2012 年 8 月 22 日

[レビュー]多色の最終兵器 キングブレードX10(テン)


[最終更新:2012.12.24 PM23:00]

カラフルビーム瞬色瞬光エコブレードSS光刀正光を経て、ついに王が帰還しました。


フルカラーペンライト発売ラッシュの最後を飾るのは今年4月に発売され絶大な支持を得た「キングブレード・マックス」のフルカラーバージョン「キングブレード・テン(KING BLADE X10)」です。

メーカー ルイファン・ジャパン
発売日 2012年8月21日
定価 3150円
購入日 2012年8月21日
購入店 でらなんなん秋葉原店
購入価格 2775円
ペンライト色 赤、青、白、オレンジ、緑、パープル、ライトピンク、イエロー、ライトグリーン、ライトブルー、ライトピンク、バイオレット
光源 フルカラーRGB LED
電池 単四x3
光量切り替え なし
連続点灯時間 2~10時間(メーカー公表値:色ごとに異なる)
全長 25cm
重量 95.5g(電池・ストラップ含む)
ストラップの有無 付属
これ一本で、


1.RED→2.BLUE→3.WHITE→4.ORANGE→5.GREEN→6.PURPLE→7.LIGHT PINK
→8.YELLOW →9.LIGHT GREEN→10.LIGHT BLUE→11.PINK→12.VIOLET
の12色が表現可能です。12色なのに「テン」なのは気にしたら負けです。
「キンブレX」などと略されることもありますね。

定価は3150円(税込)
9月8日の時点では都内の東急ハンズ、秋葉原のでらなんなん、ドン・キホーテ、名古屋大須のペーパームーンにて店頭販売しております。
※人気商品のため品切れをよく起こしています。Twitterや電話などで事前に確認を取ったほうがいいでしょう。




パッケージ裏面

■外観■

寸法は従来のキングブレードマックスと全く同様です。

他のフルカラーペンライトとサイズ比較


左からカラフルビーム、瞬色瞬光、エコブレードSS、光刀正光、キングブレード・テンになります。
サイズ的には一番バランスが取れているように見えますね。



重量は電池(単四x3込み)で95.5g



筒はエコブレードSS同様にスモーク仕様です。フィルムは入っていませんので、フィルムがズレる問題とは無縁ですね。



使用されているフルカラーLEDはこの段階ではわかりません。後日分解したいと思います。



先端処理、ストラップに関しては今さら心配無用ですね。



スイッチは底面に1つのみ。
使用方法を抜粋します。
●カラーチェンジ
スイッチを押すたびに色が変わります。
1.RED→2.BLUE→3.WHITE→4.ORANGE→5.GREEN→6.PURPLE→7.LIGHT PINK
→8.YELLOW →9.LIGHT GREEN→10.LIGHT BLUE→11.PINK→12.VIOLET

●通常ON
OFFにした時の色が次回ON時に点灯します。

●長押しON
スイッチ長押しONでREDからのスタートになります。
カラーチェンジは順送りのみなので、目的の色を通りすぎてしまった場合は再度ポチポチ連打しなければなりません。
ダイヤルで切り替えられるカラフルビームや、順送り逆送りができる七色棒、RGBを各スイッチで切り替える瞬色瞬光の方が機動性は上だと言えますね。

■発色■
実際の明るさについては、
monta@site ≫ コンサート用ペンライトの照度比較


を御覧ください。現時点では無双状態です。



色ムラは他のペンライトと比較しても少ないです。筒全体が淡く光る感じですね。



スモーク仕様の筒自体もツヤがあって発色をよりよく見せています。



中間色での色分離もありません。この時点で常用合格ラインです。



フルカラーペンライトで発色が難しい白色を比較。
左からカラフルビーム、瞬色瞬光、エコブレSS、光刀正光、キンブレテン。上は比較用のキンブレマックスホワイトです。
若干紫色を帯びている気もしますがそれでも他のペンライトに比べれば相対的に白に近い色だと言えます。
(実はカラフルビームの白色が一番キレイですが、耐久性が悪く壊れやすいためオススメしません)



