おかげさまでmonta@siteは今月をもって
開設10周年を迎えました。
こんにちは、montaです。
思えば様々な人に支えられてきた10年だったと思います。そしてmonta@siteがあったからこそ今の自分という存在がここにあります。
当初はリアル世界の私情をなるべく介さないように心がけていたつもりでしたが、当サイトに掲載されるコンテンツの移り変わりを見てもリアル世界に影響されまくりで、特定のコンテンツを楽しみにしている方にはご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした。
途中、謎の空白期間(2003年11月~2006年1月)がありましたが、再起できたのもリアル世界での変化があったからこそです。柄でもない話ですが、人と人との出会いは本人が自覚している以上に重要なようです。
10年という節目ですし、たまにはペンライトの話をやめて
monta個人の昔話でもしましょうか。自分語りがしたい年頃なのです。
monta@siteが誕生した2003年当時、montaは高校生でした。
今の高校生の方はご存知ないかも知れませんが、2000年代初頭に「テキストサイト」「個人ニュースサイト」という一大ムーブメントがありました。
※テキストサイト:
文章(HTML)と少量の画像のみで構成されたWebサイト。フォントいじりを駆使し、面白いネタをより面白く、元が面白くないネタでも何故か笑える読み物として提供していた個人サイトの一種。細い回線速度でも楽しめるコンテンツとして流行。
※個人ニュースサイト:
管理人が気になったニュースを1~2行のコメントで羅列的に紹介していく二次情報サイト。
紹介されるニュースは管理人個人の性格・趣向を反映したものが多く、気が合う管理人のサイトを見れば自分が必要とするニュースが手に入るのでリピーターを獲得しやすい。
今は亡き「ReadMe!」のランキング上位にあったサイトは一日あたり数10万~数100万HITは当たり前という世界だったのです。(何故テキストサイトと個人ニュースサイトが衰退してしまったのかは色々な場所で論じられているので割愛します)
montaも2001年ぐらいからテキストサイトに入り浸り、読む側として大いに楽しんでいました。
※一番好きだったテキストサイトは「バーチャルネットアイドルちゆ12歳」さんです。
月日は流れて
2003年夏――。
様々なテキストサイト・個人ニュースサイトを巡った結果、おぼろげながらもサイト運営のノウハウが掴めたので一念発起して
『自分のWebサイトを作ってみよう』と思い立ちました。
学校生活に不満があったというわけではないのですが、部活にも入っていないためそこそこ時間もありましたし、趣味と言えばチャットちゃんねるでのアニメ実況という非生産的な活動のみでしたし、何か成果物を残しておきたい欲求が強かったという理由も後押ししました。
それで出来上がったのが初代monta@siteです。
現在残っているログには日記ページしかありませんが、初代のレイアウトはフレームがある2ペイン構成で左側にコンテンツメニューがあったのですよ。
方針としてはテキストサイトというよりも「個人ニュースサイト+何か特集コンテンツがある」というスタンスで運営しようとしていました。TECHSIDEさんや裏ニュースさんとかその辺りに影響を受けていたのですね。
しかし、初代monta@siteの存在を知っていたのはほんの数名のみで、アクセスカウンタはほぼ回らない日々が続きました。検索サイトにも登録していなかったため、外部から人が来ることがないのも寂しさを演出に一役買っています。何故、検索サイトに登録しなかったのかは『もう少しまともなコンテンツが完成してからにしよう』という変なプライドがあったからでした。
結果として『誰に対して書いているのか』という明確な目的が持てずに
モチベーションが低下してしまい、わずか3ヶ月で更新停止となってしまったのです。
ここで初代monta@siteは一旦幕を閉じます。
それにしても当時の自分に
『10年後はペンライトのレビューがメインコンテンツになっていて、リアルでもイベントが大好きになっている』と言っても信じてもらえないでしょうね。
2003年のmontaは『陳腐なボーカルなんてイラネ』と思っていたゲーム音楽メインのインスト派だったのです。
スクウェア所属の作曲家をメインに据え、大雑把な括りですがファンタジー系が大好物でした。
例外として聴いていたボーカルは坂本真綾ちゃんと新居昭乃さん、後はゼノギアスの光田康典サウンドから派生して好きになったアイリッシュロックバンドのIONAとKARNATAKAぐらいという今とは違うベクトルでキモい奴だったと思います。
国際フォーラムやパシフィコ横浜に最初に入ったのもオケのコンサートだったので、それらの会場で立ち上がったりジャンプしたりするのは今でも違和感があるぐらいです。
