[レビュー]ターンオンPRO110シリーズの系譜
[最終更新2014.05.17 PM13:40]
これまで当blogではターンオンPRO110シリーズをいくつも取り上げてきました。
ボタン電池ながらも明るさは実用レベル以上に確保されており、ムラも少ないので愛用されている方も多いのではないでしょうか。
◆[レビュー]ボタン電池でフルカラー:カラフルプロ110
◆[レビュー]ターンオン プロ110ネオンスティック
◆[簡易レビュー]ゆいかおり BUNNY FLASH!! 公式ペンライト
ゆいかおりの例にありますようにPRO110シリーズは派生品が複数あるペンライトでして、仕様も面白いものが多いので今回まとめて紹介します。
※主にキングレコード関連のアーティストが対象です。
三嶋章夫プロデューサー率いる第三クリエイティブ本部から水樹奈々(LIVE CIRCUS、NANA WINTERFESTA2014)、田村ゆかり(Cute’n Cute’n Heart、Fruits Fruits Cherry)、宮野真守(TRAVELING!)、ゆいかおり(BUNNY FLASH!!)
ももいろクローバーZから春の一大事2014(国立競技場ライブ)のペンライトです。
時系列に並べると以下のようになります。
全て形状は純正のPRO110シリーズと同じですが、中身は微妙に変わっていますので順を追って説明していきます。
2011年4月~2013年6月:PRO110の市販化まで
まず前提知識として「ターンオン社とももいろクローバー(Z)は以前から親密な付き合いである」という点を抑えておきましょう。
ターンオンの新作ペンライトは最初にももクロ現場で投入されると言っても過言ではなく、今回のPRO110シリーズをはじめ、サンダーシリーズの原型であるイナズマネオンスティックもギガライトとして投入されています。
よって、ターンオンの動向を知る上でももクロのペンライトは是非ともチェックしておきたい存在であります。
そんなももクロのグッズが網羅されている「ももいろクローバーZ オフィシャルグッズ大百科」を参考にして、ペンライトを見て行きましょう。
※ももクロよりも先に○○の現場で採用例がありましたら是非教えてください
まず2011年4月の「中野サンプラザ大会 ももクロ春の一大事」にて長い持ち手(分割線あり)が初登場します。
2010年9月のセカンドデビューツアー秋の陣までは現行のネオンスティックでお馴染みの、
スクリュー式でした。(余談ですがこのスクリュー式は2010年頃からアーティスト公式ペンライトとして使われるようになりました。水樹奈々で言えば2010年7月のLIVE GAMESからスクリュー式になっています。当時市販のネオンスティックはスクリュー式ではなく側面のネジを締めて点灯させるタイプで、2012年5月からスクリュー式が市販化されました)
さて、この「春の一大事ペンライト(2011年版)」は単色ではなく、6色(桃→赤→黄→緑→青→紫)に自動的に切り替わる仕様となっています。ターンオン製品で言うところのレインボースティックシリーズに近い仕様です。
ユーザーが色を切り替えられるわけではありませんが、LEDの種類的にはフルカラーペンライトという扱いになります。
その後、2012年2月のモーレツ☆大航海ツアーにて分割線がなくなり現行のPRO110とほぼ同じ形状となりますが、まだ光源は白色LEDのままです。
単色カラーLED化は2013年3月のJAPAN TOUR2013のZ型ペンライトで初登場となります。
ただしZ型ペンライトのパープルは白色LED+着色レンズとなっています。
一方その頃、単4電池タイプでは革命が起こります。
2012年4月には単4電池でパワーLEDを採用した初代キングブレードMAXが発売、同年8月にはフルカラー化したキングブレードX10が発売となりペンライト業界が一気に活気づいたのは記憶に新しいところですね。ターンオンもサンダーシリーズ、ルミカもルミエースを順次投入して現在に至ります。
ただ、これら単4電池タイプはアイドルマスターなどレギュレーションで禁止しているイベントや、公式が明るすぎるペンライトを嫌っている現場で使用することはできません。