オレンジ色を比較。
左から大電光煌、キンブレマックス(マットフィルム)、キンブレマックス(キラキラフィルム)、キンブレテン、エコブレSS。
キンブレテンのオレンジ色はハッキリ言って薄いので、普通のキンブレマックスなどを別途用意した方がいいでしょう。特にUOの代わりに使うのであれば尚更です。



赤色を比較。
左からキンブレマックス(キラキラフィルム)、カラフルビーム、大電光改、瞬色瞬光、エコブレSS、光刀正光、キンブレテン。
3W赤色LEDで発光するキンブレマックスは「赤すぎて目が痛い」という意見もあるほどでしたが、キンブレテンの赤色はスモーク仕様の筒で中和されています。赤色に限らずキンブレテンの発色はすべて筒の乳白色がブレンドされています



緑色を比較。
左から大電光改、カラフルビーム、瞬色瞬光、エコブレSS、光刀正光、キンブレテン。
キンブレテンの緑は明るめな緑です。



青色を比較。
左から大電光改、カラフルビーム、瞬色瞬光、エコブレSS、光刀正光、キンブレテン。



ピンク色を比較。
左から大電光改、カラフルビーム、エコブレSS、光刀正光、キンブレテン。
ピンク色はキンブレテンが最高だと自信を持って言えます。
フルカラーLEDで合成して作っているとは思えないほどキレイなピンク色でしかもムラがないと来ています。単色のペンライトを買う意味がありません。



黄色を比較。
左から大電光改、カラフルビーム、エコブレSS、光刀正光、キンブレテン。
乳白色がブレンドされているので白っぽい黄色ですね。
大電光改とキンブレテンの2つを用意して、鏡音リン・レンで使い分けてもいいかも知れません。



水色を比較。
左からカラフルビーム、エコブレSS、光刀正光、キンブレテン。
カラフルビーム、エコブレSSの水色は緑の要素が強めですが、キンブレテンは青に近い水色です。
イメージとしてはネオンスティック青のフィルムを使った閃ブレのような色です。



パステルグリーンを比較。
左から大電光改(グリーン)、大電光改(エメラルドグリーン)、カラフルビーム、エコブレSS、キンブレテン。
エコブレSSと甲乙つけがたいキレイな発色です




紫(パープル)を比較。
左からカラフルビーム、エコブレSS、光刀正光、瞬色瞬光、キンブレマックス、キンブレテン。
※光刀正光が青っぽく見えているのは色分離のフリッカーが激しいためです。(たまたま青色が強く光った瞬間を撮った)
キンブレテンの紫色は薄いと言わざるを得ません。単色のマックスを買ったほうが良いでしょう。
ただし、パープルではなくバイオレットでも良いというのなら、キンブレテンの発色がキレイです。


キンブレテンをバイオレットで点灯させた状態。
どうやらキンブレテンはピンク系の発色が得意なようです。

■キンブレマックスのホワイトを装着した場合■


キンブレテンとキンブレマックスの筒は同じサイズなので相互に交換可能です。
マックスのホワイトを流用することでキラキラ仕様のフルカラーペンライトを作ることが可能になります。



赤。左からキンブレマックス、キンブレテン(ノーマル)、キンブレテン(マックスホワイト装着)











オレンジ







パープル



ピンク



黄色。※黄色はキンブレマックスとテンで大きく色が異なります。白色LEDで黄色を表現するのが困難なためです。



ライトグリーン



ライトブルー



ライトピンク



バイオレット

どの色もノーマルの乳白色の筒とキンブレマックスのホワイトの筒で発色が大きく異るということはありません。
好みの問題でどちらかを選んで良いレベルです。
強いて言えばノーマルの乳白色の筒の方が色ムラが少ないです。先端まで綺麗に光ります。
※追記:『キンブレ:シャイニング&マットフィルム&X10の発色比較』にさらに詳しい比較を載せました。

