2012 年 7 月 11 日

[レビュー]閃ブレを簡単に作れる閃ノ柄(センノツカ)


[最終更新:2012.07.12 PM21:00]

これまで閃ブレを作るには、googleで『閃ブレ 作り方』などで検索して出てきた親切なサイト様を参考にして、ネオンスティックを切断したりペットボトルキャップを加工したりする必要がありました。
簡単な工作ではありますが、時間がない時には面倒な作業でもありました。

この状況を打破する手段として、閃刃屋様より


『閃ブレード 制作用ジョイントパーツ【閃ノ柄】』 が発売されましたので、さっそくmontaも購入してみました。
閃ノ柄を使うことでSG-325に簡単にネオンスティックの筒が取り付けられるようになります。



価格は1つ700円です。(送料込み)
支払い方法は今のところ「ゆうちょ銀行」への振り込み、郵便振替のみとなっているようです。
発送はこのようにエアキャップに包まれて郵送で届きます。



注意書きはWebサイトにも載っていますので熟読してください。
特に
閃をスポットビームにて使用する際は必ず付属の先革(円形シール)等でペンライト先端の光漏れ処理をおこなってください。
現場ではルールとマナーを守って他のお客様のご迷惑にならぬよう正しくお使い下さい。
上記は大変重要ですね。



コレ以上ないぐらい分かり易い説明書となっています。



閃ノ柄の重量は約11.4gです。閃の先端をスッポリ覆う割には軽いなと思いました。



外側には「SenBlade」、内側には「MADE IN JAPAN」の表記が。
設計から生産まで全て国内で行なっているそうです。



このようにSG-325の溝にぴったりフィットするように作られているため、外れることはまず有り得ないでしょう。
なお、往年の名機「SG-305」にも対応しています。(325と305は同じ寸法)
しかし残念ながら、


SG-329及びSG-309は径の太さが異なるため非対応です。




閃ノ柄で特筆すべきは閃の特徴である「フォーカスコントロール」がそのまま動作することでしょう。
閃ノ柄のサイドに空いた穴から閃のリングを摘んで回すことで、スポットビームからワイドビームへと変形させることが可能です。

閃ノ柄が装着できたら後はネオンスティックの筒をセットするだけです。


このようにものの数秒で閃ブレが完成します。ナイスです。
あ、


※先端処理シールを忘れずに貼るようにしてください。


閃ノ柄を装着した閃ブレの寸法です。
全長は27cm、閃ノ柄だけの長さが5.6cm、太さが36mmです。
閃ノ柄を装着すると、太さが増してさらにSG-325の持ち手の部分が相対的に短くなってしまうため今までの自作閃ブレの持ち方に慣れている人ほど違和感を覚えるかと思います。
これはもう慣れるしかないですね。ただ、今から閃ブレを作る新規ユーザーなら大丈夫でしょう。

■他の筒との互換性を検証■
同じターンオン社のネオンスティックシリーズであっても、実は世代によって溝のピッチが異なります。



旧ネオンスティック(~2011)までと、閃電イナズマネオンスティック、ネオンスティック(2012版)、ももクロのギガライト、○○公式ペンライト(水樹奈々など)ではご覧のようにピッチが異なるのです。
そのため、旧ネオンスティックの台座を切断したものに最近のネオンスティック(2012版)や○○公式ペンライトの筒を装着しようとしても上手く入りません(無理矢理押し込むことは可能ですが折れやすくなります)

では閃ノ柄はどうかと言うと、


新旧ネオンスティックに両対応となっていました。
これで過去の資産が無駄になりません。

続いてキングブレードの筒ですが、


こちらはやはり根元から光が漏れてしまいます。
無用なトラブルを避けるためにも、閃ノ柄にキンブレの筒を使用するのは当サイトとしてはお勧め致しません。(そもそもキンブレがあるならそちらを使うのが安全だと思います)
※誤解を招く表現があったため一部文言を修正致しました。

■閃刃屋様への質問■
さて、本レビューを書くにあたって閃刃屋様にいくつか気になる点の質問をしていますので回答を合わせて掲載します。
恐らく皆さんも知りたい疑問だと思います。

Q1:閃ブレをはじめとした「改造ペンライト」が禁止されているイベントが多い昨今ですが、「閃ノ柄」を使った閃ブレは改造ペンライトの範疇に入ると思いますか?
[御回答]
極めてグレーかと思います。というのも、工作なのか組立てなのか、そのどこまでが改造でどこまでがそうでないか、その判断は個々によっても線引きが違うかと思いますので。
只、これまでの明らかな「改造」という位置付けからは限りなく遠ざけさせられたのではないか…とも考えております。
当然のことながら「閃ノ柄」は閃ブレ制作の為だけに考案されたプロダクトであり、何よりも安全面を考慮し設計されております。
私個人がこれまで閃ブレを使ってきた上で感じていたフラストレーションは全てなくせましたので。
Q2:(Q1に関連して)この時期に発売したのは何故ですか?(一ユーザーとしてはもっと早く欲しかったと思っております)
[御回答]
SG-305が販売を終了し、昨年3月に閃325が後継機種として発売されました。
「閃ノ柄」の企画が持ち上がったのは同年の下半期でした。
医療機器のプラスチックパーツを制作している知り合いに声をかけ見積もりを出してもらったのですが、設計とモールドの作成にはかなりの時間とコストがかかりそうでした。(実際かかりました 苦)
新機種のSG-325をベースに企画を進めていく上で、ジェントス側のモデルチェンジや企画変更がないか、落ち着くまでしばらく見守る期間が必要でした。
そこからの設計にはさらに丸半年を要しました。なにもないところからのスタートだったので、ありとあらゆる形状のパーツ設計を何度も繰り返しました。
その間にもうこのタイミングで出す意味はあるのかと悩んだりもしましたが、この「閃ブレ」という発明は日本のカルチャーにおける素晴らしいアイデアでありアイコンであると考えていたので、折れずに推し進めました。一応これでもスゴく急いで作ったんですよ 笑
Q3:現在はSG-325のみの対応となっていますが、今後SG-329や特定のライト(UltraFire WF-501Bボディなど)に対応させる予定はありますか?
[御回答]
現在のところSG-325意外に対応する商品の企画予定はございません。
これは企画段階でのエピソードなのですが、閃ブレに劣らない光量のペン型ライトそのものを作ってしまえばいいという話も持ち上がりました。
しかし「閃ブレ」はあくまで「ジェントス閃を使って自分で作るもの」というところにこだわりたかったんです。あのメカニカルな見た目も、重量感も、閃ブレを生み出した先人の方々へのリスペクトも、全てを大事にしたかった。
そうなると、ペン型ライトそのものの開発や、他社のLEDライトでの仕様等は一切考えられませんでした。
質問は以上です。
閃刃屋様、お忙しいところ大変丁寧な回答をして頂き誠にありがとうございます。
閃ブレに対する熱意と、製品を一から作る苦労が非常によく分かりました。
montaも閃のメカニカルな質感は今でも好きですね。

■まとめ■
■良い点
・700円で誰でも閃ブレが簡単に作れる
・SG-325に特化した設計(筒が折れるということがない)
・ネオンスティックのどの世代の筒も使える
・開発者が熱い

■悪い点
・SG-325の太さが増す&既存の持ち方では違和感を覚える
・改造ペンライトが禁止な現場で使用できるかは不明確
というわけで、「今から閃ブレを作ってみたいんだけど……」という方には「閃ノ柄」をオススメ致します。
※閃ブレが使用できる現場か入念にご確認してください。

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