2013 年 6 月 11 日

[NEWS]ターンオンがボタン電池式のフルカラーペンライトを開発中


でらなんなんのツイートより。
Array これまではボタン電池でフルカラーというとシナモンブレードIIIか、瞬色瞬光ぐらいしか存在していませんでした。
レギュレーションでボタン電池式のペンライトしか使用できないイベントにおいて選択肢が増えるのは良いことです。
これは楽しみですね。

また、先日お伝えしたフレンチローズについても続報がありました。
Array どうやらルミエースのように着色レンズを使用しているようです。
筒だけ買おうと思っていたのですがコレは本体ごと買う必要がありますね。
Filed under: ペンライトニュース — monta @ 22:17

2013 年 6 月 9 日

OHPフィルムでペンライトをデコレーションする


[最終更新:2014.12.29 PM21:30]


自分だけのペンライトフィルム、シートを作ってみましょう。
方法は簡単で、


このように透明なOHPフィルムに印刷するだけです。

――STEP1:準備――
■必須なもの
・A4サイズのOHPフィルム


インクジェットプリンタ用のOHPフィルムを用意してください。
amazonでは10枚980円で売っています。



・インクジェットプリンタ


安価な機種でも構いません。montaはCanonのiP2700を愛用しています。


iP2700は実売4000円を切っていて「交換用インクを買うより本体を買い換えた方が安い」というエコ全否定なプリンタです。(プリンタ業界のビジネスモデルを否定するわけではありませんが、せめて本体よりインクを安くするべきでは……)

■購入を推奨 ・染料系のブラックインク


インクジェットプリンタのインクには染料系と顔料系があるのですが、OHPフィルムの場合は染料系が適しています。(後述で比較しているので参照してください)
お手持ちのプリンタのブラックインクがどちらのタイプかお調べください。
iP2700の純正ブラックインク(BC-310)は顔料系なので、非純正の染料系インクを1670円で購入しました。

――STEP2:レイアウトデザイン――
ペンライトを何の用途で使うかにもよりますが、今回は、


入手困難な「ラブライブレード!」を真似して作ります。
まずは「ラブライブ!」のロゴデータを用意しましょう。
【方法1:透過PNGデータを探す】


「ラブライブ!Official Web Site」のロゴ(http://www.lovelive-anime.jp/img/top/title.png)は、


透過PNGとなっているので加工が容易です。
なお、印刷に耐えうるサイズの透過PNGデータが見つからなかった場合は別の方法を検討します。
【方法2:ベースとなったフォントデータから組み立てる】
ラブライブ!のフォントは、


「ネオプラスR」という890円の有料フォントですので、コレを使ってロゴを組み立てる方法があります。
ただし、この方法はロゴが既存のフォントのみで構成されている場合にのみ有効です。
フォントをアレンジして使っていたり、フォント以外の図形を使っているロゴには使えません。
【方法3:自分でトレースする】


PhotoshopのパスツールやIllustrator、InkScape(フリーソフト)などを使ってロゴデータを忠実にベクトルデータへ変換します。
この方法の利点は次の通りです。
・自力で目視してトレースするため、時間さえ掛ければ全てのロゴに有効
・一度ベクトルデータを起こせば無劣化で拡大縮小が可能

上記の方法1~3を上手く組み合わせることで時間短縮&高品質なロゴを再現することができます。
今回montaはPhotoshopでラブライブのロゴをトレースしています。

【※ロゴデータ、版権画像の取扱いについて※】
作品のロゴデータは著作物であり、商標である場合もあります。
つまり、「権利の塊」ですので他者が勝手に改変・使用すると同一性保持権の侵害で罰せられる恐れがあります。
個人的な使用を目的として印字する場合はグレーな線引になりますが、自作したフィルムを第三者に配布する場合は完全にアウトです。ご注意ください。
ロゴデータが用意できましたら用紙にレイアウトしていきます。
Photoshopなどで使用できるテンプレート用PSDファイル(ガイド付き)、PNGファイルを用意しておきましたのでご自由にお使いください。A4 300dpiを想定しています。
ダウンロード:template_140201.zip
なお、プリンタの機種によっては印刷範囲外の余白に食い込んでしまったり、実寸よりもサイズが上下する場合がございます。
必ずOHP用紙に印刷する前にコピー用紙で実験してください。

■キングブレード用フィルム

キンブレの場合は横143mm、縦88~90mmで純正フィルムと同等になります。
A4の場合、最大4つまで同時に印刷可能です。

■ターンオン用フィルム

ターンオンのネオンスティック、サンダーの場合は横158mm、縦76mmで純正フィルムと同等になります。
右端10mmは本体内に隠れてしまうのでレイアウトする際はセンタリングに注意しましょう。
A4の場合、最大3つまで同時に印刷可能です。

montaはレイアウトツールにPhotoshop CS4を使用していますが、フリーソフトではGIMPFireAlpaca[ファイア アルパカ]などがレイヤーに対応しているので便利です。


