2009 年 8 月 5 日

「PRESS START 2009 SYMPHONY OF GAMES」レポート




もはや参加が義務になっている気がします。

こんにちは、montaです。

今年でPRESS STARTも4年目ですね。
過去のレポートは以下からどうぞ。

「PRESS START 2006 SYMPHONY OF GAMES」レポート

「PRESS START 2007 SYMPHONY OF GAMES」レポート

「PRESS START 2008 SYMPHONY OF GAMES」レポート


PRESS STARTの開催趣旨はmonta@siteに来てくださる皆様には今更説明する必要もないはずなので省略しますね。(検索から来た方は過去レポを順に見ていってね☆)

info
「PRESS START 2009 -Symphony of Games-」
日時:2009年8月2日(日)
会場:東京芸術劇場(池袋)

客席数:2000
チケット代:S席7500円 A席5500円(全席指定)
開場(昼の部):13:30
開演(昼の部):14:00
終演:16:30ぐらい

開場(夜の部):18:00
開演(夜の部):18:30

指揮:竹本泰蔵
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

企画:植松伸夫・桜井政博・酒井省吾・野島一成・竹本泰蔵
ゲスト:目黒将司・近藤浩治・小林啓樹・米政美・hiro・近藤正樹・椎名豪
プログラム



第1部 1:「ペルソナ4」より
  ・全ての人の魂の詩
  ・Reach Out To The Truth
  ・記憶の片隅

2:「スーパーマリオブラザーズ」より
  ・メドレー
  
3:「かまいたちの夜/弟切草」より
  ・レクイエム (かまいたちの夜)
  ・悪夢 (かまいたちの夜)
  ・館までの道で (弟切草)
  ・奈美の思い出 (弟切草)

4:「幻想水滸伝」より
  ・幻想の世界へ

5:「“ファミコンここまで出てるのに”メドレー」
  昼の部
  スーパーマリオブラザーズ、スペランカー、クルクルランド、迷宮組曲、
  新 鬼ヶ島-前編-、メタルギア、アトランチスの謎 、がんばれゴエモン からくり道中、
  光神話パルテナの鏡、魔界村、ゼルダの伝説、ディスクシステムのテーマ

  夜の部
  スーパーマリオブラザーズ、悪魔城ドラキュラ、ドクターマリオ、マッピー、
  ファイアーエムブレム、チャレンジャー、イーアルカンフー、バルーンファイト、
  謎の村雨城、ゼルダの伝説、ディスクシステムのテーマ

6:「PORTAL」より
  ・Still Alive
第2部 1:「大神」より
  ・始まり
  ・両島原 其の二
  ・「Reset」~「ありがとう」バージョン

2:「エースコンバット・ゼロ ザ・ベルカン・ウォー」
  ・ZERO (PRESS START 2007再演)

3:「リズム天国」より
  ・忍者
  
4:「ファンタジーゾーン」より
  ・START ~ OPA-OPA! ・SHOP
  ・KEEP ON THE BEAT ・SAARI
  ・HOT SNOW ・BOSS
  ・YA-DA-YO ・MISS
  ・VICTORY WAY

5:「俺の屍を超えてゆけ」より
  ・花

6:「テイルズ オブ レジェンディア」より
  ・Melfes~輝ける青

アンコール 「ファイナルファンタジーX」より
  ・ザナルカンドにて
  
「星のカービィ」
  ・タイトル ・GREEN GREENS ・FLOAT ISLANDS
  ・やきいもシューティング ・デデデ大王のテーマ
  ・エンディング

今回のプログラムを見て思うのは、「“わかっている人”が喜びそうなタイトルばかりだな」ということです。
流石に4年目ともなると皆が知っているような大物タイトルは出尽くした感があり、今回のようなちょっとマニアックなタイトルが並ぶという結果になりました。
そのためか、チケットの販売ペースも非常にスローで、当日券まで出る始末でした。
でも、montaが鑑賞したのは昼の部でしたが、ちゃんと全席埋まっていましたよ。

会場は、


ドラクエの定期コンサートでお馴染みの池袋にある東京芸術劇場です。
(なお、ドラクエは定期的にコンサートをやっているためか、すぎやま先生が首を縦に振らないのか存じませんがPRESS STARTでは1回も演奏されていません)