■消費電流■

連続点灯時間の値がパッケージには2~10時間とアバウトにしか書かれていなかったので、代わりに各色の消費電流値をテスターで測っておきました。
何かの参考にしてください。
mA
RED 106.6
BLUE 85.5
WHITE 144.0
ORANGE 110.8
GREEN 84.9
PURPLE 99.7
PINK 110.4
YELLOW 125.1
LIGHT GREEN 87.4
LIGHT BLUE 114.4
LIGHT PINK 120.0
VIOLET 134.9
さて、キンブレテンの注意書きには「発光時間:色により発光時間は異なります。白色等RGB混合色の場合、連続点灯2時間程で色のバランスが崩れてきます。レッド、グリーン、ブルーの単色の場合、連続点灯10時間以上となります。」と書かれています。
きらきら工房様のレビューにて、電圧が低下した場合の白色の変化が載っておりますのでそちらをご覧ください。


■発熱■ 気になる温度ですが、室温29℃でホワイトを60分連続点灯したところ、


通気孔付近では43.2℃にまで上昇しました。持ち手の下側は32.0℃~34.4℃だったので上手く冷却できていると思います。

■まとめ■
■良い点
・現時点の市販フルカラーペンライトでもっとも明るい(エコブレSSを更新)
・カラフルビームより軽い
・色分離しない
・色ムラが少ないというか、ほぼ無い ・価格も3150円とフルカラーの中では一般的
・全長25cm以内に収まっている
・標準でストラップあり
・色のプリセット色が豊富
・電源OFF時に色の記憶機能がある
・排熱機構に優れている

■運用でカバーすべき点
・オレンジ色は薄いのでUOの代わりは務まらない(キンブレマックスを別に用意すること)

■悪い点
・色の切り替えが順送りしかないため、一度色を間違えると面倒
・白色が紫色に近い(フルカラーペンライト全般で難しい課題)
・電池が消耗して電圧が落ちてくると一部の色が極端に変化してしまう(白色がオレンジ色になるなど)
「真打ちってホントに最後に登場するんだなぁ……」と思ったペンライトでした。
これで順送り、逆送りができれば完璧でしたね。

まだフルカラーペンライトを一本も持っていない方は間違いなく購入をオススメします。
また、エコブレードSS以外のフルカラーペンライトをお使いの方も買い直す価値はあります。
エコブレSSを既にお使いの方は、発光部の短さが気になっているなら検討してみてください。

■追記:二次ロット品について■
2012年10月頃からキングブレードX10に発色が微妙に修正された二次ロット品が出回り始めました。
商品名に変更がなく、パッケージからも簡単には見分けが付かないため、当blogで独自に二次ロット品の見分け方を掲載します。

まず、レンズが異なります。


二次ロット品はレンズが透明ではなく拡散用にスモークされています。

次に筒(チューブ)先端の裏側が異なります。(これは開封しないと分かりません)


二次ロット品は他のキンブレMAXシリーズと同様に反射板が付くようになりました。
見分け方としては以上です。

続いて、二次ロット品で変わった発色を取り上げます。
二次ロット品では白と黄色が改善されています。



白は初期ロットだと紫色に寄っている傾向でしたが、二次ロットからは紫っぽさが軽減されるようになりました。
ただし、あくまで軽減であって完全に白ではないので、白色LEDを採用したキンブレMAX(シャイニングホワイト)には敵いません。



黄色は初期ロットだとやや赤味を帯びていたものが、二次ロットからはレモン色に近くなっています。

その他の色は初期ロットと二次ロットで特に違いはありません。
何か違いを発見されましたらぜひ情報をお寄せください。

2012 年 8 月 19 日

27インチWQHD液晶「ユニットコム UNI-LCD27/WQHD」レビュー(W241DGとの比較)


