[レビュー]ルミエース カラーチェンジ版
[最終更新:2013.03.17 AM00:40]
メーカー | 株式会社ルミカ |
発売日 | 2013年02月20日 |
定価 | 2,100円 |
購入日 | 2013年02月20日 |
購入店 | でらなんなん秋葉原店 |
購入価格 | 1,680円 |
ペンライト色 | レッド、ブルー、ホワイト、オレンジ、グリーン、バイオレット、ピンク、イエロー、エメラルドグリーン、パステルブルー、パステルピンク、マゼンタ |
光源 | フルカラーRGB LEDx1 |
電池 | 単四x3 |
光量切り替え | 2段階(ノーマル、ブースト) |
連続点灯時間 | 5~12時間(メーカー公表値) |
全長 | 25cm |
重量 | 93g(電池・ストラップ含む) |
ストラップの有無 | 付属 |
昨年12月に高輝度ペンライト「ルミエース」を発売したルミカ社が、わずか2ヶ月でフルカラー版ルミエースを投入してきました。
これによりキンブレシリーズを擁するルイファンジャパン社、サンダーシリーズを擁するターンオン社と(使い勝手は置いておくとして)同等のラインナップになったと言えます。
昨年4月にカラフルビームが発売してから1年でフルカラーペンライトが8種類も市販されるようになるとは誰が予想したでしょうか。
このレビューを書いている今日も新たなフルカラーペンライト「ミラクルペンライト FreFlow(フリフラ)」が発売しています。(※一部イベントでのみ限定販売中)
パッケージの形状は単色版ルミエースを踏襲しています。
実売価格はでらなんなんで1,680円とフルカラーペンライトの中では最安クラスです。
パッケージスキャン(※2400×3378ピクセル)
■外観■
全長はジャスト25cmになります。
新発売のペンライトなのに何故か既視感がありますが気のせいです。
電池は標準的な単四x3仕様で総重量は93gです。
筒はフルカラーではお馴染みのスモーク仕様です。
先端処理は単色版ルミエース、キンブレと同様に完全遮断式です。
ただ、先端処理の裏側(円錐形の突起物)は単色版ルミエースの鏡面反射ではなく、ツヤ消しの白い材質になっているため、先端が単色版ルミエースほど不自然な光り方をしません。
レンズも単色版ルミエースと同様です。
■操作性■
操作説明
電源のON・OFFおよび色の切替えは底面スイッチにて行います。
単色版ルミエースと同様に点灯・消灯するまでに2秒長押しする必要があります。
スイッチ自体が小さくて押し込みづらいため、2秒という時間は意外と長く感じます。
長押しではなく普通にスイッチを押すと色の切替えができます。
切替わる色の順序は「レッド→ブルー→ホワイト→オレンジ→グリーン→バイオレット→ピンク→イエロー→エメラルドグリーン→パステルブルー→パステルピンク→マゼンタ」です。
色記憶は常に有効になっており、前回消灯時の色から点灯します。
ルミエースの特徴であるブースター機能は側面のスイッチにて行います。
ブースト状態はスイッチを押している間だけ有効です。
ボタンを離したら元の明るさに戻ってしまいます。
また、ブーストは周りに迷惑にならないよう連続20秒で強制解除されますので、もし連続でブーストが必要な場合は再度スイッチを押す必要があります。
■フリッカー、色分離について■
単色版ルミエース同様、カラーチェンジ版にもフリッカー(チラつき)が発生しています
動画をYoutubeにアップしましたのでご覧ください。
フリッカーの危険性についてはターンオン社カラフルサンダーのパッケージに記載があります。
●危険な「目に見えるライトのチラつき=フリッカー」なし。
※「目に見えるライトのチラつき=フリッカー」:私たちが手掛けてきたオフィシャルペンライトでは、不採用品とされています。
1秒間に3回以上の点滅(3Hz)は「光過敏性発作=けいれん」を誘発する危険性があるとして、放送その他業界団体から「使用を控えるべき」とされています。
単色版キングブレード(スーパーブルー以前)の光量Lv1~3にもフリッカーがあるため、当blogではキンブレはLv4で使用することを推奨しています。※「目に見えるライトのチラつき=フリッカー」:私たちが手掛けてきたオフィシャルペンライトでは、不採用品とされています。
1秒間に3回以上の点滅(3Hz)は「光過敏性発作=けいれん」を誘発する危険性があるとして、放送その他業界団体から「使用を控えるべき」とされています。
