[最終更新:2014.02.11 PM12:40]
メーカー |
株式会社ルイファン・ジャパン |
発売日 |
2013年12月26日 |
定価 |
780円+消費税 |
購入日 |
2013年12月26日 |
購入店 |
でらなんなん秋葉原店 |
購入価格 |
700円(税込み) |
ラインナップ |
10種(レッド、ブルー、グリーン、ピンク、
イエロー、オレンジ、ホワイト、ブラック
パープル、ターコイズ) |
光源 |
砲弾型単色カラーLEDx1 |
電池 |
LR44x3 |
光量切り替え |
なし |
先端処理 |
あり(フィルームシート丸抜き) |
フリッカー、色分離 |
なし |
連続点灯時間 (メーカー公表値) |
6時間以上 |
全長 |
レギュラーグリップ:16.7cm
ファイターグリップ:19.3cm |
重量(電池含む) |
レギュラーグリップ:24g
ファイターグリップ:26g |
ストラップの有無 |
付属 |
定電圧・定電流回路 |
なし |
ロット情報 |
初期ロット:2013年12月~ |
公式サイト |
KING BLADE iLite |
Array
このツイートから1年と11日、キングブレードファイターの名前改め「キングブレードiLite(アイライト)」がついに発売となりました。
iLiteはキンブレシリーズ初の
ボタン電池式ペンライトとなっており、アイマスなどボタン電池レギュレーションのあるライブでの活躍が期待できます。
備考:
アイマス2014ライブとコラボすることが既に確定しています。
iLite最大の特徴は、
「ファイターグリップ」と呼ばれるキノコ型の持ち手で、この細い部分を指の間に挟むことで複数持ちを容易にしています。
なお、iLiteはボタン電池式かつ普通の砲弾型LEDなので、
明るさは普通のキンブレと比較対象にすらなりません。この点は予めご了承ください。
■パッケージ■
パッケージスキャン。
包装はプラ袋のみの簡易パッケージとなります。デザインは悪くないはずです。
中身が見えるのでどの色を買うか間違えることはないはずですが、
ターコイズだけはホワイトと同じ白色のチューブなのでご注意ください。
区別するには、
表に貼ってあるTurquoiseシールか、バーコード近くのTURQUOISE表記か本体の王冠マークをご確認ください。
■外観■
全長はファイターグリップ装着時19.3cm、レギュラーグリップ装着時で16.7cm。
ファイターグリップ装着時はターンオンPRO110シリーズSサイズと同等な長さとなります。発光部の長さもほぼ同じです。
本体の太さは22mmでPRO110シリーズの21mmより太いのですが、ファイターグリップの6mmを考慮すれば持てるペンライトとしては最も細い製品となります。
グリップは本体底面を回すことで簡単に付け替えできます。
ターンオン製品のように最後にロックする溝があるのでライブ中に簡単に外れることはないと思われます。
電池はLR44x3。ネジが不要になったので電池交換は普通のキンブレよりラクです。
また、電池室は1個ずつ区切られているので電池交換時に他の電池が飛び散る事故もありません。
LEDはすべて単色のカラーLEDとなります。後ほど比較していますが、イエローとオレンジは同じ黄色LED、ホワイトとブラックの白色LEDは異なるLEDのようです。
筒(チューブ)は取り外し可能で、中のシートも取り出せます。
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早速OHPフィルムでデコっている方もいるようです。
レンズは無し(砲弾型をそのまま利用)で、リフレクタのみですが3層ぐらいに分けて拡散しています。(もっとも一番外周は光漏れですが)
先端処理はターンオン的な処理法となっています。
光が激しく漏れるわけではないですが、
隙間からピンポイントで漏れる箇所があるので、気になる方は塞いでください。
アイマスのサインライト2013は光漏れが激しく、
先端をアルミテープで処理している方も居たほどです。
先端よりも気になるのはチューブの付け根(光源付近)で、
激しく光が漏れます。
このように軌跡にも残ります。
各ペンライトメーカーがどう思っているかは別として、個人的な持論では
「電池式ペンライトの光源がどこか分かってしまうのは手品で種明かしをしているようでセンスがない」と思っています。
例えば、初めてケミカル式のペンライトを折った時に「一体どうやって発光しているのか」不思議に思わないはずがないですよね。
管理人の思い出としては、閃ブレを初めて見たときに「一体どうやって(当時としては)ムラのない高輝度を長時間実現しているのか」と感動したこともあります。