[最終更新:2012.11.24 PM21:45]



【PC Watch】 ユニットコム、39,980円のWQHD対応27型IPS液晶ディスプレイ


こんにちは、グレア厨のmontaです。



ついにWQHD(2560×1440)デビューをしました。1280×720の2倍ですよ(;´Д`)ハァハァ

まずは購入に至った背景を手短に。
今までmontaは、


ヒュンダイの24インチIPS WUXGA(1920×1200)液晶「W241DG」を2台メインに使っていました。(W241DGは2009年に2万6980円で購入)
写真では左端にDELLのU2311Hが縦置き、右端に東芝のREGZA 37Z1があるため中央のW241DGは相対的に小さく感じますね。実際は24インチのデュアルなので結構巨大です。

W241DGはWUXGA(1920×1200)でグレア(光沢液晶)、1677万色表示可能、そして安いとあって一部の人間に大変好評でした。
特にグレアはノングレア特有のギラツブ(ツブツブの粒子が見える)とは無縁なので、クッキリとしたテキスト表示や黒の締まった画像表示が好きな人種には必須です。(Apple製品にグレアが多いのもそういった理由ですね)
メーカーが韓国ヒュンダイで気に入らないですが、バックライト含めて3年保証もあったので壊れた場合も心配いらないという妙な安心感もありました。ちなみにmontaは3年以上酷使しましたがまだ壊れていません。
W241DGが安く作れた背景には、LGがAppleの24インチiMacのためにパネルを大量に作ったものの採用されなかったという事情があります。
大量に余ったパネルをヒュンダイが格安で買い付けて、W241DGが出来たというわけなのですね
実際にiMacに採用されたパネルとは兄弟関係にあってそこまで品質は違いはないので経済的弱者なユーザーとしては嬉しい製品でしたね。
さて、そんなホクホク顔なW241DGユーザーにも困ったことがありました。

それは『後継製品が出ない』ということです。

液晶モニタはバックライトの寿命からいつかは買い換えないといけないのですが、困ったことに乗り換え先の製品が存在しないのです。
多くのW241DGユーザーは「IPSでWUXGA(1920×1200)以上かつグレア(光沢)」であることが絶対条件ですがグレアモデルがないのです。
現在市場に流通しているWUXGA液晶はノングレアモデルしかありませんし、三菱のグレアモデルはフルHD(1920×1080)止まりなので選択肢としては厳しい状況でした。

しかしここ最近、WUXGAを超える高解像度液晶に新しい風が吹き始めました。
いずれの機種も27インチWQHD(2560×1440)、LEDバックライトという点は共通です。

まず1つ目は今年1月に発売された「サムスンのS27A850D」です。
S27A850DはTN、VA、IPSに続く新しいパネルとしてPLSパネルを採用したモデルで視野角もIPS並に広く、かつ、ハーフグレア的な質感でギラツブもないとあって注目の的でした。
ただし、現在価格は56,406円なのでW241DGx2台分となってしまうのがネックと言えます。

2つ目は先日発売されたばかりの「DELLのU2713HM」です。
U2713HMの前に「U2711」というモデルがあったのですが(今後も併売?)、ノングレアのU2711はギラツブが酷くてW241DGユーザーなら使えない代物でした。
U2713HMはパネルをH-IPSから開口率が高い最新のAH-IPSにしたことでU2711からギラツブ感がかなり減少しています。
直販価格は49,800とあって、今後のDELLクーポンを考慮すれば4万円台前半で買えそうな雰囲気なのが大変イイですね。
ただし、色数が1670万色(6bit駆動+FRC?)となっているのが気になります。

そして3つ目が「ユニットコムのUNI-LCD27/WQHD」です。
定価39,800円というこれまでのWQHD液晶では考えらない価格がインパクト大です。
そしてグレアモデルであるということ――全W241DGユーザーがごくりと生唾を飲み込んだと聞いております。
色数もU2713Hと違って1677万色(8bit駆動)あり、これを買わないという選択肢はなかったのです。

