2007 年 9 月 26 日

真にリミッターが必要なのは脚本。


昨日のスクールデイズ12話試写会の件、AT-Xでの放送が決定した瞬間、参加条件が『開封済、未開封は問いません。』に変わって呆れました。

結局、オーバーフロー自身の評判を落としただけの気がします。

しかしUDXのAkiba 3D Theaterとは良い意味で意外でしたね。てっきりどこかの貸し会議室だと……w


こんにちは、montaです。



さて、リリカルなのはStrikerSが最終回を迎えました(@千葉テレビ)

最大限に譲歩しても『凡作』止まり、過去2作との差に怒りを感じて評価すれば『駄作・クソアニメ』の部類に間違いなく入ります。

良くもまぁこんな「前哨戦レベル」の話を2クールも長々とやったものです。
普通のアニメと比べても圧倒的にテンポが速いグレンラガンなら半クール(6話ぐらい)でまとめ上げられるだろうし、「しゃにてぃあー」ことシャイニングティアーズ×ウインドなら2話ぐらいで終わっていた話ですw
無駄に「訓練」のシーンが多かったですよ。多すぎます。訓練なんてものは本編が始まる前のコミックやラノベ等の外伝で済ませておくべきです。


ドコがダメなのか面倒なので箇条書きで。


・主力3人が無敵設定過ぎて対抗できる敵が存在しないこと。
 →「リミッター」という設定を新たに設けてパワーセーブをしたが、結果として視聴者側は鬱憤がたまる一方になった。今回の話は3人が初めから全力全快であればスグに決着が着いたレベル。


・なのはさんのブラスターモードは身体に負担がかかるかと思いきや、結局前振りだけで本編では全くノーダメージ。
 →さらに5年前の重傷のことも序盤はさも大事な設定と思わせておいて、実際は「後遺症も何も残っていません」だったので拍子抜け。


・そもそもスカリエッティ一味が小物過ぎる。
 →ヒントをべらべら喋って弱点を自ら吐露しているのはどうかと。


・聖王教会周辺のキャラを黒幕にした方が盛り上がったはず。
 →そもそもこの教会の勢力は必要無かった。


・ナンバーズに宿されたスカリエッティクローンの設定が最終話で完全に放置されていたこと。


・近年希に見るキャラデザ・メカデザのセンスの無さ。
 →特にガジェットのデザインは壊滅的。数の子こと「ナンバーズ」のデザインなんて初めから「商品化」を想定していない酷さ。


・はやてが全く有能に描かれていず、ノンキにお茶してるシーンなど逆に無能にしか見えなかった
 →『誰か指揮代わって!』のシーンも、「おいおい、指揮なんてしてたか……?」と思いました。
 →ヴィータだけが働いているように見えました。
 
 
・「ヴォルケン達の傷の治りが遅くなって、人になりつつある」というエピソードのその後が語られてない。
 →ヴィータなんてラストあたりで瀕死だったはずなのに普通に復活している。
 
 
・フェイトは確実に「9歳時のフェイト」に負けると思えるほど精神面で弱い人間に成り下がりました。


・シャマルさんやザフィーラ、ユーノくんのような補助系ユニットをもっと有効に使うべき。シャマルさんは参謀役に最適なはず。
 →一期、二期にあった「結界」や「転送魔法」はドコに行ったの?


・一期、二期で普通に9歳のなのはやフェイトが空を飛んでいたのに、今作ではスバルもティアナもリミッター関係なしに飛べないという何とも言えないジレンマと違和感。


・人手が足りないならリーゼロッテやリーゼアリアも寄越すべきでは?彼女らもAランク以上(Sランクかも)の実力を持ってるのでしょ。
 →ボクの白ニーソ獣耳娘を返してよ


・散々チーム戦の訓練をしていたのに、終盤では個人個人に分断されて見事に成果が生かされていない。
 →みしろ敵側の方がチーム戦をできているという皮肉w


・戦闘機人モードだとAMF下でも魔力が使えるという設定が突然最終話に出現


・最終話でニートこと、シグナムの出番を作るため活動を停止していたガジェット達が突如動き出すところに閉口


・スバルのダブルリボルバーナックルで破壊したのは『ただの壁』。GGGのヘルアンドヘヴン級の威力だと思いきや『壁を壊しただけ』で終わり。


・「ゆりかご」の驚異が全く伝わってこない。
 →向こうから攻撃してこないので、アレではただの浮いてるだけのガジェット空母w


・アースラが何の役にも立ってない。
 →どうせ古くて廃棄処分なのだからゆりかごに特攻ぐらい仕掛けるべき。


・管理局の3つの脳みそが唐突に出てきて、唐突に破壊されて、やっぱり誰も気にも止めないw


・たかだか300年前で「古代」と言ってしまうあたり眉間にしわ寄せ。
 →あの世界では何度か『革命』でも起きて過去の記録は一切隠滅されているのでしょうかね?w


・今にして思うと挿入歌のprayもエフェクト掛けすぎ(特にイントロ)でボーカルが気持ち悪く歪んで聞こえてくる始末。「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」とは正にこのこと

・キャラが多すぎで全体を通しての焦点が何度もぶれてしまっている。
 →序盤は「新人の育成」だったので、最終話では「一人前」になるのだなぁと思っていました。
 →ヴィヴィオが出てから唐突に気持ち悪い子育てが始まります……。管理局身内同士のゴタゴタ。
 →OP1を見る限りではどう見てもルーテシアがキーパーソンなのに、実際は大して重要じゃないキャラ。


・人気投票で新キャラがほぼ全滅してしまうほど、キャラが立たなかった。(ティアナは奮闘)
 →同じような境遇のキャラが多すぎ。過去話も一瞬で終わり。
 →ヘリパイロットのヴァイスの方がエリオやキャロより目立っていたw
 →DVDの声優インタビューで主演陣が全設定を飲み込めていないことを露呈


・作画が悪いのはいつも通りだが、StSの場合は戦闘の演出もショボい……(一話だけは良かった)
 カメラワークが固定だったり、画面のブレすら無かったり……。
 →A’sの時に「ベルカ式作画」と騒いでハイスピードアクションの描ける作監に「No」を突きつけたヲタは恥を知れ。その結果がStSののっぺらしたバトルでございます♪


・BGMは第一期のころから「安っぽいMIDI音源のエロゲ曲にしか聞こえないので作曲担当を変えた方がいい」と言っていましたよ私は。
 →特に今回は『重厚な組織モノ(笑)』を描こうとしているのにBGMの軽いこと軽いこと……。



まとめると結局は後付設定のオンパレード&過去のキャラを生かせない都築氏のストーリーテラーとしてのキャパシティの限界に帰結するのですね。
普通に海鳴市だけを舞台にしておけば良かったのです。


「魔法少女リリカルなのはStrikerS、終わりました。」

逢坂浩司さん ご冥福を心より、お祈り申し上げます。


VガンやGガンのキャラデザであり、ボンズの取締役でもあった御方です……。
他にも数々のアニメの作監を務めていました。(ビバップやエスカフローネ)
現在、テレ玉の再放送でVガンを見ているので尚更ショックです。


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Filed under: アニメ,日記 — monta @ 23:59