ペンライトの一部分から光が漏れていたら「あそこに光源があるんだな」って丸わかりで、幻想的な光景が一瞬にして興醒めしてしまいます。着ぐるみのチャックや特撮の釣り糸が見えてしまう並に幻滅です。
iLiteは付け根以外はムラが少ないペンライトなので、ここはどうにかして欲しいところですね。
応急的な対策としては、
アルミテープなどで目張りすれば漏れ無くなります。
あとは、白色の本体からLEDの光がうっすら浮かび上がる点も指摘しておきます。
持ち手を形成している樹脂の厚みが薄いため光が透過しているようです。
これはiLiteだけに限ったことではなく、厚みのあるカラフルプロなどでも
このように薄っすら光が見えることがあります。
iLiteはすべて単色カラーLEDなので変な色が出るわけではないですが、これも光源の種明かし的な要素と言えます。
レギュラーグリップ装着時では指に隠れてしまうので問題ありませんが、ファイターグリップだと必然的に掲げることになるので要注意です。
なお、アイマスに採用されるiLiteでは、
本体側も着色成形されているので白色よりも違和感はだいぶ和らぐのではと希望的観測をします。
■操作性■
側面のスイッチを押すたびに点灯、消灯ができます。長押しは不要です。
長押し不要ということで気になる誤動作ですが、
スイッチが凹状になっているので意図的に押さないとまず点灯しないはずです。
さて一体何本のiLiteを持てるかですが、やろうと思えば、
このように10連バルログも可能です。(もはや爪ではないのでバルログとは言えない形状ですが……)
現実的には、
片手4本が無理のない範囲になります。
※ペンライトの複数持ちは周りの方の迷惑にならないよう節度を守ってご使用ください。
あなたのペンライトを見に来ているわけではないのです。
管理人の個人的な見解では、観客の「最大多数の最大幸福」を求めるならば過度に明るいペンライトはNGですし、複数持ちを誘発させる形状も良いとは言えません。(参加者の半数以上が多色バルログをしているイベントを除く)
何故「ペンライトは片手1本まで」に制限されているイベントが増えてしまったのか、そこを考えてiLiteをご使用ください。
■バルログ注意点■
素手でバルログするとiLiteの支柱が細すぎるため中で頻繁に動き、指の皮が擦り剥けます。
摩擦で火傷の痕のような水ぶくれも出来ますので、テーピングをしたり、薄い手袋などで対策した方が絶対に良いです。絆創膏だけでも良いのでライブ前に買っておきましょう。
■発色■
まずは色ムラを見ます。
個体差なのか不明ですが、ホワイト、グリーン、ブルーは発光部下端から1.5cm付近に明るくなるスポットがありました。それ以外にムラはありません。
ボタン電池式ペンライトで色ムラが最も少ないのは、
ターンオンのPRO110ネオンスティックシリーズになります。高いだけのことはありますね。
続いて各色を見ていきます。
※ロット違い、LEDの個体差により写真と同じ色になるとは限りません。あくまで目安として参考にしてください
■レッド■
iLiteのレッドはルイファンのシャイニングフィルムだけあってギラギラと滲むように赤いのが良いですね。
■グリーン■
大電光改よりも明るい緑なのでハッキリとした発色が好きな人は買い替え推奨です。
■ブルー■
写真ではPRO110ネオンスティックが白っぽく映っていますが、これは照度が他の2倍以上あって白飛びしているためです。
■イエロー■
カラフルプロのイエローはオレンジ色に片足を突っ込んでいるので論外としても、iLiteのイエローもルミカ製品のイエローとはまた違った色合いです。
イエローというより金色なんですね。きんいろモザイクです。
これはLEDの違いによるもので、
iLiteイエローのLEDはややオレンジがかった色となります。
ですので、大電光改イエローの爽やかな黄色が好きな方は不満に思われるかも知れません。
■オレンジ■
iLiteのオレンジは、
公式サイトではオレンジLEDとなっているのですが、
iLiteイエローのLEDと区別が付きませんでした。私の目で区別が付かないだけで実際に分光を測れば違うのかも知れませんが、本レビューでは同じものとして扱います。
iLiteイエローと同じLED、つまりややオレンジがかった黄色を光源に使うことで、
光がフィルムシートから溢れだす効果を得られています。
オレンジとイエローの組み合わせは閃ブレ時代から定石ですからね。
■ピンク■
ルミカのピンク系はすべて白色LEDだったので、ボタン電池式ペンライトでは初めて(まともな発色の)ピンクLEDを採用しています(
サイクラ、LEDスティックは微妙)
カラプロのピンクとピーチの間ぐらいな発色を欲していた方には丁度いいでしょう、
■パープル■