ただしFireAlpacaは文字の縦書きに対応していないので、縦書きしたい場合はKanchi TextRenderを組み合わせてください。


Kanchi TextRenderで透過PNGとして保存後、FireAlpacaに読み込ませます。
また、FireAlpacaの印刷機能は貧弱でA4横用紙に印刷できないため印刷は別ツールをご使用ください。
意外な方法としてエクセルでレイアウトする方法もあります。詳しくは「Declineの戯言」様をご覧ください。

――STEP3:試し刷り――
OHPフィルムは1枚100円と高価ですので、事前にコピー用紙に印刷して寸法をチェックしておきましょう。


カラフルサンダーに挿入してみました。



コピー用紙でも意外と良い感じに発色しますね。
用紙の質が低いので表面がザラザラとしていますが、もっとランクの高い上質紙であればキレイになりそうです。



フィルムが重なる部分はジャストフィットではなく、取り出しやすさを考慮してあえて余るようにしています。
最初は余るように作っておいて、気になるようでしたらギリギリまでカットすると良いですね。

――STEP4:OHPフィルムに印刷――


黒一色で印刷したい場合、プリンタの設定を「ブラックインクのみ使用」に変更してください。
メーカー、機種によって設定箇所が異なりますが、Canon iP2700の場合、


「インクカートリッジ設定」でブラックインクのみを使ってもらえるようになります。



なお、用紙設定はOHP用紙や光沢紙にしたいところですが、iP2700は普通紙以外だと必ずカラーインクで印刷する仕様なのであえて普通紙設定にしています。

さて、ここで顔料系インクと染料系インクの違いを確認してみましょう。


上から染料系ブラックのみ、染料系カラーインク(シアン、マゼンタ、イエロー)で合成、顔料系ブラックのみで印刷したものです。
染料系ブラックが最も黒く見えますよね。
なぜ違いが出るかは実際の印刷結果を見れば分かります。


染料系のブラックはOHPフィルム(インクジェット用)の奥まで浸透するため、キレイな黒色として発色できるのです。



OHPフィルムを外側、内側にシャイニングホワイトなどを詰めて完成です。

――作例――
■黒一色で作ったラブライブレード!もどき


黒なのでどの色でもハッキリと視認できます。

■ピンク色で作ったラブライブレード!もどき


ピンクは透過しやすく、光源の色によっては見えづらくなります。

■アニサマ2013 FLAG NINEペンライト


旗が波打っている部分はトレースして黒塗りしています。

■田村ゆかり LOVE LIVE 2013*Cute’n Cute’n Heart*公式ペンライトもどき


ロゴを完全トレースしています。所要時間は6時間ほどです。


両サイドに配置した草花は、Photoshop用ブラシファイルBrushes Pack 003 by ~Atenaispdを使用しました。
ベースにしているペンライトはサンダーのフレンチローズになります。

■ラブライブレード単色版


ベースとなったのはブシロードスリーブコレクションの画像で、パスツールで丁寧にキャラを切抜いた後、RチャンネルのみInkScapeでベクトル化しました。


全員分の作業時間としては計7時間ほどかかっています
※Rチャンネルのみを抽出した理由


衣装に赤系統が多めで白黒にした際に影の境界がわかりづらくなってしまうため、赤色をあえて抜きました。

Rチャンネルを抽出するにはIrfanViewというフリーソフトを使用し、メニューの「画像」→「チャンネルの表示」→「赤(R)」をチェックしてください。その後BMPやPNG形式で保存します。



InkScapeではメニューの「パス」→「ビットマップをトレース」→小窓が開くので「明るさの境界 しきい値0.800ぐらい」でOKをします。


ベクトルデータが抽出できたら元画像をDeleteキーで削除し、ベクトルデータを「Encapsulated Post Script(*.eps)」形式で保存し、Photoshopでラスタライズします。
※Photoshopを使用しない場合は「ビットマップにエクスポート」機能をご利用ください。※実際には透過PNGになります。
■ごらくブレード単色版


2期のメインビジュアルをInkScapeの「ビットマップをトレース」ツールを利用して二値化トレースしています。


トレース後はベクトルデータになりますのでEPS形式で保存後、Photoshopで展開することができます。

■ことほのうみブレードforキンブレiLite


キンブレiLiteも小さいサイズですがフィルム交換できます。

■μ’s Go→Go! LoveLive! 2015 ~Dream Sensation!


物販ページのロゴを加工しました。

他、質問がありましたらコメント欄かTwitter(@monta_at_site)へどうぞ。

[NEWS]ターンオン新色「フレンチ・ローズ」発売


ターンオンのラインナップにピンク系統のフレンチローズが追加されました。

ターンオンシリーズに新色「フレンチ・ローズ」が新登場!