この時期にユニットコムがグレアのWQHD液晶を安く出せた理由は、「AppleのLED Cinema Displayのパネルが余ったから」としか考えられません。
LED Cinema Displayも27インチWQHDでグレアですからスペック的には同等です。
恐らくAppleは次期Cinema Displayでさらなる高解像度化を図り、iPhone、iPad、ノート、デスクトップ(Cinema Display)までRetinaを推し進めるのでしょう。
Appleの液晶高解像度化に貢献する姿勢は応援したくなります。実際Appleが通った後に新しい市場が拓けていますしね。

さて前置きが長くなりましたが本題のレビューに入ります。
■基本性能■
まずは公開されているスペックです。



種別 27インチ WIDE
最大解像度 2560×1440
アスペクト比 16:9
応答速度 Tr:6.5ms ,Tf:7.5ms
入力端子 D-sub×1、DVI×1、HDMI×1、DisplayPort×1
スピーカー 2W+2W
パネル方式 IPS(グレア)
バックライト LED(エッジライト)
輝度 350cd/m2
コントラスト比 1000:1 ,DC:80000:1
表示色 約1677万色
視野角(上下/左右) 178゜/178゜
音声入力 3.5mmステレオミニジャック
VESA対応 100×100mm
標準消費電力 49W(スタンバイ時1.2W:最大消費電力100W)
付属品 Dual-Link DVIケーブル ,D-Subケーブル ,オーディオケーブル ,日本語マニュアル ,ACアダプター ,3pin→2pin変換アダプター
寸法については記載がなかったので測りました。


特に重要なのは接地面から表示領域下端までの距離9.5cmですね。
この液晶の足には高さ調節機能がないので、この距離が気に入らない場合アームを使うしかありません。

重さについても記載がなかったので測りました。
梱包重量 10.8kg
液晶本体重量 7.6kg
ACアダプター重量 0.6kg


箱に持ち手はありますが、10.8kgありますので店舗から持ち帰る際は頑張ってください。



同梱物はDual-Link DVIケーブル、D-Subケーブル、オーディオケーブル、日本語マニュアル、ACアダプター、3pin→2pin変換アダプターです。


2560×1440で映すにはDual-Linkに対応したDVI出力を持つビデオカードか、DisplayPort接続が必須なのでご注意ください。
HDMIでは1920×1200止まりです。
■追記:2012-11-24


HDMIでも2560×1440でリンクできることが判明しました。
現在確認されているビデオカードは、
・Radeon HD 5770(Sapphire製HD5770 1G GDDR5 PCI-E 11163-02-20R)
・ELSA製 GeForce GTX 680 4GB
です。
HD5770は仕様では最大解像度1920×1200となっていますが、何故か2560×1440で表示できます。


電源は内蔵ではなく外付けACアダプター方式(24V 6A)です。
ACアダプター方式にはメリット、デメリットがあります。
■メリット
・電源回路の発熱が液晶パネルに伝わらない
・電源回路が壊れた場合にACアダプターを交換するだけで済む

■デメリット
・モニタ周りにケーブルが増えてしまう
大型液晶の場合、消費電力の大きさ故に電源回路の発熱が高いためACアダプター方式の方が個人的には好きですね。
特に今まで使っていたW241DGが爆熱だったので少しでも熱源をモニタから遠ざけたいのですw



背面はザラザラした人工皮革。



入出力端子は背面左側に集中しています。
右側には空きパターンだけあります。



台座(足)は低機能で、傾斜調整と左右の首回転だけしかできません。
高さ調節もピボット(縦回転)もできませんので、それらの機能を使いたい場合は別途アームを買うか、他の多機能な足を接続するなどしてください。



