74HCU04 ヘッドフォンアンプ2007
ちょっと前からちょくちょく話していましたが、とりあえずベースが完成しました。
こんにちは、montaです。
回路図は
HeadPhoneAmp Stationさんのモノで。
ずばり、去年の11月に作ったモノと同じアンプです。
去年のは小さいケースにRCAジャックや6.3Φのステレオジャックを無理矢理押し込んだためか、ちょっと耐久性に難がありまして使っているウチに内部で断線してしまったのですね。
で、『メンテナンスするのなら一から作り直してより高音質化を狙ったほうが面白いなぁ』という無限ループ悪循環思考に陥りまして今日の完成に至ります。
何でブレッドボード上で組んであるかと言いますと、これが完成系ではないからです。まだまだ色々と試してみたいことがあるのですよ( ̄ー ̄)
↑の回路図では74HCU04に「V+」と「V-」と書いてあることから本来は正負電源(両電源)が必要なのですが、単電源でも動きます。
実際に作ったアンプは単電源で動いていますから。
ただ、単電源だと入力のカップリングコンデンサを除去できなくなるので、近いうちに正負電源化します。その場合はやっぱり電池同士の中点をGNDにするのが一番簡単ですかね?
入出力は共に3.5Φのステレオミニジャックです。
ステレオミニでも大半のヘッドフォン(普及価格帯)、イヤフォン、サウンドカードを接続するのなら不自由しないはずです。
赤LEDは持っていたストックから。輝度は不明。
透明ケースなのでわざわざLEDのために穴を空ける必要がなくてラクですねw むしろ暗闇だと回路が浮かび上がってカッコイイですよ(;´Д`)’`ァ’`ァ
さて、ベースができたのでこれから色々と改造というかパーツの換装をしていきますよ、と。
手始めにコンデンサです。
今乗っているのはルビコンのMCZシリーズ(超低ESR品)で確か470μF 耐圧16Vで1つ100円もしなかったと思います。
普通に使う分には現状でも問題は無いのですが(現に市販の安いサウンドデバイスにはもっと安いコンデンサが積まれている)、世の中には『オーディオ用』に設計されたコンデンサがあるのですよ。
定番のニチコンのMUSE。メタリックグリーンのボディが非常に美しいです。
海神無線さんなら470μF 25Vで1個160円ぐらいだった気がします。
一般的には曇りのない鮮明な音と言われています。大きさも普通のコンデンサと大差ないので容易に置換が可能です。
MUSEシリーズの最上位シリーズ『MUSE KZ』です。
470μF 25Vで1個260円もします。節約した昼飯代並ですw
しかも、かなり巨大です。
音の傾向としてはMUSEの鮮明さに加え、低域に厚みが出てくると言われています。
みんな大好き、サンヨーのOS-CONです。
千石電商だと470μF 16V 1つで290円もします。
コイツを石油コンビナートのごとく使うとそれだけで5000円近くするのではないでしょうか?w
とりあえず、この3種類に換装して聞き比べてみました。
視聴ヘッドフォンはATH-A900。
普通のMUSEは抜けの良い鮮烈な音(逆に言えば味気ない)、MUSE KZは低域が豊かで音に迫力がある(逆に言えば低音以外は埋もれてしまう)、OS-CONは解像度は高いはずなのに何故か暖かみを感じる(逆に言えば音が丸まってる)
こんな感じにどれも良い性格をしていまして、一概に一つに絞ることができません。
ではどれを選べば良いかと言うと、これはもう完全に嗜好で選ぶしかないのですね。
私は低音や暖かみよりも突き刺してくるような鋭い音が好きなので、もちろん選んだのはノーマルMUSEたん!
つか、ノーマルなMUSEしかケースに入らないしw
KZなんて寝かせても入りません。
改造その2
ミュート回路の追加
このHPAは電源投入時とオフ時にヘッドフォン、イヤフォンから破裂音のようなものがするのですね。
これをポップノイズと言います。
ポップノイズを低減するために、単純ですが抵抗とコンデンサとダイオードを使って回路全体に不安定な電圧がかからないようにしました。
普通はリレー等を使って制御するのが一般的なのですが、『はじめて作るパワーアンプ』という本には上記の抵抗とコンデンサとダイオードだけで十分と書いてあったので、信じてつくりました。
単純な作りながら効果は絶大でほとんど音は聞こえなくなりましたよ。素晴らしいですw 市販の安いアンプでもポップノイズは抑制しきれてないというのにw
ついでにLEDを1700mcdの青色LEDに変更。
……明るすぎますw
そこらの100円ショップのLEDライト並の光が絶えずこっちを向いていると思ってくれればいいです。
仕方がないのでLEDは後ろを向いてもらうことにしましたw
次回は正負電源化と入力のカップリングコンデンサを除去します。
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