iLiteのパープルLEDはキンブレMAXIIパープル、サンダー220バイオレット、パープルとも異なり、一部の方には待望の青色に寄った紫色となっています。
紫は範囲の広い色なので、公式ペンライトの色がどちらに近いか調べてからご購入ください。
■ホワイト&ブラック■
iLiteのホワイトとブラックは共に白色LEDですが、色温度が異なります。
ホワイトのLEDは色温度高めの昼光色、ブラックはそれよりも低めな昼白色寄りだと思ってください。
それぞれ入れ替えるとガラッと印象も変わります。
キンブレMAXIIのシャイニングホワイトは昼白色寄り、サンダー220ピュアスティックホワイトは昼光色だったので方針が変わったのか、パワーLEDとは違う光量での見栄えを重視したのかも知れません。
■ターコイズ■
レアなLEDを積んできました。
大電光改エメラルドグリーンよりもやや白みがかった色になります。
照度はホワイトに次いで明るいです。
■照度・消費電流■
※ロット違い、LEDの個体差により同じ電流値、照度になるとは限りません。あくまで目安として参考にしてください
安定化電源を4.5Vに設定した場合の消費電流値、照度を測定しました。
どの色が電池を消耗するかの目安にしてください。
照度の測定方法は
「コンサート用ペンライトの照度比較」ページに準拠しています。
色 |
消費電流[mA] |
iLite |
PRO110ネオン |
カラフルPRO110 |
レッド |
35.6 |
54.0 |
33.6 |
グリーン |
34.2 |
50.7 |
22.2 |
ブルー |
31.2 |
57.1 |
23.2 |
オレンジ |
34.1 |
51.5 |
26.5 |
イエロー |
33.2 |
|
45.0 |
ピンク |
34.4 |
|
35.6 |
パープル |
36.7 |
|
28.5 バイオレット |
ターコイズ |
34.3 |
|
|
ホワイト |
37.4 |
51.5 |
55.5 |
ブラック |
33.7 |
51.5 |
|
色 |
10cm照度[Lx] |
iLite |
PRO110ネオン |
カラフルPRO110 キラキラ |
大電光改 |
レッド |
23 |
47 |
28 |
26 |
グリーン |
29 |
53 |
23 |
16 |
ブルー |
25 |
93 |
35 |
41 |
オレンジ |
28 |
95 38(彩オレンジ) |
23 |
16 |
イエロー |
30 |
|
46 |
54 |
ピンク |
28 |
|
31 |
47 |
パープル |
12 |
|
40 バイオレット |
17 |
ターコイズ |
53 |
|
|
46 Eグリーン |
ホワイト |
61 |
|
76 |
81 |
ブラック |
11 |
5 |
|
|
ボタン電池式ペンライトの棲み分けとしては、
・明るさ、色ムラなし、(やや高くてもいい)→単色PRO110シリーズ
※赤、緑、青、オレンジ、ブラック以外のPRO110は持っていないので何とも言えません
・色ムラなし、1本だけで済ませたい→カラフルPRO110
・発色とコスト重視→iLiteシリーズ
となります。上記以外のボタン電池式は色ムラがあるので選考外です。
PRO110シリーズは明るいですがLR44x3を並列化(計6個)で点灯させているため、運用コストが高いのが難点です。
■分解■
※分解及び改造行為を行ったペンライトは安全性が保証できないためライブ会場に持ち込まないでください。
上手く分解できなかったので半壊して中身を取り出しました。「電池室+基板+LED」と「持ち手外装」の二重構造となっています。
基板は電流制限抵抗とスイッチのみのシンプルなもの。
リフレクタとLED。
外観の項で指摘した本体が薄っすら光る現象ですが、リフレクタ内にLEDが完全に隠れないため起こります。
設計上、意図的にこうしているかは不明です。軽量化のため本体の樹脂を薄くしたも
■まとめ■
■良い点
・複数持ちがしやすい(節度を守ってご使用ください)
・軽い
・価格が安価
・発色がいい(イエローは要確認)
・色ムラが少ない(ブルー、グリーン、ホワイトは要確認)
■一長一短
・軽量化故に本体からLEDの光が浮かぶ
■悪い点
・素手でバルログすると指の皮に深刻なダメージを与える
・チューブ付け根からの光漏れ
・先端処理に隙間がある
キンブレiLiteは発表から発売まで一年を要したことから、その間に設計が変わった部分もあると思われます。
それでも光漏れが残っているということは、これは欠陥ではなく意図した仕様なのではと推測しています。
個人的な見解では光漏れはないに越したことはありません。
それ以外に関しては、この価格帯に存在している他ペンライト以上の性能となっているのでボタン電池式単色ペンライトの買い替え、新規導入で検討するに値します。