モニタ前面のスイッチはボタン式
個体差なのか仕様なのかわかりませんが、montaのAUTOボタンは押し込んだ後の戻りが弱くてめり込んだままになってしまうことがありました。この辺りはコストダウンのシワ寄せと割り切るしかないのでしょうか。



電源ON時のパイロットLEDはかなり明るいため、テープを貼るなど何か被せた方が良いと思われます。
OSD一覧


OSDからの設定では必要最低限のことしかできません。
・輝度調整
・コントラスト調整
・RGB値調整
・色温度プリセッ変更ト(NORMAL、COOL、WARM、USER)
・入力信号が4:3だった場合の表示の仕方(ワイドかアスペクト比保持)

色温度はNORMALだと若干青っぽいので暫定的にWARMにして使っています。
ゆくゆくはRGB値を調整して隣のW241DGと色を合わせる予定です。

重要事項として
・ドットバイドット表示モードなし(画面全体に拡大される) ・HDMIはRGB色空間のみ対応、I/P変換はショボイ という欠点があります。



上記の画像はBDプレーヤーを720pでHDMI接続したものです。
画面全体に拡大されます。PS3でも恐らく同様です。



1080iと1080pでそれぞれ出力した場合、1080iでは画面全体がブレます。まともなi/p変換は期待しない方が良いでしょう。
それとHDMI接続時はエンベデッドオーディオもスピーカーから再生されますが、スピーカーの音質はホントに鳴っているだけのレベルでとても鑑賞には耐えられません。篭った音です。




PCからは「ME2728L11」というモデル名で認識されます。AKIBA PC Hotline!の記事だとTBDになっているのが気になるところです。
デモ機の段階ではモデル名は未定(To Be Determined)だったということでしょうか。

■発色■


バックライトの発光ムラ



発色は正面から見る分には綺麗です。
しかし、斜めから見ると


白浮き(バックライトの光漏れ)が気になります。少なくともW241DGを使っている時には白浮きは気になりませんでした。
後は明るさですが輝度0でも人によっては明るすぎると感じるレベルです。
montaは輝度0で何とか常用してみます。



グレア(光沢)液晶だからって枠まで光沢にする必要はないのに、無駄にテカっているせいでご覧のように表示領域下端の斜めのエッジに照明が反射してしまっています。
何かテーピングしておきます。


■W241DGとのサイズ比較■
さて、ここからは乗り換えを検討しているユーザーが多いと思われるW241DGとの比較をしていきます。
まずはサイズです。


左がUNI-LCD27/WQHD、右がW241DGです。
24インチから27インチへの置き換えなのでどれだけ大きくなるかと思いましたが、意外に高さは同じでした。むしろW241DGの方が背が高いです。
W241DGは16:10、UNI-LCD27/WQHDは16:9という違いもありますが、W241DGは表示領域以外がデカすぎるという弱点があるのですね。



本体の厚みもこれだけ違います。
W241DGは電源回路を内蔵かつバックライトがCCFL
UNI-LCD27/WQHDはACアダプターかつバックライトがLED
という違いだけでここまで差がでるものですかね。



UNI-LCD27/WQHDのRGBドット形状



W241DGのRGBドット形状
ドットの形状からどこのパネルかわかる人もいるそうですが、montaはそこまで詳しくありません。
どちらもグレアパネルなのでドットの粒が綺麗に判別できますね、程度にしか言えません。



ドットピッチ比較。
左が0.23mm(27インチ2560×1400)、右が0.27mm(24インチ 1920×1200)
ハッキリ言って、文字が小さすぎます
他メーカーの27インチWQHDモニタすべてに当てはまることですが、広大な作業領域と引き換えに失ったものは文字の読みやすさでした。
96dpiで使うには視力が重要です。

■W241DGとの発熱を比較■
■条件
・室温29℃
・モニタに白画像を全画面表示で2時間放置
・輝度は50

まずはモニタ表面温度(中央を測定)


