーブルーのフィルムを詳しく見てみます。
スーパーブルーのフィルムは旧MAXブルー(シャイニングタイプ)のフィルムよりも濃さが薄くなっています。
薄くなったと言っても光源が青色LEDになっているので、発色の濃さと明るさの両立が可能です。
試しに光源を白色LEDにして点灯した写真です。わかりづらいですが、スーパーブルーのフィルムは白っぽく見えます。(明るさでは有利)
実際に照度を測ってみるとやはりスーパーブルーのフィルムは光を透過しやすいようです
1 | 2 | 3 | 4(照度:lx) | |
スーパーブルーのフィルム | 324 | 416 | 503 | 586 |
旧MAXブルーのフィルム | 250 | 306 | 354 | 405 |
参考までに新品アルカリ電池4.5V時の消費電流も測っておきました。
光量 | mA |
1 | 230 |
2 | 300 |
3 | 350 |
4 | 410 |
■フリッカー(ちらつき)■
キンブレはPWM制御によって光量を調節しているのですが、パルスの周期がよくないのか最大輝度以外ではフリッカーが発生していました。(暗い部屋でキンブレを振ってみれば残像が出ます)
スーパーブルーはどうなっているかは以下の動画をご覧ください。
フリッカーが見事に改善されています。
また、フリッカーとは別の話ですがキンブレの欠点として「衝撃を与えると消灯してしまう」という問題もありました。
この問題ですが、どうもキンブレは通電を常に監視しているらしく、ちょっとでも瞬断すると即座にシャットダウンする仕様のようです。(キンブレの消費電流値が測れないのはこれが原因?)
このシビアな仕様ですがスーパーブルーでは改善されていました。
多少ぶつけたぐらいではビクともしませんでした。(消費電流も測れていますしね)
■まとめ■
■良い点
・青色パワーLED採用ペンライトではもっとも安い
・明るさ、発色も申し分なし
・フリッカーが改善された
・耐衝撃性が上がった
・他、キンブレの良いところは全てそのまま
■悪い点
・フィルムはシャイニングタイプのみ
マットを使いたい場合は自分で交換する必要あり
・旧MAXの青を買ってしまった人が可哀そう
というわけで、明るくてキレイな青色ペンライトが欲しい方にはぜひともオススメできる製品に仕上がっています。・青色パワーLED採用ペンライトではもっとも安い
・明るさ、発色も申し分なし
・フリッカーが改善された
・耐衝撃性が上がった
・他、キンブレの良いところは全てそのまま
■悪い点
・フィルムはシャイニングタイプのみ
マットを使いたい場合は自分で交換する必要あり
・旧MAXの青を買ってしまった人が可哀そう