【フレンチ・ローズ 新発売商品】



・サンダー110キラキラスティック/サンダー110キラキラスティックSタイプ
・スティックヘッド キラキラ/スティックヘッド キラキラSタイプ
・キラキラスティック

【発売スケジュール】
6/12(水):ターンオンWEB SHOP
6/12(水):オノデン本店(秋葉原)
6/15(土):千石電商3号店、でらなんなん秋葉原店
ターンオンのラインナップには既にピンクとピーチがありますので第3のピンク系統が投入されることとなります。
先日発売されたアクアブルーは、


他の色と差別化ができていましたので、フレンチローズも気になりますね。
Filed under: ペンライトニュース,ペンライト総合 — monta @ 22:05

2013 年 6 月 7 日

[レビュー]レインボーフラッシュLED傘


これからの季節、ペンライト好きなら是非とも押さえておきたいアイテムを紹介します。


メーカー 株式会社センチュリー
発売日 2010年
定価 1,480円
購入日 2013年05月30日
購入店 amazon.co.jp(センチュリーマケプレ)
購入価格 1,680円
発光色 レッド、グリーン、ブルー、イエロー、スカイブルー、パープル、ホワイト
光源 砲弾型フルカラーLEDx1、砲弾型白色LEDx3
電池 単四x3
光量切り替え なし
連続点灯時間 1日2時間使用して約12日間(メーカー公表値)
全長 約82cm
重量 約450g(電池含まず)
ストラップの有無 付属


累計10万本を超える大ヒット商品、「レインボーフラッシュLED傘」です。
テレビなどで紹介されているので、既にご存知の方も多いかと思われます。
関東は5月末に梅雨入りが発表されましたが、その後は晴天続きでイマイチ傘の出番がないですね。でもきっと雨の季節がやってくるはずです。想いはRain Rainです。



大人用と子供用がありますので、購入する際はご注意ください。


子供用は中棒が光らずに、親骨が光ります。

■タグスキャン



■マニュアルスキャン


注意書きに、



●本製品は電気製品です。水気の多いところや高温の環境でのご使用、保管は避けてください。
●濡れた手で本製品を扱わないでください。
と書かれているので雨をしのぐ用途で使うには不向きのようです。。。

■外観■

全長は約82cm、グリップ(持ち手)は約14cmです。



中棒の直径は13mmでグリップから先端(石突き)まで貫いています。



中棒には導光体のような筋が入っており、表面まで光るようになっています。
発光は透明感がありキレイです。



先端はそこそこ眩しいですが、人に向けるものではないので先端処理は不要のはずです。



グリップがJ字ではないので何か引っ掛けるには不便ですね。
ストラップは標準で付属しています。



点灯させなければ至って普通の傘です。



受骨にはバネが付いているので開閉もスムーズです。中身は本格派な傘ということですね。



グリップの底には白色LED(砲弾型x3)が仕込まれていて、中棒の発光とは別にON・OFFの切り替えができます。
夜道での落し物を探すなどの用途を想定しているとのことですが、


キャップを移植すれば楽しいことができそうですね。



電池はペンライトで一般的な単四x3本仕様です。
メーカー公表値では「1日2時間使用して約12日間」とのこと。

■操作性■

色の切り替えはグリップ脇のボタンにて行います。
ボタンを押す度に、


「レッド→消灯→グリーン→消灯→ブルー→消灯→イエロー→消灯→スカイブルー→消灯→パープル→消灯→ホワイト→消灯→グラデーション(速)→消灯→グラデーション(遅)」
の順で切り替わります。間に必ず「消灯」が入るのでペンライトのスムーズな色替え操作に慣れていると面倒ですね。
グラデーションについては、公式の動画をご覧ください。


それにしても、「レインボー」の名を冠するならホワイトではなくてオレンジを入れるべきなのではないでしょうか。
発色についてはホワイトが紫色っぽい、イエローがオレンジっぽいことを除けば概ね良好です。

■照度■
いつもの照度計測方法です。
10cm照度[LX]
レッド 2
グリーン 3
ブルー 5
イエロー 5
スカイブルー 8
ピンク 7
ホワイト 9
結果を見ればわかりますように、大電光改やルミスティックよりも遥かに暗いです。


昨今の高出力ペンライトに麻痺していると頼りなく感じてしまう明るさですが、本来の防犯や交通安全という用途ではこの程度で十分だと思います。

■まとめ■
■良い点
・価格がお手頃
・発色もそこそこ

■悪い点
・色の切り替えが不便
・傘なのに防水が不完全
なお、このLED傘を改造して良からぬことに使った場合、先の尖った82cmもある長物はレギュレーション以前に軽犯罪法の凶器携帯の罪でドナドナされる恐れがありますのでご注意ください。
私なら見つけ次第、真っ先に通報します。