東京芸術劇場にはパイプオルガンが備わっているので、「妖星乱舞(FF6ラスボス戦)が生で演奏されるかも!?」と期待していましたが結果はプログラムの通りです。

昨年に引き続き、今回もホールにマイクが吊ってありましたが、やはり権利の複雑さからCD化はされないんですかね?
あくまで関係者に参考として配布したり、レントンみたいに1曲だけ特典CDとしてスピンアウトさせたりする止まりみたいです。

あと、どうでもいいことですが、指揮者の竹本氏を2002年のFFコンサート(20020220 Music From FINAL FANTASY)から見ているmontaですが、年々髪が薄くなっているのが判ってしまうのがツライです……

さて、各曲の感想といきたいところですが、正直今回はmontaとしても思い入れが無いタイトルもいくつかあるので、気に入っているタイトルにだけ触れます。

1:「ペルソナ4」より
  ・全ての人の魂の詩
  ・Reach Out To The Truth
  ・記憶の片隅


コンサートの幕開けを飾るはサントラの売り上げが凄いことになっているペルソナ4。
高橋織子さんのソプラノが響く「全ての人の魂の詩」で静かな始まりとなった今回のPRESS START。
音数が少ないため芸術劇場の音響の良さを確認するのには好都合でした。拍手も響きすぎます。
で、会場が高橋さんのソプラノに酔いしれているところの次に来るのは、通常戦闘曲である「Reach Out To The Truth」
原曲は平田志穂子さんの女性ボーカルが入った、通常戦闘とは思えないカッコイイロックな曲です。
今回のオケ版はボーカルは無しで、主にブラスをメインに持ってきたアレンジでした。(吹奏楽なんかでありそうなアレンジ)
「記憶の片隅」はタイトル画面の曲です。元々は1分ちょっとしかない短い儚い曲なのですが、メドレーの最後に付けているので後半は盛り上げていましたね。

コンサートの1曲目としての掴みはOKだったと思います。
昨年1曲目ののワイルドアームズ並に皆様の評判が良かったはずです。


3:「かまいたちの夜/弟切草」より
  ・レクイエム (かまいたちの夜)
  ・悪夢 (かまいたちの夜)
  ・館までの道で (弟切草)
  ・奈美の思い出 (弟切草)
  

「レクイエムキタ━(゚∀゚)━!」
あまり知られていない事実だと思いますが、「かまいたちの夜」の作曲者の1人である『加藤恒太』さんは一部のギャルゲー、エロゲ、同人音楽でお馴染み、LittleWingの片翼こと『たくまる』さんなんですよ。知ってました? (最近のLWはMANYOさんの方が露出多いですが)
公式サイトにあるレクイエムの原曲mp3を聴けば、「このミニマルサウンドとメロディは間違いなく、たくまるさんだ(゚∀゚)」と納得できます。
オケ版のレクイエムは妖しいフルートともの悲しいストリングスが原曲の美しさを最大限に引き出していた良アレンジでした。


5:「“ファミコンここまで出てるのに”メドレー」
  昼の部
  スーパーマリオブラザーズ、スペランカー、クルクルランド、迷宮組曲、
  新 鬼ヶ島-前編-、メタルギア、アトランチスの謎 、がんばれゴエモン からくり道中、
  光神話パルテナの鏡、魔界村、ゼルダの伝説、ディスクシステムのテーマ

  夜の部
  スーパーマリオブラザーズ、悪魔城ドラキュラ、ドクターマリオ、マッピー、
  ファイアーエムブレム、チャレンジャー、イーアルカンフー、バルーンファイト、
  謎の村雨城、ゼルダの伝説、ディスクシステムのテーマ


これはスクリーンにタイトルのモザイクが映し出されて、曲を聴いているうちに徐々にモザイクが取れていくという趣向だったのですが、1曲1曲が短すぎます><; 1曲20秒もなかったですよ。
「俺は鬼ヶ島とゴエモンがもっと聴きたかったんだよ!! つか、このラインナップだけで2時間のコンサートを開催してくれ!!!」と、かつてのファミコン少年だった今は大人な同士達の多くがそう思ったことでしょう。



