名前負け。
図書館戦争というラノベ原作のアニメがフジのノイタミナ枠で放送しています。
が、どうにも肌に合わない。
よく言われるように、世界観設定に穴が有りすぎるのが原因です。
・検閲されるのに本が出版できる。
・図書館がよく武装集団(良化隊)に襲撃されるような世界なら一般人はまず行かない。
・良化隊に対抗できる図書隊という組織が一体どうやって発足できたのか意味不明。なんで相反する組織を国は設立するの?図書隊の存在が許されるなら初めから「メディア良化法」は施行されないでしょw
・実弾を撃つ描写が軽すぎる。緊迫感がない。撃たれても何にも伝わってこない。これでは「戦争はファッション」と同義
なんか、「本が好きな私がいる」がスタート地点だとして、「本を悪い奴らから守りたい!」がゴール地点だとすると、そのゴールに至るまでの過程が空っぽなのですね。
まるで初めから考えていなかったかのように。
ある意味、ゴール地点が終末ではないセカイ系です。
ほしのこえもイリヤもサイカノも大好きなmontaですが、この図書館戦争は受け付けないです。
登場人物がやっていることが滑稽にしか見えないのが原因ですかね。
フィクションだからこそ、まずは「いかにも本物らしく聞こえる小さなウソ」をついて客を作品の世界観に惹き付けさせなければいけないのに図書館戦争では初めから大きなウソを展開してしまっている。
それ故、見ている側としては「こいつら何でこんなに必死なの?」としか思えないわけです。
もちろん「○○のストーリー展開はこうあるべき!」と言っているわけではありません。
新しい展開方法は常に模索すべきです。
しかし、結果としては図書館戦争は設定の矛盾点ばかりが浮き彫りになり、客の頭に違和感を残すだけでした。
このような「検閲」というテーマを取り扱った作品でmontaが好きなのは、映画のリベリオンです。
リベリオンも世界観がぶっ飛んでいてあり得ないものなのですが、「ガン=カタ」と呼ばれるガンアクションシーンが全てを押し切ってしまうのが爽快で実に良い映画だと思います。
このサイトは攻殻以外のプロダクションI.G.作品がマジで空気な気がするmontaがお送りしております。