転機となったのは、クロノクルセイドのOPテーマだった栗林みな実さんの「翼はPleasure Line」でしょうか。
ストリングス主体のそのサウンドは、ゲーム音楽ファンとしては馴染み深いもの。女性ボーカルと組み合わさることで得られる透き通った浮遊感、疾走感の心地よさがあります。
作曲家を調べると「上松範康」氏の名前が。
『feelの人か!』と一人合点したのを覚えています。
※feel=Elements Gardenの前身で美少女ゲームのBGMを主に手がけていた。
臆面もなく申し上げると、水樹奈々さんを詳しく知ろうと思ったキッカケも上松氏が手がけたTears’ Nightからです。
この辺りから現在のアニソンに傾倒していきました。
……とは言え軸足は今でもゲーム音楽にあり、メロディラインの印象深さや曲が表現する世界観を重視していることには変わりありません。
霜月はるかさんやCeuiさんが好きなものこういった経緯があるのですよ。
閑話休題
さらに月日は流れて
2005年――。
montaは大学生になりました。
滑り止めで不本意ながらも入った大学でしたが、ここでは友人らに恵まれました。
2つ入った部活のうち、一方の部活には今をときめくイラストレーターの先輩が2名も在籍しており、趣向の拡大と個人スキルアップに貢献しました。コミケなどでサークル活動ができるのも小手先の画像加工ができるのもこの時の経験のおかげです。
そしてもう一方の部活には個人サイトを毎日熱心に更新している友人がいました。
彼は勉強でも遊びでも何をやらしても的確にこなすハイスペックな人間で、さらに日記も面白いというmontaから見て明らかに「持っている人」でした。
日記のジャンルも日々の多岐にわたり、日々の取り留めのない話からアニメの話、GAの話、PC関係のハウツー的な内容に至るまでmontaがかつて書きたかったコンテンツがそこにはありました。
そうして
『自分でももう一度サイトを運営してみようかな……』と燻っていた火が次第に大きくなり、ついに再始動したのが2006年から今日まで続いている
第二期monta@siteです。
もちろん当時もアクセス数は少なかったのですが、初代と違っていたのは明確なユーザーの存在でした。
初期ユーザーはほぼ部活のリアル友人で構成されていたので、身内向けな内容と割り切り日々の体験を赤裸々に毎日書けたのです。
※あまりにも身内向けな内容は現在削除されています。
友人らのレスポンスも良かったので(同レベルの人間が集まっているのだから当然)、更新にも身が入りましたね。また、大学の立地的にも日々のネタに事欠かないという好条件が重なったのも追い風となりました。
自分で言うのもアレですが2006年中頃~2007年末ぐらいが一番脂の乗っていた時期だと思っています。やはり見てくれる人がいないとサイトは長続きしませんね。初期を支えてくれた友人らには今でも感謝しています。
また、この時期にWordpressへの移行も果たし、現在のページレイアウトが完成しました。
サイトコンテンツも次第に取り留めのない日記は減少し、製品レビューやイベントレポートなど単体記事として成立するものが増えていったのがこの時期です。アクセス数も増加の一途です。
さらにさらに月日は流れて
2009年――。
ここからは闇の社会人編がスタートします。
リーマンの日常はお察しくださいというものでしたが、ここでも今後のmonta@siteの方向性を決定づける重大なイベントがありました。
それは「会社の先輩が最強に強まったイベンターだった」ということです。
週末にイベントは当たり前、平日でも定時後に間に合うイベントには直行、間に合わなければ半休使って直行するという頻度の高さで、極めつけは
「閃ブレを使っていた」ことでしょうか。
閃ブレの作り方を教わり、
サイトに掲載したのが2010年5月です。
コメント数が閃ブレだけで243件、半分が自分の回答だとしても120件コメントがあったわけですよ。
『これだけ反響があるなら、乗るしかない!このビッグウェーブに!!』ということで
ペンライトに注力して今に至るというわけです。
この3年間はペンライト一本でmonta@siteを切り盛りしてきたようなものです。もっとも、購入したペンライトの数は一本や二本では利きませんが。
目標としては
CD-R実験室のyss氏ですね。(ほぼ全ての光学ドライブを購入、レビューされている偉大なお方です)
当サイトも同じ高みに行ければと思っております。
こうして振り返ってみると、何が欠けても今の自分はないのだと痛感しますね。
そして、転機というのは人との出会いを通じて訪れるものだと言うことも改めて知りました。
今後も当サイトは次の10年に向けて歩んでいきますので、これからもmonta@siteをよろしくお願い致します。
このサイトは『ウチのサイトを見て、新しくblogを始めてくれる人が出てくるのが一番嬉しい』montaがお送りしております。