6:「PORTAL」より
  ・Still Alive
9.99ドルで買ったOrangeBoxにも入っているPORTAL(放置中)を、実際に桜井さんがプレイして布教してましたw (Xbox360版)
  Portalは桜井さんが認めるほどアイディアとしては凄いゲームで、実際にトンネルを繋げてブロックを無限落下させている場面では歓声が挙がってました。
で、Still Aliveですが野島さんの日本語訳版です。
まぁ……これは……うん。生身の人間に歌わせる意味があったのだろうか。



4:「ファンタジーゾーン」
  ・START ~ OPA-OPA! ・SHOP
  ・KEEP ON THE BEAT ・SAARI
  ・HOT SNOW ・BOSS
  ・YA-DA-YO ・MISS
  ・VICTORY WAY

セガ枠。
どんだけファンタジーゾーンに力入れてるんだよw
OPAOPAのぬるい外見に反して、低音が締まったBOSS→YA-DA-YOの流れがカッコよすぎて動けなかったです。



6:「テイルズ オブ レジェンディア」より
  ・Melfes~輝ける青
  

テイルズは「SFC版初代ファンタジアこそ最初で最後の至高の作品。以降はただのアニヲタゲー」な初代ファンタジア信者なmontaでも、『レジェンディアの音楽』には別格のもてなしです。

テイルズ、スターオーションの音楽は初代から代々、桜庭 統さんが手掛けているのですが(プラス、田村信二さん)、ファンの方にはスミマセンが桜庭さんの曲は手抜き曲があまりに多すぎます
ウルフチームに在籍していたころ(SFCファンタジアのころ)はあんなに良曲のオンパレードだったのに、フリーになってからは本当に見境無く仕事を受けているため、桜庭ジェネレータにでも放り込んで作っているのかと思うくらい似たような曲ばかり量産している印象です。
「自分の作った曲がゲーム中のどこで使われているか知らない」(= 作品の世界観を意識して作っていない)という話を聞いてからは余計に冷ややかな目で見てしまいます。

ただ、バテンカイトスのように「ちゃんと」やる気を出して作っている作品もあることは事実です。ヒットを打つ時は打つのですが、普段の打率が極端に低い作曲家という評価になってしまいます。

で、レジェンディアです。
レジェンディアの音楽は桜庭さんではなく、ミスタードリラーで知名度を上げつつあった「椎名 豪」さんが担当されているんですよ。
これまでのテイルズサウンドとは一線を画す、オケ&生音全開の椎名豪ワールド!

これなんてアンサガのサントラの脇に並べられるレベル。

ニコニコですが、
【TOW】レディアントマイソロジー2 オリジナル戦闘曲集【マイソロ2】

でも、気合い入りすぎな椎名曲が聴けます。
あとはアイマスの「蒼い鳥」や「隣に…」も椎名さん。

今度出るPSPのGOD EATERも、音楽が椎名さんだったため購入を決意したぐらい最近のお気に入り作曲家様です。

PRESS STARTでは椎名さんが実際にゲストとして登場してくださいました。
植松さんが楽屋で「Melfesの意味」を教えてもらおうと聞いたら、
「輝ける青です!」としか言わなかったらしいですw (本当はただの造語)
で、植松さんが「そんな奴が凄い綺麗な曲書くんですよ(笑)」と言っていたのが印象的でした。



アンコールの「ザナルカンドにて」はTOUR de JAPONで演奏されたものと同一だったと思います。
「アンコールは何かなぁ?スクウェア(植松さん)枠が残ってるから、FFなんだろうけど」と思っていた矢先に、ピアノソロのあのイントロ。コンマ1秒でザナルカンドだとわかりますよね!
植松さんが本気で泣いていました。


「星のカービィーメドレー」はGB版の初代カービィー曲でのみ構成されたものです。
意外なことに桜井さんが主催者側に居ながらカービィーがPRESS STARTで演奏されるのはコレが初。
でも、ストリングスがメインなこのGREEN GREENSのアレンジはダイナミズムに欠け微妙でした……スマブラコンサートのCDに入っているトランペットが高鳴るやつの方が好きなんですよ。
Filed under: リアルレポート,日記 — monta @ 23:59