UNI-LCD27/WQHDは36.5℃、W241DGは42.1℃

次に背面の通気口で最も高い温度を測定


UNI-LCD27/WQHDは44.6℃、W241DGは54.0℃
W241DGが爆熱と言われる所以です。



ACアダプターは46.7℃でした。
発熱に関してはW241DGから大きく改善されました。

■W241DGとの消費電力を比較■
消費電力(ワット)を測定するために、


サンワサプライのワットモニターを使用しています。
コントラストは輝度0と100時を除いて50固定、表示画像は白(R255,G255,B255)を全画面です。
※W241DGは3年間酷使したものを使用しています。
輝度 UNI-LCD27/WQHD W241DG
スリープ 0.9 1.0
0(コントラスト0) 49.0 55.6
0(コントラスト50) 51.2 56.4
0(コントラスト100) 52.5 57.6
10 54.4 57.6
20 57.5 58.9
30 60.3 60.5
40 64.6 62.3
50 70.1 64.5
60 75.0 66.7
70 79.5 69.7
80 83.4 73.2
90 87.2 78.6
100(コントラスト0) 88.7 81.5
100(コントラスト50) 90.2 82.8
100(コントラスト100) 91.9 83.5
この結果からわかるのはLEDバックライトだからと言って必ずしもCCFLより低消費電力ではないということですね。
輝度40以降からCCFLのW241DGの方が消費電力が少ないです。
ただ、気になるのがフェイスの通販ページに書かれている、
標準 49W (一般平均輝度 40~60)
輝度 0 (最低) 時: 20 W
輝度 50 時: 43 W
輝度 60 時: 55 W
輝度 100 時: 98 W

※ 当社での検証結果値に基づきます。
上記の値とだいぶ異なる点ですね。特に輝度0時の20Wはどうやって実現しているのか気になります。
フェイスの検証環境がわからないのでどうとも言えませんが、仮に白画像ではなく黒画像(R0,G0,B0)を全画面表示した場合でも6W程度下がるだけでとても20W台はおろか30W台にもなりませんでした。
また、あやふやな記憶で申し訳ありませんがパソコン工房店頭にあったデモ機は輝度0だとかなり画面を暗くできました。
店舗照明を考慮しても、手元にあるこのモニタの輝度0は暗いとは感じません。
デモ機(試作版)と製品版で大きく仕様が異なっている可能性が高いです。

■まとめ■
現段階では使用時間が少ないため、評価を結論づけることはできません。
とりあえず、ドットピッチが許容できてグレア好きでPCモニタ専用として割り切るなら買って損はなさそうだと言えます。

何か気になる点がありましたらコメント欄からお気軽にお尋ねください。
Filed under: PC,日記 — monta @ 14:47

2012 年 8 月 12 日

C82のお礼




本日はお暑い中、monta@siteの卓にお越しいただき誠にありがとうございました。

お陰様で、準新刊「TS解析テクニック VOL.1」および新刊「TS解析テクニック VOL.2」それぞれ150部すべて完売となりました。
「【速報】monta@site完売!」というやつです。重ね重ねありがとうございます。

前回(C81)は50部が12時に捌けてしまったので、今回は余裕を持って150部用意させて頂いたのですが、それでも13時過ぎには完売してしまうという嬉しい悲鳴状態でした。
本文を見ずに指名で買われて行く方もおりまして、「どこかの成人向け同人誌と間違われて買っていっているのではないか?」と不安になるほどです。
まぁ、表紙は軟派ですが中身は硬派というかネット上に情報が存在していないものばかりなのでレアな本のはずです。

