2007 年 7 月 28 日

DVI to 5BNC




DVIをBNCに変換するケーブル(DVI29Pin-BNC)を買ってみました。



こんにちは、montaです。



一体何に使うケーブルだか多くの方は判らないと思うので少し解説します。


CRTディスプレイのインターフェースとしてはD-Sub15pinが一番のスタンダードですが、如何せん、ピン当たりの接地面積が小さくてインピーダンスマッチング的に不利で画質の劣化がしやすいのですよ、実は。
そこでBNCコネクタの登場です。



プラグ自体の形状はシールドされた同軸ケーブルの先にテレビのF型アンテナ線のようなものが付いている感じです。
プラグを少し捻ってコネクタにジョイントさせるわけです。

オシロスコープのプローブによく使われているので理系の方でしたら御存知だと思います。

信号はR・G・Bの三色プラス、水平同期と垂直同期信号を送り出す2本で、計5本のケーブルで構成されています。

BNCは特性インピーダンスが75Ωになるようしっかりと規定されているので、高解像度の超高周波なディスプレイ信号を送るのに適しているのです。


もっとも、BNCが付いているCRTは一部の大型ハイエンドモデルに限られます。
RDF22Xには付いていたのでせっかくだから使ってみようと思ったのですw



で、今度はDVIの方を解説します。

一般的にDVIはデジタル信号しか流せないと思われていますが、実はアナログ信号も流せます。
デジタル信号を流す「DVI-D」という仕様に加え、アナログ信号を流す「DVI-A」という仕様も存在しているのです。

コネクタの形状は同じで、中のピン数が違うのです。

普通はビデオカード側がデジタル・アナログ両対応の「DVI-I」を搭載しているので特に意識する必要も無いんですけどね。




余談ですが、DVIに音声と暗号化のHDCPを加えた「HDMI」は完全にデジタル専用なのでアナログでは出力できません。


『ディスプレイ信号をBNCに変換するだけななら、何もDVIからじゃなくて普通にビデオカードのD-Sub15Pinから変換すればいいのではないか?』
と思う人もいるかも知れません。

ここでもまた接触面積の話題になりますw

D-Sub15Pin(HD-15)よりもDVI-Aの方がガッシリと端子間が接続されて、画質の面で有利なのです。



以上のことから、「DVI(DVI-A)をBNCに変換する」のが現時点(CRTが終焉なので実質的に未来永劫)においてCRTインターフェースの最良のソリューションと言えるでしょう。


D-subからBNCに変えてみたら違いは一目瞭然。
特に細かい文字までクッキリと表示されるのが特徴的でした(*´Д`)ハァハァ


かなりマニアックなトピックでしたね。



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Filed under: PC,日記 — monta @ 23:59