そこにターンオンが目をつけたのかは不明ですが、まだ他社から高性能なペンライトが発売されていないボタン電池タイプ市場に、密かに高性能だったももクロ公式ペンライトをPRO110シリーズとして発売することになったのだと推測しています。
(PRO110のプロをプロデューサーのプロと考えれば自然な流れです)
ターンオンの新作ペンライトは最初にももクロ現場で投入されると言っても過言ではなく、今回のPRO110シリーズをはじめ、サンダーシリーズの原型であるイナズマネオンスティックもギガライトとして投入されています。
よって、ターンオンの動向を知る上でももクロのペンライトは是非ともチェックしておきたい存在であります。
そんなももクロのグッズが網羅されている「ももいろクローバーZ オフィシャルグッズ大百科」を参考にして、ペンライトを見て行きましょう。
※ももクロよりも先に○○の現場で採用例がありましたら是非教えてください
まず2011年4月の「中野サンプラザ大会 ももクロ春の一大事」にて長い持ち手(分割線あり)が初登場します。
2010年9月のセカンドデビューツアー秋の陣までは現行のネオンスティックでお馴染みの、
スクリュー式でした。(余談ですがこのスクリュー式は2010年頃からアーティスト公式ペンライトとして使われるようになりました。水樹奈々で言えば2010年7月のLIVE GAMESからスクリュー式になっています。当時市販のネオンスティックはスクリュー式ではなく側面のネジを締めて点灯させるタイプで、2012年5月からスクリュー式が市販化されました)
さて、この「春の一大事ペンライト(2011年版)」は単色ではなく、6色(桃→赤→黄→緑→青→紫)に自動的に切り替わる仕様となっています。ターンオン製品で言うところのレインボースティックシリーズに近い仕様です。
ユーザーが色を切り替えられるわけではありませんが、LEDの種類的にはフルカラーペンライトという扱いになります。
その後、2012年2月のモーレツ☆大航海ツアーにて分割線がなくなり現行のPRO110とほぼ同じ形状となりますが、まだ光源は白色LEDのままです。
単色カラーLED化は2013年3月のJAPAN TOUR2013のZ型ペンライトで初登場となります。
ただしZ型ペンライトのパープルは白色LED+着色レンズとなっています。
一方その頃、単4電池タイプでは革命が起こります。
2012年4月には単4電池でパワーLEDを採用した初代キングブレードMAXが発売、同年8月にはフルカラー化したキングブレードX10が発売となりペンライト業界が一気に活気づいたのは記憶に新しいところですね。ターンオンもサンダーシリーズ、ルミカもルミエースを順次投入して現在に至ります。
ただ、これら単4電池タイプはアイドルマスターなどレギュレーションで禁止しているイベントや、公式が明るすぎるペンライトを嫌っている現場で使用することはできません。
そこにターンオンが目をつけたのかは不明ですが、まだ他社から高性能なペンライトが発売されていないボタン電池タイプ市場に、密かに高性能だったももクロ公式ペンライトをPRO110シリーズとして発売することになったのだと推測しています。
(PRO110のプロをプロデューサーのプロと考えれば自然な流れです)
2013年6月~:他アーティストでの採用
PRO110シリーズの市販化と前後してももクロ以外の現場でも採用されるようになりました。
推測ですがこの頃からターンオンがOEM向けに公開しているサンプルにPRO110が載ったのではないでしょうか?
6月に田村ゆかりCute’n Cute’n Heart、7月に水樹奈々LIVE CIRCUSで採用されています。
ももクロは8月の夏のバカ騒ぎ2013、GOUNNでも引き続きPRO110が使われ、2014年3月の春の一大事2014にてパープルも念願の単色カラーLED化されました。
田村ゆかりでは2013年6月のCute’n Cute’n Heart、9月のCaramel Ribbonまで白色LED+着色レンズという組み合わせでしたが、2014年2月のFruits Fruits CherryよりピンクLEDが使用されるようになりました。
推測ですがこの頃からターンオンがOEM向けに公開しているサンプルにPRO110が載ったのではないでしょうか?
