2012 年 12 月 22 日

[レビュー]ルミカのブレード ルミエース


[最終更新:2012.12.22 PM13:55]



メーカー 株式会社ルミカ
発売日 2012年12月26日
(一部店舗のみ2012年12月19日先行発売)
定価 1575円
購入日 2012年12月19日
購入店 でらなんなん秋葉原店
購入価格 1260円
ペンライト色 ホワイト、レッド、ピンク、グリーン、ブルー、イエロー、オレンジ、バイオレット
※全て個別売り
光源 白色LEDx1
電池 単四x3
光量切り替え 3段階+ブースター
連続点灯時間 6~20時間(メーカー公表値)
全長 25cm
重量 97.6g(電池・ストラップ含む)
ストラップの有無 付属


ケミカルライト(ルミカライト)や大電光シリーズでお馴染みの老舗ルミカ様よりブレードタイプの高出力ペンライトが発売されました。


ホワイト、レッド、ピンク、グリーン、ブルー、イエロー、オレンジ、バイオレットの全8色がラインナップされています。
キングブレードが今年4月に発売されてから早8ヶ月。ペンライトの新商品ラッシュが加速しております。



パッケージスキャン(※2348×3352ピクセル)
なお、色ごとにパッケージの背景色、文字色も異なるという中々凝った仕様です。
形も長方形ではなく羽子板状で珍しいですね。末広がりの縁起担ぎでしょうか。

■外観■

新発売のペンライトなのに既視感がありますが気のせいです。



寸法はキングブレードとほぼ同等ですが、筒と持ち手の太さがキンブレより2mmほど細くなっています。



重量は電池込みで97.6gでした。



冷却用の通気口は2箇所あります。



電池は単四電池x3本で、ドライバーやコインなどを使うことなくフタを開けることができます。



無地の白いストラップはキンブレより太くて長いです。
長さの調節もできるようになっています。



レンズ部


赤と紫はレンズが着色されているだけで、光源自体は共通の白色LEDとなっています。



筒はもちろん着脱できます。
ただし、ターンオンやキンブレとの互換性はありません。



筒先端の裏側には円錐形の反射鏡があり、フィルムの色とLEDの光を混ぜて反射します。



ただ、いささか反射しすぎなため、先端が不自然に光っているように見えます。
(振ると先端の軌跡がわかるぐらい)

■操作性■

電源のON、OFFは底面の電源スイッチを2秒長押しします。
キンブレが軽くスイッチを押しただけで点灯してしまう仕様のため、運搬中に勝手に付いていたという事故があるのに比べればルミエースはセーフティーな仕様と言えます。(なお、キンブレもスーパーブルーから若干長押しする仕様になりました)
ただ、2秒という時間は思いの外長いため、ライブで曲が切り替わった瞬間に点灯できないというジレンマもあります。

点灯後は電源スイッチを軽く押すたびに光量が「High→Mediam→Low」という順番で切り替わります。
「明るい→暗い」という順で変わるので、「暗い→明るい」順の他ペンライトに慣れていると戸惑いますね。



本体横のブースタースイッチを押すことでHighモードよりも明るいブーストモードに切り替わります。


ただし、ブースタースイッチを押している間だけ有効です。
ボタンを離したら元の明るさに戻ってしまします。
また、ブーストは連続20秒で強制解除されますので、ブーストが必要な場合は再度スイッチを押す必要があります。
長時間の超高輝度発光は本体の冷却が必要なことや、周りの人に迷惑であるのでルミエースの手動操作が必須な仕様は理に適っているとも言えます。(サンダーLV4は迷惑です)

■フリッカーについて■
キンブレはPWM制御によって光量を調節しているのですが、パルスの周期がよくないのか最大輝度以外ではフリッカーが発生していました。(暗い部屋でキンブレを振ってみれば残像が出ます)
後にスーパーブルーではフリッカーが改善されていることが確認できています。
ルミエースについては以下の動画をご覧ください。


全明るさにおいてフリッカーが発生しています。残像が出るキンブレほど目立つフリッカーではありませんが、動体視力の良い人であれば気付くレベルです。
また、動画ではブーストモードではフリッカーが見えなくなっていますが、これは露出補正が働いたためで実際には少量のフリッカーが発生しています。
(デジカメでシャッタースピードを1/30秒より速く設定してフォーカスを合わせればよくわかります)

■発色■


ルミエースとキンブレのLEDは白色LEDですが、色の傾向がルミエースは昼白色寄り、キンブレが昼光色寄りになっています



ホワイト
前述のLEDの色の違いによりルミエースとキンブレも微妙に色が異なります。



ブルー
キンブレ旧ブルーと同等です。



オレンジ
ルミエースの方がオレンジ色が薄いです。写真では明るく見えるのはLEDの光がより透過しているためです。



グリーン
ルミエースの方が明るい緑になります。



レッド
ルミエースは白色LEDプラス着色レンズなことを考慮すれば健闘しています。



バイオレット
キンブレのマットに近い色になります。



イエロー
ルミエース、キンブレで大きな違いはありません。



ピンク
ルミエースの方がキンブレよりも鮮やかなピンクに見えますね。

■照度・消費電流■
例によって照度は「コンサート用ペンライトの照度比較」ページにまとめていますのでそちらをご覧ください。

参考までに新品アルカリ電池4.5V時の消費電流も測っておきました。
光量 mA
Low 60
Mediam 110
High 260
Boost 460
放熱は後日掲載します。

■分解■
※分解及び改造行為を行ったペンライトは安全性が保証できないためライブ会場に持ち込まないでください。


まず上下のリングをマイナスドライバーなどで外します。



リングを外せば簡単に開きます。



底面側の電極と基板がビニルコードでハンダ付けされていたのには驚きました。(製造の手間的な意味で)



基板



LED



ヒートシンク。キンブレより長さはありますがフィンの数は少ないです。



レンズ(赤色の場合)

■まとめ■
■良い点
・価格が安い
・取扱い店舗が多い
・明るさはキンブレ以上(ブースト使用)
・ブーストの制限が設けられている

■賛否両論
・先端が妙に明るい
・電源ONOFFに2秒必要
・レッド、グリーン、ブルーはカラーLEDが良い

■悪い点
・フリッカーがある(初期キンブレよりは少ない)
・マットタイプがない