[最終更新:2016.05.08 PM23:50]
※このページは高性能な新製品が出る度に随時更新されます。
これまで当blogではたくさんのペンライトをレビューしてきました。
しかし、ペンライトの種類があまりに多くなり
「どのペンライトを買えばいいのかわからない」という声も聞くようになりました。
そこでこのページではペンライトの種類について詳しく解説していきます。
皆さんの参考になれば幸いです。
■ペンライトの種類■
まず一口に「ペンライト」と言っても範囲は広く、大きく分けると「電池式」と「化学発光式(ケミカルライト)」の2種類があります。
それ以下の分類は各メーカーの製品名と関連しています。
ケミカルライトとは、容器の中に入っている2種類の液体を混ぜ合わせて化学反応で発光するペンライトを指します。棒を折って発光させるペンライトは全てケミカルライトです。
ペンライトを指す用語でよく誤用されるのはサイリューム(Cyalume)です。
サイリュームは日本オムニグロー社の登録商標(登録番号 第1837515号)なので、他社のケミカルライトを指す言葉としては不適当です。……ですが、現実には
ケミカルライトの代名詞として広く使われていますので誤用だとしても大目に見てやってください。
※ケミカルライトのメーカー(ルミカ、リバールーツ)のWebサイトにはサイリューム、サイリウムという用語は出てきません。
※サイリュームがケミカルライト全般を指すことはあっても、電池式ペンライトにまで範囲が及ぶことはまずありません。(例外:MC中に演者が「みんなのサイリウム綺麗だね~」と言ったりする場合)
※そもそもサイリュームをサイリウムと書くのは発音上おかしいのですが、今さら誰も直さないのでそういう物だと思ってください。
さて、当blogで取り上げるのはケミカルライトではなく、
電池式で光源にLED(発光ダイオード)を採用したペンライトです。(以降、電池式LEDペンライトと呼びます)
電池式LEDペンライトはケミカルと比べて長所が多く、現在の主流となっています。
初期投資はケミカルよりも高いですが、電池式LEDペンライトは一度買ってしまえば後は壊れるまで使えるので非常に便利です。
次に、電池式LEDペンライトには
フルカラーと単色があります。
フルカラーというのは光の三原色である
赤(Red)、
緑(Green)、
青(Blue)のLED=RGB LEDを搭載したペンライトを指し、3色を組み合わせることで目的の色を再現します。
[光の三原色による加法混合のイメージ]
単色というのは1色しか点灯できないペンライトを指します。
搭載されているLEDはかつては「白色LED+カラーフィルム」という組み合わせでしたが、近年は高輝度赤色LED、緑色LED、青色LEDに始まり、黄色、橙色、ピンク色、パープルLEDといった綺麗な単色光を放つ製品が増えています。(フルカラーペンライトが登場したので単色ペンライトは発色の良さを高める方向に向かいました)
フルカラーと単色ペンライトの長所、短所をまとめました。
初めて買われるなら
フルカラーペンライトをオススメします。
これ1本あればどのイベントにも対応できるからです。
フルカラーの発色に満足できなくなったら単色に手を出せば良いと思います。
管理人のオススメは
・フルカラー1本
・単色ホワイト1本(フルカラーペンライトに白色LEDが搭載されていない場合)
・単色の高輝度オレンジ1本 or ケミカルの高輝度オレンジ数本
の組み合わせで、フルカラーが苦手としている色を単色で補完しています。
(フルカラーのホワイトはR,G,Bで合成するため薄紫に見えたり、電池が消耗すると赤みが強くなるので綺麗とは言えません。※2016年現在は白色LEDが搭載されたフルカラーペンライトが登場したのでそちらを購入すればホワイトは問題ありません)
そして、電池式ペンライトにはもう一つ重要な要素として
「電池の種類」があります。
明るさは単4電池タイプ > ボタン電池タイプです。
これは絶対に越えられない壁があります。
※例外として単4電池1本のルミエーススターライトは「小型軽量・低輝度長時間動作」がコンセプトなためボタン電池タイプと同等の明るさになります。
■オススメのペンライト■
さて、ペンライトの種類を学んだのでいよいよ機種の選定に入ります。
まず電池式ペンライトのメーカーですがルミカ、ターンオン、ルイファン・ジャパンが入手性、性能面でオススメです。
(他のメーカーもありますが入手性が悪かったり、使い勝手が悪い製品が多いので除外します)
各社の現行製品(2016年5月8日)をフルカラーor単色×電池の種類で分類すると以下のようになります。
過去に発売されていたペンライトは以下の図にまとめました。クリックすると拡大します。
メジャーどころは網羅していると思うので、お使いのペンライトの後継機種が出ているかお確かめください。
同じカテゴリにある製品ごとにスペックを比較します。
※詳細な発色、使い勝手は
レビュー記事をご覧ください。
フルカラータイプならボタン電池式を使う理由がない限り、キングブレードX10IIIかミックス・ペンラ-雷(サンダー)(※在庫限り)、ミックス・ペンラ-HBのどれかを買っておけば間違いありません。
※発光部のラインナップで、
キングブレードX10IIIは
3種類、ミックス・ペンラ-サンダーは
4種類あるので注意してください。
キンブレのスモーク、カラサンのホワイトは筒自体が白くなっていて、シャイニング/キラキラは透明な筒にラメ感のあるフィルムシートが入っています。
シャイニング/キラキラの筒を利用して、
自作デザインのペンライトを作ることもできます。
詳しくは、当blog
「OHPフィルムでペンライトをデコレーションする」をご覧ください。
キンブレとミックスペンラシリーズの決定的な違いは先端処理の方法です。
キンブレX10IIはSuperTube以外、先端が完全にシールドされて光りません。
逆にキンブレはこの仕様を利用して、
各イベントとのコラボ製品では先端にロゴが光るようになっています。
※追記:キンブレX10IIIから先端にロゴが光るようになりました。
続いて単色LEDペンライトです。
※単色ペンライトでUO的な使い方をしたいなら、「キングブレードMAX II SuperTube オレンジ」か「ペンラUO」をお選びください。
表の中に
「発光部ラインナップ」という項目がありますが、これはペンライトの光る部分がマット感があるタイプなのか、ラメ感があるタイプなのかの差異です。
メーカーによって呼び方が異なりますが本質的には同じものを指しています。
■レギュレーションについて■
最後に「レギュレーション」(禁止事項)について説明します。
近年、観客同士のペンライトの取り扱いが原因でトラブルになることがあります。
本来であれば観客同士で解決するべき問題ですが、現実はそうもいかないため運営側がレギュレーションという形で制限を加えることが常態化しています。
これらレギュレーションに違反した場合、即刻退場もしくは数回の警告後に退場という処分が下されることがあります。
無用なトラブルを避けるためにも
レギュレーションは必ずお守りください。当サイトからのお願いです。
※以下に示すレギュレーションはペンライトに関するものだけです。
その他のレギュレーションについては各イベントの注意事項にお従いください。
ペンライトの選定に関わってくるのは
「長さの制限」と
「電池の制限」です。
長さについては、上で紹介したペンライトなら全て25cm制限をクリアしています。20cm以下については商品のバリエーションで対応していることがほとんどです。
他、ペンライトのことで何か質問がありましたらコメント欄にお寄せください。