6月に田村ゆかりCute’n Cute’n Heart、7月に水樹奈々LIVE CIRCUSで採用されています。
ももクロは8月の夏のバカ騒ぎ2013、GOUNNでも引き続きPRO110が使われ、2014年3月の春の一大事2014にてパープルも念願の単色カラーLED化されました。
田村ゆかりでは2013年6月のCute’n Cute’n Heart、9月のCaramel Ribbonまで白色LED+着色レンズという組み合わせでしたが、2014年2月のFruits Fruits CherryよりピンクLEDが使用されるようになりました。
2013年10月~:トリコロール化
ボタン電池タイプでフルカラーのカラフルPRO110は優れたペンライトでしたが、白色が汚いという欠点がありました。
カラフルPRO110はRGB LEDの他に白色LEDを搭載していますが、残念ながらホワイトはRGB+Wの4色点灯という仕様のため発色が濁ってしまうのです。
この改善を狙ったのか定かではありませんが、「RGBで混色させないマルチカラーペンライト」が投入されます。
2013年10月の宮野真守TRAVELING!では青,赤,白色、2014年2月のゆいかおりBUNNY FLASH!では青,ピンク,白色に発光します。
中間色は単色カラーLEDでカバーすることで、電池の消耗による色バランスの変化を回避することもできます。
PRO110は最大4つのLEDを搭載できるので、構造上は4色発光のペンライトも作れるはずですが宮野真守、ゆいかおりの例では白色LEDを2発搭載しているため3色発光(トリコロール)に留まっています。
管理人としては「アーティストに必要な色のみを最高の発色で確保できる」というコンセプトを大変気に入っているため他のイベントでも採用されて欲しいですね。
備考ですがトリコロールではないカラフルPRO110ベースのペンライトは、PASSPO、ChouChoで採用例があります。
カラフルPRO110はRGB LEDの他に白色LEDを搭載していますが、残念ながらホワイトはRGB+Wの4色点灯という仕様のため発色が濁ってしまうのです。
この改善を狙ったのか定かではありませんが、「RGBで混色させないマルチカラーペンライト」が投入されます。
2013年10月の宮野真守TRAVELING!では青,赤,白色、2014年2月のゆいかおりBUNNY FLASH!では青,ピンク,白色に発光します。
中間色は単色カラーLEDでカバーすることで、電池の消耗による色バランスの変化を回避することもできます。
PRO110は最大4つのLEDを搭載できるので、構造上は4色発光のペンライトも作れるはずですが宮野真守、ゆいかおりの例では白色LEDを2発搭載しているため3色発光(トリコロール)に留まっています。
管理人としては「アーティストに必要な色のみを最高の発色で確保できる」というコンセプトを大変気に入っているため他のイベントでも採用されて欲しいですね。
備考ですがトリコロールではないカラフルPRO110ベースのペンライトは、PASSPO、ChouChoで採用例があります。
2014年2月~:専用ラベルの登場
公式ペンライトとしてのPRO110は当初「CONCERT PENLIGHT SUPER LUMINOUS」という汎用的なラベルでした。
市販のPRO110だと使用しているLEDとラベルの色が対応しているという特徴があります。
2014年1月の水樹奈々WINTERFESTAでは、
ラベルが市販のPRO110と同等(青色)になりました。
そして、2014年2月の田村ゆかりFruits Fruits Cherryでは、
ついにライブロゴが入った専用ラベルが登場します。
5月の宮野真守WAKENING!でも専用ラベルになったので、6月から始まる水樹奈々LIVE FLIGHTでも専用ラベルになるのは確定的です。
ちなみにももクロ(春の一大事2014)では、
SMOOCHのロゴが入っていますが、チームしゃちほこでも使われているので専用ラベルというわけではないようです。
市販のPRO110だと使用しているLEDとラベルの色が対応しているという特徴があります。
2014年1月の水樹奈々WINTERFESTAでは、
ラベルが市販のPRO110と同等(青色)になりました。
そして、2014年2月の田村ゆかりFruits Fruits Cherryでは、
ついにライブロゴが入った専用ラベルが登場します。
5月の宮野真守WAKENING!でも専用ラベルになったので、6月から始まる水樹奈々LIVE FLIGHTでも専用ラベルになるのは確定的です。
ちなみにももクロ(春の一大事2014)では、
SMOOCHのロゴが入っていますが、チームしゃちほこでも使われているので専用ラベルというわけではないようです。
ももクロペンライトの点滅機能について
ももクロペンライトには
「FLASHING……アップテンポにパッパッと光ります」
「WAVING……スローバラードにフワフワと光ります」
という点滅機能が備わっています。
GIF動画を用意したのでご覧ください。
まずはFLASHINGです。
1秒間に約2.5回ほど点滅します。
管理人としては点滅、フリッカーは気が散るので否定的です。