ルミエースシリーズはブーストを使用するとフリッカーが軽減されますが、完全に消失するわけではありません。
また、フルカラーペンライトでフリッカーが発生していると以下の写真のように色分離が視認されます。
このように合成色を構成している色が浮かび上がります。
色分離しているペンライトを見た状態でまばたきをするとそれまで見えていなかった色が「残像」として網膜に残るため、人によっては吐き気・目眩などの不快感を覚えることがあります。
管理人個人の経験としては、現場で前方の人が色分離するRGBブレード・光刀正光・ルミエースカラーチェンジだったことがありますが何れの場合も残像が目に残り非常に不快な思いをしました。
従いまして、管理人個人のスタンスとしては【フリッカーのあるペンライトは現場で使用しない】という方針です。
皆様にルミエースカラーチェンジ版の使用可否について制限するわけではありませんが、「フリッカー、色分離に不快な思いをしている人間がいる」という現状を知っておいてもらえると幸いです。
もちろん当blogで紹介している各種高輝度ペンライトついても「明る過ぎて不快」な思いをしている方がいるというのは重々承知しております。
エゴになりますが、管理人個人としてはフリッカーの有無で迷惑の線引きをしています。
■発色■
まずは色ムラをチェックします。
単色の場合、根元と先端が明るくなりますがスモーク仕様の筒のためそれほど気にはなりません。
合成色の場合は構成している原色(R,G,B)が根元に浮かび上がります。
特に白と黄色が顕著です。カラフルサンダーと同様ですね。
次に各色の比較をします。
比較対象はキングブレードX10、カラフルサンダー、エコブレSSです。
■レッド■
■ブルー■
■ホワイト■
■オレンジ■
■グリーン■
■バイオレット■
■ピンク■
■イエロー■
■エメラルドグリーン■
■パステルブルー■
※エコブレSSの浅葱色は唯一無二です。
■パステルピンク■
■マゼンタ■
マゼンタだけは他のペンライトにはない赤紫です
他の色は見て分かりますようにX10、カラフルサンダーと大きく変わることもなく至って普通です。
(※ただし前述の通りフリッカーがあります。この撮影も大変でした)
■照度・消費電流■
例によって照度は「コンサート用ペンライトの照度比較」ページにまとめていますのでそちらをご覧ください。
ブーストさせるとフルカラーペンライトの中では最も明るくなります。
各色の消費電流値をテスターで測っておきました。
何かの参考にしてください。
色 | ノーマル(mA) | ブースト(mA) |
レッド | 120 | 250 |
ブルー | 120 | 240 |
ホワイト | 250 | 430 |
オレンジ | 130 | 270 |
グリーン | 120 | 250 |
バイオレット | 130 | 270 |
ピンク | 140 | 270 |
イエロー | 170 | 350 |
エメラルドグリーン | 130 | 260 |
パステルブルー | 180 | 360 |
パステルピンク | 160 | 300 |
マゼンタ | 180 | 370 |
照度も比例して2倍になります。
■分解■
※分解及び改造行為を行ったペンライトは安全性が保証できないためライブ会場に持ち込まないでください。
分解の手順は単色版ルミエースと同様なのでそちらの記事をご参照ください。
単色版に比べてチップ抵抗が大型化しているのが目につきますね。
RGB LED。
■まとめ■
■良い点
・価格が安い
・ルミカなので取扱い店舗が多くなるはず
・ブーストに制限が設けられている(過度に明るくならない)
■賛否両論
・電源ONOFFに2秒必要
■悪い点
・フリッカー、色分離がある
ルミエースシリーズは価格が安価で手に入りやすいのが良いのですが、フリッカーがあるため私個人としては人に勧めることはありません。・価格が安い
・ルミカなので取扱い店舗が多くなるはず
・ブーストに制限が設けられている(過度に明るくならない)
■賛否両論
・電源ONOFFに2秒必要
■悪い点
・フリッカー、色分離がある
フリッカーさえ無ければ発色が良いペンライトになるので、カラフルサンダーのように改善版を発売しないかとルミカに期待しております。
(個人的にはルミエースよりもルミスティックのフルカラー版があるなら初心者にも勧めやすいなと思っています)