2007 年 11 月 11 日

ヘルプデスク071111


友人の自作PCのBIOSが飛んだとかで出張です。


こんにちは、montaです。


マザー:P5B-E Plus
CPU:Core 2 Quad Q6600
メモリ:DDR2 800 2GB
他:省略

症状:最近起動させるとBIOS起動前に
『Bad BIOS chechsum. Starting BOS recovery…
Checking for floppy…』

と表示される。
もう一度電源を入れ直すと何事も無かったかのように通常のBIOSが起動して、Windowsへ引き継がれる。
次第に上記のエラーが出る頻度が増えてきてついには通常BIOSが立ち上がらなくなった。

『Starting BOS recovery…』はASUSのCrashFree BIOS3というBIOS復旧機能が働いていることを意味しています。

CrashFree BIOS3は予めBIOSファイル(*.rom)が保存されたFD、CD、USBメモリからマザーのBIOSを書き換えることができます。
通常、CrashFree BIOSは起動しないようになっているのですが、例えば最新BIOSへのアップデートが失敗してBIOSプログラムの一部が破損してしまうと復旧させるために起動するようになっています。
BIOS復旧機能で有名なのはギガバイトの『Dual BIOS』ですが、Dual BIOSが物理的に2つのBIOS(片方は予備)を搭載しているのに対し、CrashFree BIOSは物理的には1個のBIOSがあるだけです。
恐らく、通常のBIOS更新プログラム(Asus LiveUpdate)がアクセスできる領域と、CrashFree BIOSの復旧プログラムが入っている領域が分かれているのでしょうね。
領域が分かれているから安全かと言えばそうとは言えず、過去には『オーバークロック、電源引っこ抜き、破壊用ツール…約20人の猛者が「ASUS・BIOSクラッシュ大会」に挑戦!』のように3分25秒で復旧領域もろとも破壊されたことがありますw

で、件のマザーの症状なのですが、『BIOSを任意で更新したり、オーバークロック環境だった。』という事実は無く、勝手にBIOSが壊れていったそうです。


とりあえず付属CDに収録のBIOSに書き換えて復旧を試みるも、失敗。具体的にはBIOSを書き換えたにも関わらず『Bad BIOS chechsum. Starting BOS recovery…』と表示され、また振り出しに戻ってしまいます。

次にUSBメモリに最新BIOSを入れて書き換え。結果、失敗。やはり『Bad BIOS……』
他のバージョンのBIOSを入れても結果は変わらず。


メモリを1枚構成にしても変わらず。
電池を疑って見るも、今年の8月に買ったばかりです。
持てる手段を全て使っても状況が一向に好転しないのでもうお手上げです。


『マザーのBIOSが書き換え・読み出し不能な状態になった』と結論付けて、修理送りにしました。


このサイトは全然CrashFreeじゃないと思うmontaがお送りしております。
Filed under: 日記 — monta @ 23:59