そうそう、表紙と言えば


VOL.0が京子(緑)、VOL.1が向日葵(黄)、VOL.2が櫻子(水色)というキャラのサイリウムカラーになっているんですよ?ゆるゆりイベンター向けの演出ですw

さて、次回の表紙は誰にしましょうかね。
Filed under: サークル情報,日記 — monta @ 23:52

2012 年 8 月 11 日

C82頒布物「TS解析テクニック VOL.1&VOL.2」


告知がギリギリになってスミマセン
サークル「monta@site」日曜:東T-59aの頒布物をお知らせ致します。



TS解析テクニック VOL.1TS解析テクニック VOL.2の2冊を頒布する予定です。(キンコーズがミスらない限り大丈夫です)
表紙はひまさくですが、本文中には一切萌えキャラの類は登場しません。スミマセン、挿絵を描いている余裕がありませんでした。
VOL.2にいたっては友人のZabuton先生に表紙を描いてもらっています。オーラが違います。

前回50部用意したところ正午に売り切れてしまったので、今回はそれぞれ150部用意しております。
取り置きも可能ですので、その場合はTwitter(https://twitter.com/monta_at_site)にリプライかDMを送ってください。
当日は14時ぐらいまで卓に在籍している予定です。
それ以降は触手島を徘徊していますので、ニョロニョロしてください。



■書名:「TS解析テクニック VOL.1」
■価格:300円
■ページ数:本文44ページ
■内容:TSファイルの基礎知識を学べます

※昨年のC81で頒布した同VOL.0の改訂版です
目  次
Chapter1 デジタル放送の仕組み
■ 1-1 デジタル放送でできること
■ 1-2 MPEG2-TS とは何か
 ◆コラム:コンテナフォーマットとは何か
 ◆コラム:BML コンテンツとは何か
Chapter2 TS 解析の初歩の初歩
■ 2-1 準備するもの
■ 2-2 TS ヘッダーを見てみよう
■ 2-3 PID とPSI/SI の関係
 ◆コラム:TSAnalyzer の紹介
■ 2-4 PAT とPMT とは
■ 2-5 PAT を解析
■ 2-5 PMT を解析
 ◆コラム:SD マルチ編成とは何か
Chapter3 局ロゴデータを取得してみよう
■ 3-1 局ロゴとは何か
 ◆コラム:データカルーセル伝送とは何か
■ 3-2 全受信機共通データテーブル(Common Data Table)の解析
■ 3-3 PNG のデータ構造
■ 3-4 PNG データを復元する
■ 3-5 受信機共通固定色のPLTE チャンクを作成する
■ 3-6 PLTE チャンクを結合する
 ◆コラム:局ロゴデータの種類
Chapter4 番組名を取得してみよう
■ 4-1 EIT とは何か
■ 4-2 8 単位文字符号とは何か
■ 4-3 8 単位文字符号をデコードする
■ 4-4 ARIB 追加記号とは何か
 ◆コラム: 8 単位文字符号コンバータの紹介



■書名:「TS解析テクニック VOL.2」
■価格:200円
■ページ数:本文32ページ
■内容:字幕放送について詳しくなれます

目  次
Chapter1 字幕放送について
■ 1-1 字幕放送とは
■ 1-2 意外と歴史が古い字幕放送
 ◆コラム:リアルタイム字幕とは何か
Chapter2 字幕パケットを取得するには
■ 2-1 同期PES、非同期PES(文字スーパー)とは何か
■ 2-2 字幕パケットを解析する
■ 2-3 字幕パケットのデータ構造
Chapter3 字幕データユニットを解析して字幕を描画する
■ 3-1 8 単位文字符号を攻略する
■ 3-2 初期化動作
■ 3-3 本文の判別
■ 3-4 書式と表示領域の設定
■ 3-5 デフォルトマクロの実行
■ 3-6 フォントサイズの設定
■ 3-7 文字色の設定
■ 3-8 書き出し座標の設定
■ 3-9 字幕の描画
 ◆コラム:字幕放送にもあるARIB 追加記号
■ 3-10 APS(動作位置指定)を使った字幕描画
どちらもキンコーズの自費出版プランにて機械で製本したコピー本です。


透明ブックカバーをお付けしておきますので、多少の湿気はガードできるかと思います。

それでは明日皆さまにお会いできることを楽しみにしております。
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