ターンオン社としてもWebサイトを見れば
フリッカーに気を使っているはずなのですが、点滅機能は良しということなのでしょうか。
例えば↑は緑と黄色が交互に点滅している例ですが、これが青と赤の点滅だった場合いわゆる「ポケモンショック」と似た現象になるわけです。(青の点滅はしゃちほこペンライトで可能)
光過敏性発作を誘発しかねない機能のため、搭載して欲しくないというのが率直な意見です。
次にWAVINGです。
暗から明:約0.6秒
明キープ:約0.6秒
明から暗:約1秒
という間隔で明暗と繰り返します。FLASHINGよりまだマシですが、暗←→明の間はフリッカーが発生します。同機能はももクロ専用というわけではなく、中島 愛 FINAL LIVEのペンライトでも搭載されていました。
LEDの発色比較
単色カラーLEDを採用したももクロ春の一大事2014ペンライトのLEDを見てみましょう。
注目すべきは赤色、緑色、ピンク色LEDが着色拡散タイプのLEDを使っているという点です。
これまでのPRO110シリーズおよびアーティスト公式ペンライトは無色透明タイプもしくは着色透明タイプを採用していました。
砲弾型LEDの樹脂には無色透明、着色透明、着色拡散の3タイプがあります。(レンズキャップによる後付け拡散タイプもあり)
着色拡散タイプの利点はその名の通り光を拡散するので、LED特有の指向角の狭さによる直視したときのドきつい光を和らげるという効果があります。欠点としては明るさがやや落ちます。
ただ、ももクロ全てのLEDが着色拡散タイプというわけではなく、紫色と黄色LEDは着色透明タイプを採用しているので統一されているわけではないようです。どういった意図なのかわかりません。
※追記:コメント欄で頂いた情報によりますと、GOUNNでは緑=透明、黄=着色拡散、紫=無色透明白色LED+着色レンズだったとのことです。黄色が着色拡散から着色透明に変りました。
続いて田村ゆかりFFC、ゆいかおりBUNNY FLASH、ももクロ佐々木彩夏のピンクLEDを比較してみましょう。
広義の上ではどれもピンク色LEDですが、発色は大きく異なります。
田村ゆかりFFCは一般的なフルカラーペンライトに当てはめると薄い発色ですがHTMLカラーで言うところのpink■#FFC0CB■に近い色なので実はこれが正解なのかも知れません。
また、CCHとCRまでの白色LED+着色レンズと似た発色なのは意図した仕様なのでしょう。(照度は大きく向上しているのでフィルムは綺麗に発色します)
ももクロ佐々木彩夏のピンク色LEDは紫に近いピンクです。darkviolet■#9400d3■に近い色です。
ゆいかおりのピンクはhotpink■#ff69b4■に近い色――つまり一般的なフルカラーペンライトのピンク色に近くなっています。
カラフルPRO110とも比較しました。やはり、ゆいかおりのピンクが扱いやすい色だと思います。
ゆいかおりのPRO110は市販すれば売れそうですよね。
続いて水樹奈々WINTERFESTA、宮野真守TRAVELING!、ゆいかおりBUNNY FLASH!!の青色LEDを比較してみましょう。
全て微妙に色が異なります。
水樹奈々は市販のPRO110ブルーと同じもので、この中ではオーソドックスな青色と言えます。
宮野真守は濃い青色で肉眼ではこの写真よりも濃紺に見えます。
ゆいかおりは水色に近い青色で、アーティストのイメージカラーに合わせた感があります。
続いてももクロ玉井詩織、キンブレiLiteイエロー、サンダー220PSの黄色LEDを比較してみましょう。
サンダー220はやや蛍光イエローに近い黄色なのに対し、玉井詩織はレモン色、iLiteは普通の黄色LEDでしょうか。
今までのネオンスティックイエロー(白色LED+黄色フィルム)よりか黄色に見えるので市販して欲しいですね。特にカラフルPRO110は黄色が汚いので。
続いてももクロ高城れに、キンブレiLite、キンブレMAXII、サンダー220PSの紫色LEDを比較してみましょう。
ももクロ高城れにの紫色はキンブレiLiteと同様、青色に寄った紫色となっています。
筒を付けた時の発色も似ています。
10cm照度
※ロット違い、LEDの個体差により同じ電流値、照度になるとは限りません。あくまで目安として参考にしてください
安定化電源を4.5Vに設定した場合の照度を測定しました。測定方法は「コンサート用ペンライトの照度比較」ページに準拠しています。
筒は全てカラフルPRO110キラキラのM-Typeで統一しています。
筒は全てカラフルPRO110キラキラのM-Typeで統一しています。
色 | 10cm照度[Lx] | ||||||
水樹奈々 CIRCUS |
水樹奈々 WINTERFES |
田村ゆかり CCH |
田村ゆかり FFC |
宮野真守 | ゆいかおり | ももクロ | |
ブルー | 121 | 122 | 55 | 61 | |||
ピンク | 38 | 79 | 54 | 20 | |||
ホワイト | 83 | 87 | |||||
レッド | 43 | 58 | |||||
イエロー | 83 | ||||||
グリーン | 84 | ||||||
パープル | 41 |