2014 年 7 月 12 日

[NEWS]ルミカがクラウド型無線制御式ペンライト「LUMI-link」を発表


クラウド型無線ペンライト「LUMI-link」を発表いたします(株式会社ルミカ)


当社は、NetLED 株式会社(東京都目黒区・代表取締役 徳永隆也)が日立マクセルグローバルと共同開発した、エンタテイメント向け無線照明制御システムを使ったペンライト『LUMI-link』を7 月9 日より東京ビッグサイトで開催される「第1回 ライブ&イベント産業展」で発表いたします。
従来のペンライトでは、各々個別が手動操作を行うためバラバラな発光色でしか全体演出を行えませんでしたが、『LUMI-link』は同時点灯、同時消灯、一斉に同期された発光色をコントロールすることが可能となり、ステージやスタジアムなどで一体感の強い全体演出を行うことが可能となります。
また『LUMI-link』はNetLED クラウドシステムを利用する事により、どれだけ離れた場所にあるパブリックビューイング会場でも、インターネットを通じて発光色を同時にコントロールできます。 なお本製品の発売は本年11 月を予定しています。
【特徴】
・ゲートウェイ装置を複数台接続することにより、数百から数万台の『LUMI-link』をコントロールすることが出来ます。
・制御方式は演出照明でスタンダードなDMX 規格をベースとしているため、ステージ照明や、構築物全体の景観照明等とも同期が可能です。
・クラウドシステムを利用する事により、世界中の複数拠点で同期をとることが可能です。
・同期モードは1677 万色、非同期モードでは8 色のカラーをチェンジすることが可能です。

※NetLED社のページにも同様のプレスリリースが掲載されています。
制御にDMXを使っているのはフリフラと同様です。
共同開発しているNetLED社はIEEE802.15.4に準拠した独自のプロトコルスタック「LedBee」を開発しており、今回のLUMI-linkはそれを応用したものと考えられます。
「LedBee™」(IEEE802.15.4)の特徴

①データパケットが非常に小さい(1チャンネル幅2MHz、最大127バイト)
②通信速度が速い(250kbps)
③通信時間は最大0.004秒(4/1000秒)と一瞬
また、NetLEDのシステム概要も公開されています。


個人的にクラウド○○というバズワードは実態を抽象化し過ぎて好きではないのですが、要は現地の送受信機の信号を中央のサーバに一旦集めて、そこからパブリックビューイング会場に設置したNetLEDゲートウェイ(ペンライトを制御する送信機を兼ねている)に一斉送信するようです。サーバが何台構成なのか(配信規模によって可変できるのか)、レイテンシはどれぐらいなのか不明な点はありますが現時点では最も未来的な無線制御ペンライトです。

なお管理人は仕事の都合で「ライブ&イベント産業展」には行けなかったのですがルイファンも紅白でも使われたキンブレRAVEを展示していたようです。


関連:
日本経済新聞 「ITで輝く音楽ライブ 無線技術で会場が光の海に」(フリフラ紹介記事です)
Filed under: ペンライトニュース — monta @ 23:59